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  • カサは広げて使うモノ NEW

    20260816(日)22:52
    「シセルさん。リンネ様の部屋にあるカサってフシギですよね。伸び縮みして使いにくそうです」
    「カサか。そう言えば…小さいころに、畳んであったモノを敵だとカンちがいしてパンチで追い払おうとしていた時期があったな」
    「ボクならホエで追い払いますねッ。任せてくださいッ!」
    「ピクリとも動かないカサはなかなかに強敵だったな。広がらないのでカタチもちがう。ヨミエルは笑っていたな」
    「キミがあまりにも必死なモンで、微笑ましく見守らせてもらったよ。今は使い方はわかるかな?」
    「ああ。おカゲで、くしゃみをするリンネを雨から守ることができた。レディを濡れたままにするのは主義に反する。キミの教えだな」
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  • 小さい穴は通れる?

    20260815(土)22:06
    「このスキマは近道だな。私は先に行っていよう。ミサイルは後から着いてくるといい」
    「あっ。あっ。待ってくださいシセルさんッ。ボク、通れませんッ!」
    「そんなコトはないと思うのだが。こちらからアンタの必死なカオが見えるな。あとひと息。カラダをねじ込むだけだ、ミサイル」
    「そんなッ!カノン様ッ。助けてくださいッ!」
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  • ファーストコンタクト、カサ

    20260813(木)21:00
    「シセル、濡れちまうだろう。コッチにおいで。カサに入るんだ」
    「(何だろう、コレ。冷たいのが降ってこなくなった。うれしい!)」
    「ベンリだろう?キミやオレみたいに雨の日にサンポしたいのなら、コレが必須さ」
    「(ヨミエルの近くにいると、ホントにフシギなコトがいっぱい起こるね。大好き!)」
    「ふふ。まだ子猫だから、知らないコトがたくさんあるんだな」
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  • 作業中の定位置

    20260811(火)18:07
    ヨミエルがぱそこんに向かい合って何かをしている時。私は何をしているか知りたくて、デスクに飛び乗り、ヨミエルの手元に落ち着くのだ。腹にデコボコとした感触があって、それもいいかと思っていると。ヨミエルが私のカラダを持ち上げ、自分のヒザの上に下ろす。それだとよく見えないので上半身を伸ばせば、ちょうどヨミエルのウデに収まる。ココもなかなかイゴコチがいい。マクラにピッタリだとアゴを乗せ、カタカタという音に身を任せ。今日もヨミエルと一緒の時を過ごすのだった。
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  • キミが1番

    20260810(月)21:26
    「この生活も、お互い慣れてきたじゃないか。シセル。上手く通じ合うようになったな」
    「(それはそうだろう。それなりに長く暮らしてるのだからな)」
    「なで方も上達しただろう。どうだ?」
    「(外にサンポに行った時に構ってもらうことがあるが、キミのなで方が1番だ。“わかっている”…そうかんじる時がある。とても幸せな瞬間だ、ヨミエル)」
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  • お気に入りの

    20260807(金)23:19
    「ダレにだって譲れないモノはある。主義主張だったり、ルーティンだったり、さまざまだ」
    「小さい頃のキミは、お気に入りのオモチャを離さなかったな。唸ってタイヘンだったよ」
    「それは…あまりにもエモノに似ていたからだ。取られたくなくて必死だったのを覚えている」
    「シッポをパンパンにふくらませていたな。思わず笑ってしまったよ。あの頃のオレとしては久しぶりで、助けられたキブンだった。結局、オヤツと引き換えだったかな」
    「ああ。今はアレほど必死にならないな。キミは私の欲しいモノを与えてくれる。それで満足だ」
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  • なでなでゴロゴロ

    20260806(木)21:31
    シッポを立て、今日もシセルはオレになでられにくる。目を細めて、なでられたい場所をこすりつけてくるのに応えてやっていると、体勢を変えてさらに密着してきた。ゴロゴロとノドも鳴らして幸せそうだ。こうしていると、シセルに幸せを分けてもらっているようで、安心できる。オレは存在していてもいいんだ。近づいてきた額に鼻を付け息を吸えば、太陽のような落ち着くニオイがした。
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  • シャッターを切る

    20260805(水)22:41
    「美味しそうなゴハンね。撮らずにはいられないわ」
    「はいッ。美味しそうですともッ!」
    「今さらだが…アンタ。何でいるのだ?」
    「リンネ様があまりにも楽しそうだったものでッ!それにシャッターチャンスは逃しませんッ!」
    「(ピンチもチャンスも落とさない…あるイミ、小犬クンのイジのようなものだな)」
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  • 数を学ぶ

    20260804(火)20:41
    数は無限だ。美味しいオヤツを待つ時や、その量。それぞれで使い道がある。リンネが「12秒後にスレちがう」と言った時。なぜか数えられたのは、今思えばヨミエルの教育のタマモノがあったからだろう。小犬クンに任せたら、たどり着かなかったにちがいない。なぜならカレは3以上は数えられないのだから。「トクをするために教えるんだぞ」と言ったヨミエルには感謝したい。トクどころか、運命を変えられたのだから。
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  • ソファーの下でホエる

    20260803(月)20:55
    ソファーの下にまたチュウチュウが入ったので追いかけてホエてやりましたともッ!ヤツら、いつの間にか入って当たり前のカオしているんですよッ。いつかこのウチを乗っ取るにちがいありませんッ。今日もカノン様がなだめに来ましたが、ボクは許しませんからねッ。ボクの勝ちですともッ。足音を立てて意気揚々と出たらカノン様が優しくなでてくれました。勝利のハグはいいものですねッ!
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  • おやすみの場所

    20260801(土)21:44
    「(もう寝る時間なのはわかっている。私もベッドで眠るとするか。ココチいいポジションは、もう少しヨミエルの側だな)」
    「どうしたんだ、シセル。今日は特に甘えん坊だな」「(どうしたというワケではないのだが、ここならよりカレの愛情を感じる。安心してユメに浸れるだろう)」
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  • 食べ放題にはご注意を

    20260731(金)21:16
    「“かぶりつきメンマ食べ放題”か。女刑事さんは…文字通りかぶりついているな」
    「おいしいけど、なかなか大きいわね。このメンマ」
    「どことなくキッチンチキンの天井にブラ下がっているチキンを思い出すな。大きければいいというモノではなさそうだ」
    「天井じゃなくてどんぶりに着地してるから安全ではあるわ。でも、あたしのノドがあまりの大きさにビックリしてるの」
    「挑戦するキモチはわからなくもない。だが、ムリはしないコトだ」
    「わかってる。これで死んだら元もコもないものね。チキンを切り分けるようにカクジツにいくわ」
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  • ついつい漏れる

    20260730(木)21:08
    許可を取って、シセルのスカーフにマイクを着けた。死者の世界でしゃべれるが、普段のシセルのコエがよく聞こえるし、ゴロゴロとノドを鳴らしている時もカンペキなのがいい。しばらくして気づいたんだが、高いトコロから降りる際にたまにコエを漏らしているのがわかった。短いヒトコエだが、ヒトでいうところの「よいしょ」というヤツなのかもしれない。可愛らしくてたまらないな。
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  • おやすみ小さなレディ

    20260729(水)21:21
    「(小さなレディはグッスリと寝ている。ピッタリくっ付いているカノジョの体温と、静かな寝息。ふかふかの布団がココチいい)」
    「今日も添い寝か、シセルくん。いつもすまないな」
    「好きでやっていることだ。こうして一緒にいると、ユメの中まで穏やかに過ごせる。ヨミエルと過ごしていた時もよくやっていたな」
    「カノンも落ち着いている様子だな。いい寝顔だ」
    「ワクワクするような楽しいユメを見ているといいのだが。それにしても…眠くなってきたな。小さなレディからの眠気はどうにも抗いがたい」
    「それならジャマ者は退散するよ。おやすみ、シセルくん」
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  • 優秀なシステムエンジニア

    20260728(火)17:52
    「ヨミエル。ちょっと頼みがあるんだが、いいか?」
    「ジョード刑事か。どうしたんだ?」
    「ウチのトコロがサイバーテロを受けてな。身代金請求をしてきて、対処できるヤツがいないんだ」
    「“ちょっと“で話す内容じゃないんじゃないか?警察ならなおさらだ」
    「だからこそキミのチカラが必要だ。極秘のウチにすませたい。ウラでカバネラが対処に当たっているんだが…どうだ?」
    「……警部さんともなると、なかなか暗い部分だな。だが、モンダイはない。オレの実力を甘くみない方がいいぜ。身代金など渡す必要はないさ」
    「さすがヨミエルだ。頼りになるな」
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  • 夏のアイツ

    20260727(月)22:03
    「シセル。蚊だ。蚊がいる」
    「あの、フカイな音を立てる虫か。先ほどからウロウロしているな」
    「アイツに刺されるとかゆいんだよな。昔はそんなシンパイはなかったんだが…キミのチカラでヤツをなんとかできないか?」
    「エモノとしては小さすぎるが…やってみよう」
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  • 不安とチカラと予感

    20260726(日)21:15
    ヨミエルがフシギなチカラを持っているのは知っている。そのチカラで、出会ったころ私のカラダを使っていたのだ。それはどうやら、手を触れずに色々なモノを動かせるらしい。…しかし。そのチカラを使う時、ヨミエルが倒れて死んだようになるのには、どうにも慣れない。まだ子猫だった私は、グッタリと横たわるヨミエルが2度と動かないのではないのかと怯えたものだった。起きて起きてと必死に呼びかける私を、ゆっくりと起き上がって抱き上げたヨミエルのコトは今でも覚えている。その時、チカラのことを説明してもらった。「フツーのヒトとちがくなっちまったんだ」と言った、ヨミエルの悲しみにも怒りにも似た暗いカオと声音がどうにも忘れられない。今は、ヒトを動かせるようだ。…どうにもイヤな予感がする。あのチカラはヨミエルにどう影響しているのだろうか。
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  • 寝起きはゆっくり

    20260724(金)21:09
    ふと目を覚ますと、シセルのカオが真ん前にあった。どうやら、オレが身じろぎしたので起きたらしい。「キミは気づくのが早いな」とコエをかけてなでると、幸せそうに目を細め、ゴロゴロとそれなりの音量でノドを鳴らしてきた。グイとアタマを押し付けてもきている。あまりにも愛しくて、起き上がる気になれない。急ぎの用事はないんだ。もう少し、この時間を楽しむとするか。
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  • 最高の居場所

    20260723(木)21:40
    ソファーの上でヨミエルが眠っている。ひとシゴト終わって休憩しているのだろう。私はソファーに飛び乗ると、仰向けになっているヨミエルのカラダへそっと歩みを進め、ムネの上で足を折りたたんで座った。呼吸で私ごとムネが上下する。暖かみのある服へカオを付けると、トクトクと鼓動が聴こえる。…運命が変わる前は何も聴こえず、冷たい静寂があった場所だ。それでも私はそこにいたワケだが。どちらにしても、ヨミエルを感じられるのならば、私の居場所だ。安心しきった穏やかな寝息に釣られるように、私も目を閉じた。
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  • ブラッシングタイム

    20260722(水)20:43
    「今日も雨が降っているな…。湿気がスゴい…おや。シセル、キミの毛はそういうものだったか?」
    「(そういうもの?どういうコトだ?)」
    「思ってたより絡まっているな。毛づくろいでも直せないのか。おいで、ブラッシングをしてやるよ」
    「(どうなっているか、私からは見えないな。ヨミエルに任せてみよう)」
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  • キミにもできるコト

    20260721(火)18:43
    「(連日パソコンとニラみ合ってたのがたたったのか、今。ヨミエルはデスクに伏せている。よっぽど疲れたのだろう。さて、どうしたものか…)」
    「……シセル。キーボードをいじるなよ」
    「(いじる前にクギを刺されてしまった。他にできるコトと言えば…)」
    「………」
    「(ヨミエルが起きるまで、画面を見張るコト、か)」
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  • カミナリよりも癒しを

    20260720(月)21:21
    暑くなると外のムシが騒がしくなるのは本能をシゲキしていいのだが、空が真っ暗になって雨が激しく降り、一瞬の光と大きな音が鳴るカミナリはどうしても好きになれない。オトナになって、だいたいモノゴトがわかるようになってきたと思うのだが…。今日も今日とてカベとテレビのスキマに身を隠していると、ヨミエルが部屋のカーテンを閉めた。そしてその途中で縮こまっていた私を抱えてソファーに座り、端末を見えるようにすると、何やら映像を流し始めたのだ。真っ青な水の中、たくさんのサカナが泳いでいく光景は、フシギと落ち着けた。「こっちの方がカミナリより安心だろ」そうヨミエルは笑って「ほら、あれがマンタだ。大きいな」と指差した。
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  • 生活の始まり

    20260719(日)20:44
    公園で出会った黒くて小さなイノチ。一緒に暮らすと決めたが、色々必要なモノがある。エサ皿に水飲み、トイレ一式、エサ、オモチャ、キャットタワー、それにオヤツ。ネットや本で調べたが、思ってたより金がかかった。身元がバレるのはマズいので用心のために、支払いは現金ですませた。所持金は少なくなったが、モノは増えた。カノジョのモノは捨てた。いきなりたくさんのモノを抱えることになった黒猫クンは物珍しさでうろうろしていたが、まずはオモチャで遊ぶことにしたようだ。オレはコロコロ動き回るイノチを踏まないように移動し、ソファーに移動して一息ついた。これからは、オレは死人だ。愛を誓い合ったシセルはいない。代わりにいるのは、今にも消えそうだったイノチ。カラダを借りた縁もある。コイツをオレと同じ地獄へ落とすのか。オモチャを一通りチェックし終わったのかトコトコ歩いてきたカレを抱き上げると「よろしくな」とコエをかけた。思っていたより低い、ゼツボウしきった声音だと我ながら感じた。
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  • 新しい風が吹く

    20260718(土)20:50
    ネコとして生きて、長い時が経った。更新前と合わせると、かなりの長さだ。ジョード刑事が「そのうちシッポが二又になるかもなあ」と言ったが、そんなささいなコトは気にならない。それよりも、普段の生活で関わるヒトが増えたような気がする。刑事として走り回るリンネや、利口な小さなレディ。ユウカンなサムライくん。どっしり構えるジョード刑事に、ラブリーなカバネラ警部。相棒であり大抵のコトは乗り越えてみせるヨミエル。カレらは当たり前のように私に接しているが、どこにでも潜入するメメリ捜査官が私にオヤツをそっとくれたり、個性が強いヒトたちに振り回されるリンジュー刑事がのんびりしている私にグチをもらしたり。カンリニン氏が私にムズかしいコトを教え込もうとしたり。青い刑事と緑の刑事も私を見かけるとコエをかけてくる。これらは更新前にヨミエルと2人っきりで暮らしてた時にはなかったコトで、新鮮なキモチになっていた。少しばかり弾むココロに合わせて、シッポがピンと上を向く。小さなレディが読んでいた本のように、これからも。ハラハラドキドキするような新しいコトが起こるのだろう。
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  • かしこい小犬

    20260717(金)19:21
    「さっきのヒト、ミサイルのことホメてくれたね。かしこそうだって」
    「そうですねッ。かしこいボクです!」
    「おすわりしちゃって、わかってるんだ。いいコだね、ミサイル。カノンのこと、守ってね」
    「お任せくださいッ!もう、全力で守りますともッ!!」
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  • ネコ吸い

    20260715(水)21:38
    「(何だかよくわからないが、今。私はヨミエルに吸われている気がする)」
    「……」
    「(カレが幸せそうなのはいいのだが…私のカラダにそんなチカラがあるのか?)」
    「………」
    「(…たしかに。同じネコ同士ならお互いのカラダに埋まってリラックスするコトがある。それと同じなのだろう)」
    「…ふう。や。悪かったな、シセル。また頼むよ」
    「休息が必要なら悪いコトではない。キミの助けになるのならいつでも構わないな」
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  • アシタール

    20260714(火)16:56
    もしもの話だ。もし、あの日。公園でヨミエルが幼いリンネをヒトジチに取らなかったら、アシタールに刺し貫かれることもなかっただろう。カレはフィアンセの死を阻止でき、裁判で無実を勝ち取り、ふたりで幸せに暮らしたのかもしれない。…だが。ヨミエルに出会わなかった私はひとりぼっちになる。小さくて、弱い存在だった私が生き延びることができるのか。ノラネコとしてハラを空かせながら生きるのか、それとも他のヒトと一緒に暮らすことになるのか…。どっちにしても、あの強烈に輝くアシタールがワレワレの生き方を変えたのはまちがいない。あの夜は、たしかに運命の日だった。
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  • カゲは知っているか

    20260713(月)19:48
    シセルにトリツいて、要するにカラダを借りて。ニンゲンでは入らないトコロに行くとか、コッソリと後を着けるとか。そういうことをしてると、なんでもできる気がしてしまう。実際は、シセルがいるからこそできるコトなのに。ふと地面を見ると、黒く小さいカゲが伸びていた。カゲはオレの正体をわからない。アヤツルこともできない。しばらく見つめた後、オレはまた歩き出した。
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  • 行き先未定

    20260712(日)21:41
    「抱っこ!カノン様に抱っこされているんですよッ」
    「それはよかった。それで、どこに行くのかな?」 
    「わかりませんッ!カノン様の気の向くままにお供しますともッ!!」
    「(やれやれ。とりあえず着いていくか)」
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  • 温もりを感じて

    20260711(土)19:39
    しまったな…。少しだけ寝るツモリが、かなりホンキで寝てしまったみたいだ。まあ、ここ最近徹夜続きで満足いく睡眠をとっていなかったのもあるが。せっかくシセルが遊びにきてくれてたのに…おや。毛布はフィアンセが気を利かせてくれたとして。その上の柔らかい感触は……シセルか。寝ているのか、ハラが穏やかに上下している。そう言えば、《運命更新前》でもこんなコトがよくあったな。そっとなでると、耳がぴこぴこと動く。まだまだ時間に余裕があるハズだ。一緒にもう一眠りしよう。
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  • どったんと倒れ要求を通す

    20260710(金)17:06
    「ただいま、っと。おや……?」
    「…………」
    「シセル。ハラを出して、そんなにクネクネして。なでられ待ちか?」
    「言うまでもなくなでているだろう。キミのなで方は悪い気がしない」
    「そう言われたらもっとなでたくなるな。さびしかったのか?かわいいヤツめ」
    「(今日もなかなかの感触だ。ヨミエル相手ならば、ココロゆくまでなでられても構わない。帰りを待ったかいがあるというものだ)」
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  • 遊んでホエて

    20260709(木)19:31
    「ああああッ!カノン様ああああッ!!いなくなっちまいましたッ!!」
    「さっきから小犬クンは何をやっているのだ?」
    「カーテンにもぐって風に翻弄されているのよ。カノンもわかってやってるみたい」
    「小犬クンのテンションは今日も絶好調というワケだな」
    「ミサイル、ホラここだよ!」
    「カノン様ーーーーッ!!」
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  • 安全地帯

    20260708(水)20:29
    「こんなトコロに入り込んで、どうしたんだシセル」
    「小さい頃によくやっていた…うつ伏せで板をいじるキミのウデのスキマに潜り込むのを、久しぶりにやってみたくなったのだ。包まれる感じが安心できる。まるで守られているようだな」
    「ふふ。キミの温もりを感じられて、オレとしても嬉しいよ」
    「(それに…ここならヨミエルがやっているコトがよく見える。少し、ベンキョウしてみようか)」
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  • ストーキングのプロ

    20260707(火)20:02
    シセルは子猫でまだまだ幼い。安全のためにゲージで過ごしてもらっているが、ある時オレはゲージのトビラを開けっぱなしにしてしまったんだ。そうなるとどうなるかって?好奇心旺盛な黒猫クンはゲージの外に出る。だが、ゴハンをあげる準備をしていたオレはそのことに気づかず、後ろにピッタリとくっ付いて回っていた黒猫クンにも気づかなかったというワケだ。もしものコトがあったらタイヘンだった。「何だそこにいたのか」とようやく振り向いたオレに、黒猫クンはにゃー!とシッポをピンと立てて応えたな。今度からは注意するよ。
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  • あざといのはダレだ

    20260706(月)21:17
    「あざといと言えばキッチンチキンに潜入していた捜査官だが、シセルも負けてないぜ。なあリンネ刑事」
    「ううん、たしかにそうカモ。ジブンの魅力をわかってる気がするわ」
    「何のコトだ?」
    「クビを傾げちゃって、そういうトコロよ。デキる刑事になるには負けてられないわ」
    「(何だかよくわからないが、勝ったらしい。デキるユーレイになったのだろうか)」
    「そういうトコロさ、シセル」
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  • シッポで遊ぶ

    20260705(日)22:14
    ヨミエルとの夜の散歩中、子猫が私のシッポにキョーミを示したようだ。右に左に、時々優しく叩いて動かす。ヨミエルはそんな私の様子を優しく見ている。子猫たちは母猫と一緒にいたハズだが、カノジョは私に懐く子猫の様子に任せることにしたようだ。また1匹、子猫がぴょんと飛びかかってくる。私は素早くシッポを動かすと、カレの攻撃を避けた。その拍子に、子猫はころんとアタマから転がる。おっと、とヨミエルが思わずといった感じでコエを出した。大丈夫。この頃の子猫にはよくあるコトだ。ヨミエルに目配せすると、私は狙いを定められてるシッポをまたひょいと動かした。
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  • 寝言はなんですか

    20260704(土)21:43
    「シセル。寝言を言っていたんだが、どうしたんだ?」
    「…何か。とてつもなくいいコトが起こってたような気がしたんだが…(どうも思い出せないな)」
    「いいモノでも食べたのかな。ちょうどいい。オヤツにでもするか」
    「そうしてもらえるとありがたいな。もしかしたら…ユメの続きを味わえるかもしれない」
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  • レディを守るのは

    20260703(金)17:56
    「ボクもいつかビッグになってみせますッ!そうすれば、カノン様をヒョイッと救えるようになりますともッ!」
    「(キモチはすでにビッグのようだ。だが…)今でもちゃんと小さなレディを救えている。アンタは立派なサムライだ、ミサイル」
    「! ありがとうございますシセルさんッ!」
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  • お返事します

    20260702(木)22:38
    「シセル、いるか?」
    「何だろうか、ヨミエル」
    「キミはいつも返事をしてくれるな。助かるよ」
    「呼ばれたならば、応えるべきだ。それがキミならばトーゼンだな」
    「そうか。これからもよろしくな、シセル」
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  • 作業妨害ネコ

    20260701(水)20:36
    「(ヨミエルから落ち着くニオイがする。それに包まれ方がココチいい)」
    「…眠いのかシセル。オレのヒザはそんなにいいモンじゃないぜ。ベッドに行ってくれ」
    「それは断るな。ココはココロ休まる最高の寝床だ。退くツモリはない」
    「参ったな。作業を終わらせようと思ってたのに、キミのせいで進まない。休ませようってのか?」
    「その通りだ。寝ないまま続けるのはカラダによくない。もしものコトがあったらタイヘンだ」
    「わかったよ、相棒。キミの言う通りにするぜ」
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