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エイプリルフール

2024/04/01 21:07
「(今日はウソをついていい日だが、コアで繋がってるとココロのコエでウソがバレるな)」
「そうね。あなたの思ってるコトが丸わかりだもの。カンタンにはダマされないわよ」
「そうか。とあるハンバーガーショップがボリュームのあるハンバーガーを出すそうだが」
「……食べモノ系のウソって、何でそんなにもおトクで美味しそうなのかしらね」
「おそらく。相手も食べてもらいたいと思って出しているのではないだろうか」
「企業努力ってヤツね。ちょっと、現実にしに行ってくるわ」

「今日は年度始めッスか。マジメにシゴトしますかね」
「き。き。キミッ!遂にココロを入れ替えたのですね!立派になっちゃって、本官。胸がいっぱいですッ!」
「や。センパイ、今日はエイプリルフールでもあるんスよ。嘘ッス。マジメにやるワケないじゃないッスか」
「ああああッ。本官だってウソをつきますよ!シゴトやめます!!」
「シゴト人間なセンパイがやめるワケないじゃないッスか。ウソが下手ッスね」

「今日はトクベツだぜ。リンネ刑事。アンタを救うとしようか」
「あれ。ヨミエルさん、いつしんじゃった…いいえ。シセルね、あなた。やればできるじゃない」
「シセルくんか。そっくりだな。そういうカレも見てみたいとモンだ」
「ミスター・ゴーストか。ボクもダマされるところだったよ」
「(ヨミエルのマネをしてみたのだが…案外ムズかしいモノだな)」
「いや。上手いというウワサだぜ、シセル。よく見ているんだな」

「カバネラ警部をダマせたら金一封だそうです!本官も挑戦するであります!クマが出たそうですよカバネラ警部!」
「そんなワケないじゃないか。ショーコを持っておいでよ。もしかしたらキミの荷物を漁っているかもしれないよ」
「そ、そんな…!ダマされたー!」
「次々とやって来るけど、みんなカバネラさんに勝てないのよね…」
「それにしても大人気だな。ココロなしかカオが輝いているように見える」
「…………」
「(ヨミエルはだんまりか…。明らかに関わりたくないといった様子だな。そっとしておこう)」

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