確認のキスは波乱のあとで【アモン → 主 ← ラト ✉】
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「立てますか、主様?」
差し出された手をつかみ、立ち上がろうとするけれど。かくん、と力が抜け落ちたままで。
「ご、ごめんなさい。まだ……力が、」
俯く彼女の頬を撫でる。
「失礼するっす」
膝裏に手を差し込み、抱き上げられた。
「アモン……!?」
ひょいと持ち上げられ、咄嗟に彼の服をつかむ。
「お、重いよね……下ろし、」
「大丈夫ですよ、寧ろ軽いくらいっす。それに……」
ちゅ、と額に唇を押し当てる。
「ふれていれば、もう怖くはないっすよね?」
支える腕に力が宿り、胸のなかに包み込まれた。
「アモンくん……そろそろ行きますよ」
先往くラトの声がする。その眼にわずかな棘を滲ませて。
「いま行くすっよ」
腕のなかの温もり。少し震えながらも、しがみついてくる華奢な身体。
(あなたが無事で……本当に良かった)
する……とすこし冷えた手が頬にふれる。
「主様……?」
彼女の瞳に、とまどっている自分のおもてが映った。
「助けてくれて……ありがとう」
微笑うおもてにみつめられ、顔に熱が集うのが自分でもわかった。
「当然っすよ。オレは、絶対にあなたを守るって決めたんですから」
『さぁ……行きましょう』。彼女を抱え、廃墟の屋敷を後にした。
差し出された手をつかみ、立ち上がろうとするけれど。かくん、と力が抜け落ちたままで。
「ご、ごめんなさい。まだ……力が、」
俯く彼女の頬を撫でる。
「失礼するっす」
膝裏に手を差し込み、抱き上げられた。
「アモン……!?」
ひょいと持ち上げられ、咄嗟に彼の服をつかむ。
「お、重いよね……下ろし、」
「大丈夫ですよ、寧ろ軽いくらいっす。それに……」
ちゅ、と額に唇を押し当てる。
「ふれていれば、もう怖くはないっすよね?」
支える腕に力が宿り、胸のなかに包み込まれた。
「アモンくん……そろそろ行きますよ」
先往くラトの声がする。その眼にわずかな棘を滲ませて。
「いま行くすっよ」
腕のなかの温もり。少し震えながらも、しがみついてくる華奢な身体。
(あなたが無事で……本当に良かった)
する……とすこし冷えた手が頬にふれる。
「主様……?」
彼女の瞳に、とまどっている自分のおもてが映った。
「助けてくれて……ありがとう」
微笑うおもてにみつめられ、顔に熱が集うのが自分でもわかった。
「当然っすよ。オレは、絶対にあなたを守るって決めたんですから」
『さぁ……行きましょう』。彼女を抱え、廃墟の屋敷を後にした。