今宵はふたりで【過去作派生中編 🤍 → 主 ← 🐾 、♟️】
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シロは中庭に降り立っていた。
「シロ、………シロ。大丈夫?」
その後ろ背に声をかけると、ゆっくりと彼が振り向く。
「シロ……?」
伸ばした指を掴まれ、引き寄せられる。気づいた時には彼に抱きしめられていた。
あまりの驚きに固まってしまったヴァリスは、彼の身体が仄かに震えていることに気づく。
「……お前はずるいな」
「シロ……?」
「お前があの女を許すなら、我はあやつに何もできないではないか。
お前は、我に生きる意味を、居場所を与えた。
………なのに我は、お前に何も返せていないのだぞ」
ヴァリスはゆっくりと手を動かして、シロの背に指をかける。
「!」
「そんな事ないよ。
シロはたしかにぶっきらぼうだけど、私のことをいつも気遣ってくれるじゃない。
私は、その優しさにいつだって救われているんだよ」
「ヴァリス………。」
驚きに染まった瞳。ややあって、その唇が仄かな弧を描いた。
「敵わぬな、………お前には」
そう言って優しく瞳を解くと、片手を差し出す。
「……踊ってくれるか?」
ダンスホールから聴こえてくる音楽に、ヴァリスも気づいたらしい。
デビルズパレスで彼女と最も多く、踊る練習をした曲だった。
「はい、喜んで」
微笑んで、彼の掌にみずからの指を重ねた。
「シロ、………シロ。大丈夫?」
その後ろ背に声をかけると、ゆっくりと彼が振り向く。
「シロ……?」
伸ばした指を掴まれ、引き寄せられる。気づいた時には彼に抱きしめられていた。
あまりの驚きに固まってしまったヴァリスは、彼の身体が仄かに震えていることに気づく。
「……お前はずるいな」
「シロ……?」
「お前があの女を許すなら、我はあやつに何もできないではないか。
お前は、我に生きる意味を、居場所を与えた。
………なのに我は、お前に何も返せていないのだぞ」
ヴァリスはゆっくりと手を動かして、シロの背に指をかける。
「!」
「そんな事ないよ。
シロはたしかにぶっきらぼうだけど、私のことをいつも気遣ってくれるじゃない。
私は、その優しさにいつだって救われているんだよ」
「ヴァリス………。」
驚きに染まった瞳。ややあって、その唇が仄かな弧を描いた。
「敵わぬな、………お前には」
そう言って優しく瞳を解くと、片手を差し出す。
「……踊ってくれるか?」
ダンスホールから聴こえてくる音楽に、ヴァリスも気づいたらしい。
デビルズパレスで彼女と最も多く、踊る練習をした曲だった。
「はい、喜んで」
微笑んで、彼の掌にみずからの指を重ねた。
