砂糖菓子の鳥籠 Ⅱ 【君という名の鳥籠 予告中編 ♟】
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「ううん、………何も思い出せないの」
その言葉に顔を見合わせる。
ふら、とよろめいた身体を支えたのはルカスだった。
「大分混乱しておいでのようですね、………よっと、」
ルカスの指が膝裏にふれ、抱き上げられる。
「る、ルカス………ッ?」
そのまま寝台に下ろされ彼のおもてをみつめる。
何かを言いたげな眼差しに、その薄い唇に弧を描いた。
「しばらくお休みになられてください。 ……そのままでは思い出せないのですよね?」
「……でも」
紡ぎかけた唇に指をあてる。にっこりと微笑みながらさらに声を重ねた。
「これは、主様専属のお医者さんとしての勧奨です」
じっとその瞳をみつめる。その奥に隠した、真意を探るように。
ややあって、根負けした彼女は頷いた。
「……わかった」
とじた瞼に手袋の感触を感じる。
さらさらとした前髪をかき分け、額に柔らかく温かいものが押し当てられた。
「おやすみなさいませ、主様」
その声をとらえた後、その身が濃霧に沈み込んでいった。
その言葉に顔を見合わせる。
ふら、とよろめいた身体を支えたのはルカスだった。
「大分混乱しておいでのようですね、………よっと、」
ルカスの指が膝裏にふれ、抱き上げられる。
「る、ルカス………ッ?」
そのまま寝台に下ろされ彼のおもてをみつめる。
何かを言いたげな眼差しに、その薄い唇に弧を描いた。
「しばらくお休みになられてください。 ……そのままでは思い出せないのですよね?」
「……でも」
紡ぎかけた唇に指をあてる。にっこりと微笑みながらさらに声を重ねた。
「これは、主様専属のお医者さんとしての勧奨です」
じっとその瞳をみつめる。その奥に隠した、真意を探るように。
ややあって、根負けした彼女は頷いた。
「……わかった」
とじた瞼に手袋の感触を感じる。
さらさらとした前髪をかき分け、額に柔らかく温かいものが押し当てられた。
「おやすみなさいませ、主様」
その声をとらえた後、その身が濃霧に沈み込んでいった。