降りし日は、貴女と。【All Characters(別邸1階組) ✉】
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「テディちゃん、………逃げたな」
「今回ばかりは私も同感です」
寝台にかけられていた毛布を引き寄せ、さっと彼女の肩に被せた。
「……ありがとう」
毛布に身体をくるんで、ゆら、ゆら、と揺れる炎をみていると、瞼が重くなってくる。
ふら、と座ったまま傾きかけたその身を、力強い腕が抱き留めた。
「わっ、………主様」
「すぅ、………すぅ、」
眠ってしまった彼女にしっかりと毛布を巻き付けて、彼女を抱き上げた。
「おやすみなさいませ、あかね様」
そっと寝台へ下ろすと髪を撫でる。
その優しい手付きに安心して、意識が完全に夢幻へと沈み込んだ。
………名残惜しそうに解かれた指が誰のものなのか、彼女だけが知らない。