砂糖菓子の鳥籠 Ⅱ 【君という名の鳥籠 予告中編 ♟】
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(クマが酷い……また充分に眠ってないんだね)
ベッドサイドテーブルにグラスを置きそっと頭を撫でると、ぴくりと瞼が動いた。
梨の花弁を思わせる瞼が震え、そしてひらかれる。
「お嬢……?」
起き抜けの瞳が柔らかく和む。
酒に酔いしれゆらゆらと揺蕩う瞳は、蜂蜜を混ざりあわせたようで………。
「っ……まだ寝ぼけているの」
優しいいろの眼差しを注がれ、とぎまぎと心を惑わされていると、ナックの指が伸びてくる。
「きゃっ……!?」
ぐっと手を引かれ寝台に倒れ込む。
驚いて瞠目した瞳の先で、愉しげに唇を曲げる彼の姿があった。
「つかまえたぞ……お嬢」
眼鏡を外した互い違いの色彩の双眸、切り裂くようなひかりを放つ双眸。
唇を好戦的な笑みに染めて、その腕のなかへと閉じ込めてくる。
「あんたのほうこそ大丈夫なのか」
逃げられないようにしっかりと抱き込んで、瞳を覗き込んでくる。
いつもとは違う彼の眼差しに、ざらりと心が波打つ。
戸惑いと動揺、………そしてほのかに高鳴る生者の証をともなって。
ベッドサイドテーブルにグラスを置きそっと頭を撫でると、ぴくりと瞼が動いた。
梨の花弁を思わせる瞼が震え、そしてひらかれる。
「お嬢……?」
起き抜けの瞳が柔らかく和む。
酒に酔いしれゆらゆらと揺蕩う瞳は、蜂蜜を混ざりあわせたようで………。
「っ……まだ寝ぼけているの」
優しいいろの眼差しを注がれ、とぎまぎと心を惑わされていると、ナックの指が伸びてくる。
「きゃっ……!?」
ぐっと手を引かれ寝台に倒れ込む。
驚いて瞠目した瞳の先で、愉しげに唇を曲げる彼の姿があった。
「つかまえたぞ……お嬢」
眼鏡を外した互い違いの色彩の双眸、切り裂くようなひかりを放つ双眸。
唇を好戦的な笑みに染めて、その腕のなかへと閉じ込めてくる。
「あんたのほうこそ大丈夫なのか」
逃げられないようにしっかりと抱き込んで、瞳を覗き込んでくる。
いつもとは違う彼の眼差しに、ざらりと心が波打つ。
戸惑いと動揺、………そしてほのかに高鳴る生者の証をともなって。