砂糖菓子の鳥籠 Ⅱ 【君という名の鳥籠 予告中編 ♟】
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「それでは……私はこれにて失礼いたします」
再び客間へと通されたヴァリスは、
音を立てぬよう細心の注意を払いながら扉がしめられるのを視界の裾にとらえる。
それを確認したのち、ヴァリスはテーブルに置かれた水差しを手に取った。
とく、………とく、と静かにグラスに注ぐと、ナックに与えられた部屋へと続く扉をノックする。
「ナック、………ナック。大丈夫?」
声をかけるけれど、返ってくるのはかすかな寝息だけ。
「入るよ」
わずかに躊躇った上でノブを回す。
コツ……と踵の高い靴を踏みしめ入室すると、寝台の上で微睡んでいる彼を見止めた。
(よかった、………酔ってはいるけど心配してた程じゃないみたい)
足音を立てぬようにしながら寝台へと歩み寄る。
すこしばかり乱れたパリスグリーンの髪の狭間で、うっすらとクマのできている目元をみつめた。
再び客間へと通されたヴァリスは、
音を立てぬよう細心の注意を払いながら扉がしめられるのを視界の裾にとらえる。
それを確認したのち、ヴァリスはテーブルに置かれた水差しを手に取った。
とく、………とく、と静かにグラスに注ぐと、ナックに与えられた部屋へと続く扉をノックする。
「ナック、………ナック。大丈夫?」
声をかけるけれど、返ってくるのはかすかな寝息だけ。
「入るよ」
わずかに躊躇った上でノブを回す。
コツ……と踵の高い靴を踏みしめ入室すると、寝台の上で微睡んでいる彼を見止めた。
(よかった、………酔ってはいるけど心配してた程じゃないみたい)
足音を立てぬようにしながら寝台へと歩み寄る。
すこしばかり乱れたパリスグリーンの髪の狭間で、うっすらとクマのできている目元をみつめた。