砂糖菓子の鳥籠 Ⅰ【君という名の鳥籠 予告中編 ♟】
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(もうすぐ晩餐だね。カレッセン公のとの初対面だし、それなりに飾らなくては)
寝台から腰を持ち上げ、冷たい水で顔を洗う。
薔薇水をたっぷりと吸い込ませた肌に白粉をはたき、紅をひく。
それから、長い髪にブラシをかけた。
長時間風にゆられていた髪はいつもより軋んで、櫛の通りが悪かった。
「……これを使うか、主様?」
ボスキが自分の愛用のヘアオイルの小瓶を差し出してくる。
そっと受けとって、微笑んだ。
「ありがとう、お借りします」
毛先にヘアオイルをつけ、根気よく梳いていくと、さらさらとした髪が踊るように舞った。
サイドアップに結い上げて、
星のような宝石ピンをいくつも挿し、薔薇の髪飾りをとり上げる。
鏡の前でせっせと髪をつくっていると、ルカスは微笑んだ。
「私は主様が髪を編んでいる場面を眺めるのが、たまらなく好きなのです」
彼女の手からそっとコサージュを抜きとると。
「女性がそうして指先を駆使して、御髪を飾る風景は、見ていてとても楽しいのです。
………さて、いかがですか?」
髪につけて、肩に手を添え問いかけてくる。
まっすぐに褒められて、戸惑いにその瞳が曇った。
「もう……皆も準備しないと………でしょう?」
やんわりと咎めるも、彼らはただにこにこと微笑を浮かべるだけ。
何だかからかわれている気がして、ふいと視線を解いた。
寝台から腰を持ち上げ、冷たい水で顔を洗う。
薔薇水をたっぷりと吸い込ませた肌に白粉をはたき、紅をひく。
それから、長い髪にブラシをかけた。
長時間風にゆられていた髪はいつもより軋んで、櫛の通りが悪かった。
「……これを使うか、主様?」
ボスキが自分の愛用のヘアオイルの小瓶を差し出してくる。
そっと受けとって、微笑んだ。
「ありがとう、お借りします」
毛先にヘアオイルをつけ、根気よく梳いていくと、さらさらとした髪が踊るように舞った。
サイドアップに結い上げて、
星のような宝石ピンをいくつも挿し、薔薇の髪飾りをとり上げる。
鏡の前でせっせと髪をつくっていると、ルカスは微笑んだ。
「私は主様が髪を編んでいる場面を眺めるのが、たまらなく好きなのです」
彼女の手からそっとコサージュを抜きとると。
「女性がそうして指先を駆使して、御髪を飾る風景は、見ていてとても楽しいのです。
………さて、いかがですか?」
髪につけて、肩に手を添え問いかけてくる。
まっすぐに褒められて、戸惑いにその瞳が曇った。
「もう……皆も準備しないと………でしょう?」
やんわりと咎めるも、彼らはただにこにこと微笑を浮かべるだけ。
何だかからかわれている気がして、ふいと視線を解いた。