うたた寝と時雨【ハウレス ⇋ 主 ✉】
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「ハウレス、次はなにを買うの?」
中心街、エスポワール。行き交う人々に呑まれてしまわぬよう、手を取り合って進む。
「刺繍糸と魚と薬酒……これで全部です」
微笑みながら告げると、彼女はつと足を止めた。
「主様……?」
彼女の視線の先に、宝飾品店のショールーム。
そこに飾られているのは首飾りだった。
レースのように繊細に連なる白銀の細い鎖に、精巧な造りの薔薇が繋がっている。
「あの首飾りが欲しいんですか?」
その言葉に、はっとしたようにその瞳が冴えわたる。
「う……ううん。みているだけで充分だよ」
『いこう』。そう言って手を引いた時。
ぽたり。繋いだ手を打ったのは雨だった。瞬く間に降り出し、ヴァリスの髪を濡らす。
「主様、こちらへ! 一先ず雨宿りしましょう」
「うん……!」
中心街、エスポワール。行き交う人々に呑まれてしまわぬよう、手を取り合って進む。
「刺繍糸と魚と薬酒……これで全部です」
微笑みながら告げると、彼女はつと足を止めた。
「主様……?」
彼女の視線の先に、宝飾品店のショールーム。
そこに飾られているのは首飾りだった。
レースのように繊細に連なる白銀の細い鎖に、精巧な造りの薔薇が繋がっている。
「あの首飾りが欲しいんですか?」
その言葉に、はっとしたようにその瞳が冴えわたる。
「う……ううん。みているだけで充分だよ」
『いこう』。そう言って手を引いた時。
ぽたり。繋いだ手を打ったのは雨だった。瞬く間に降り出し、ヴァリスの髪を濡らす。
「主様、こちらへ! 一先ず雨宿りしましょう」
「うん……!」