第6章 相反☩そうはん☩感情
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「(やっぱり、あなたを見ていると、
皆がどうしてあなたに惹かれているのか、何となく分かるような気がします)」
小声で呟かれたその言葉はヴァリスの耳朶を掠めず、思わず彼を見上げる。
「………? なあに?」
不思議に思ってそのおもてをじっと見つめると、再度その目元に朱が集う。
自分のおもてを見上げる瞳から視線を解き、ふいとそっぽを向いた。
「な、何でもありませんからっ」
顔を紅くしたままそう呟くさまがあまりに可愛らしくて、くすりと笑みを零す。
くすくすと微笑うヴァリスに益々紅くなると、
「あなたのそういう所、本当にずるいです」と少しだけ拗ねた様子で呟かれる。
ヴァリスは笑みを収めて唇をひらいた。
「ご、ごめんなさい。何だか……懐かしかったの」
「懐かしい……ですか?」
「うん。何だか小さかった頃の弟を見ているみたいだったから」
そう告げながら、その瞳が懐かしそうな煌めきを宿す。
けれどその優しい光を放つ双眸に、別の感情が映っていることを自覚する。
『姉さん! ………姉さん!!!
俺と同じように、俺のことを大切に思っているって、
あの日そう言ってくれたじゃないか! ………約束してくれたじゃないか!
ねぇ………! 離せ、………俺は姉さんを助けるんだ!
………姉さん、………姉さん!!!』
複数人に身体を押さえつけられながら、
それでもヴァリスの身を案じその名を呼び続ける弟の悲鳴のような声と表情が、
今でも鮮烈な程に脳裏に刻み込まれている。
皆がどうしてあなたに惹かれているのか、何となく分かるような気がします)」
小声で呟かれたその言葉はヴァリスの耳朶を掠めず、思わず彼を見上げる。
「………? なあに?」
不思議に思ってそのおもてをじっと見つめると、再度その目元に朱が集う。
自分のおもてを見上げる瞳から視線を解き、ふいとそっぽを向いた。
「な、何でもありませんからっ」
顔を紅くしたままそう呟くさまがあまりに可愛らしくて、くすりと笑みを零す。
くすくすと微笑うヴァリスに益々紅くなると、
「あなたのそういう所、本当にずるいです」と少しだけ拗ねた様子で呟かれる。
ヴァリスは笑みを収めて唇をひらいた。
「ご、ごめんなさい。何だか……懐かしかったの」
「懐かしい……ですか?」
「うん。何だか小さかった頃の弟を見ているみたいだったから」
そう告げながら、その瞳が懐かしそうな煌めきを宿す。
けれどその優しい光を放つ双眸に、別の感情が映っていることを自覚する。
『姉さん! ………姉さん!!!
俺と同じように、俺のことを大切に思っているって、
あの日そう言ってくれたじゃないか! ………約束してくれたじゃないか!
ねぇ………! 離せ、………俺は姉さんを助けるんだ!
………姉さん、………姉さん!!!』
複数人に身体を押さえつけられながら、
それでもヴァリスの身を案じその名を呼び続ける弟の悲鳴のような声と表情が、
今でも鮮烈な程に脳裏に刻み込まれている。
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