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率直に言う、俺は教師に恋しとる。
1年半からの片思いは全く実る気がせぇへん。
それはそうかもしれへん、俺は同性の教師が好きやねんから。
高3の初夏。
俺はまだ真っ白な進路届に眉間にシワを寄せた。
誰もいない教室。外から部活の生徒の声が聞こえる放課後、誰もおらへん教室で頭を悩ませる。
周りの人間は大方自分の進路に見切りをつけとる。
焦りはある。
あるけど、思い浮かべへんのが現状。
俺の周りのやつは俺の兄が芸人やからと言って、俺も芸人になれと面白半分で言ってくる。
それは、御免被りたい。
俺には人を笑わせる才能も無ければ、人前で有る事無い事話せるようなやつじゃない。
『あかんで、思い浮かばん』
ただただ蒸し暑い教室は俺のことを急かしとるかのようやった。
ここに、堂々と将来、蘆笙先生と一緒になると書けたらどれほど良いだろうか。
男である俺が。
『先生、、、』
俺の声は虚しくも蒸し暑い教室に消えていく。
「なんや、お前まだ書けてへんのか?」
『先生、、、今書いとるとこやから邪魔せんといて』
本当は全然思いついておらへん。
「書いてるって言う割に空白やんけ」
隣で俺のプリントを覗き込んてくる先生はとても可愛く思える。
「お前の家の近くの大学行くって、言っとったやんけ」
『やめた、金ないから』
「じゃあ、どないする?お前だけやで、書けてへんの」
そう言われて、俺はくちびるを尖らせる。
そんなん言われたって、無理なもんは無理。
もし、先生が見とる眼の前で先生の嫁、なんて書いたら怒らせるだろうか。
『もう、芸人になるしかないんかな?』
笑いながらそう言うと先生は至って普通にこう返ってきよった。
「お前が簓の後を追うことない」
先生は、ずるいと思う。
兄を見て、俺を見るのではなく俺だけを見ていてくれている。
あぁ、好きやなって再確認させられる。
『ねぇ、先生』
「なんや、決まったのか?」
『ねぇ、先生、俺が卒業したらさ、、、』
高3だった俺は20歳を過ぎた。
今は高校で英語を教えとる。
「葵、はよせぇ、もう行く」
『先生、待って、今行く』
「誰が先生や。もうお前の担任じゃないだろ」
俺は、先生と同居している。
1年半からの片思いは全く実る気がせぇへん。
それはそうかもしれへん、俺は同性の教師が好きやねんから。
高3の初夏。
俺はまだ真っ白な進路届に眉間にシワを寄せた。
誰もいない教室。外から部活の生徒の声が聞こえる放課後、誰もおらへん教室で頭を悩ませる。
周りの人間は大方自分の進路に見切りをつけとる。
焦りはある。
あるけど、思い浮かべへんのが現状。
俺の周りのやつは俺の兄が芸人やからと言って、俺も芸人になれと面白半分で言ってくる。
それは、御免被りたい。
俺には人を笑わせる才能も無ければ、人前で有る事無い事話せるようなやつじゃない。
『あかんで、思い浮かばん』
ただただ蒸し暑い教室は俺のことを急かしとるかのようやった。
ここに、堂々と将来、蘆笙先生と一緒になると書けたらどれほど良いだろうか。
男である俺が。
『先生、、、』
俺の声は虚しくも蒸し暑い教室に消えていく。
「なんや、お前まだ書けてへんのか?」
『先生、、、今書いとるとこやから邪魔せんといて』
本当は全然思いついておらへん。
「書いてるって言う割に空白やんけ」
隣で俺のプリントを覗き込んてくる先生はとても可愛く思える。
「お前の家の近くの大学行くって、言っとったやんけ」
『やめた、金ないから』
「じゃあ、どないする?お前だけやで、書けてへんの」
そう言われて、俺はくちびるを尖らせる。
そんなん言われたって、無理なもんは無理。
もし、先生が見とる眼の前で先生の嫁、なんて書いたら怒らせるだろうか。
『もう、芸人になるしかないんかな?』
笑いながらそう言うと先生は至って普通にこう返ってきよった。
「お前が簓の後を追うことない」
先生は、ずるいと思う。
兄を見て、俺を見るのではなく俺だけを見ていてくれている。
あぁ、好きやなって再確認させられる。
『ねぇ、先生』
「なんや、決まったのか?」
『ねぇ、先生、俺が卒業したらさ、、、』
高3だった俺は20歳を過ぎた。
今は高校で英語を教えとる。
「葵、はよせぇ、もう行く」
『先生、待って、今行く』
「誰が先生や。もうお前の担任じゃないだろ」
俺は、先生と同居している。