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第1話 あの日の出来事

そんな僕だけど、一人暮らしをしながら
花屋さんで店員やりながらフラワーアレジメントの仕事もやってます。

ちょうど季節は6月下旬、。
アジサイも満開だし、たくさん咲いてるお花もいっぱい。この時期が、僕が僕のありのままでいられる時でもあるのかな。。。わからないや。でも一番好きな花はアジサイ。自分と重ねてしまう所があるから

僕は、綾瀬 木綿季。ユウキって読むんだ
生まれたのが5月で、病院の窓からみたもみの木がきれいでのびのび育ってほしい。と両親の願いからこの漢字になったんだって。僕の性別を知らないまでは、愛されていたのかもしれないね。

でも僕は幸せな環境に生まれたわけじゃない。僕は施設にでてから、バイトしながら専門学校にいく日々だった、それも最近まで。

そこで僕のぴったりな仕事に出会った。それがフラワーアレジメント。今は、あの日のことを忘れてやっと幸せを手にいれたかもしれない。

と考えているとお姉さんみたいなお客様が。。


《すみません~!》

「はーい!何かお花お探しですか?」

ニコッとお姉さんに顔を向ける僕、、、

《ひまわりの花束あります?》
「はい!ありますよー。」

《わぁ!オレンジがすごく綺麗。。あの人、喜ぶかな。?》

「彼氏さんにプレゼントですか?」

《…恥ずかしいんですけど、実は明日、彼氏の誕生日でケーキとプレゼントしようかなって
思ってて今日きました。》

「そうだったんですか~!ちなみにヒマワリの花言葉知ってます?(ニコッ)」

《知りたい!》

「《憧れ、あなただけを見つめる》って意味もあるし、あと小型のヒマワリだと《未来を見つめる》っていう響きがあるんです。素敵じゃないですか。」

《私、なんとなくヒマワリ選んだけど、、
そんな大切な意味があったんだ。よく知ってますね!店員さん。》

「いえいえ。僕も毎日花言葉を調べるのが趣味で。知るたびにどんどん楽しくなってきて
日課なんですよ~!ぜひやってみてくださいね。」

《はい!今日は、いいお話聞けました。
ありがとう、お兄さん。またくるね~》

カララン♪

「ありがとうございました。」








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