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第1話 あの日の出来事

あの日、僕は両親に捨てられた。
僕が三才の頃だった気がする。。。
「お前は「Ω」だからいらない。俺たちは優秀な「α」の子供が欲しかった。跡取りとしてな。」
そんな一言を残した父親。
そして僕は《児童養護施設》で育ち、成人するまで過ごした。

あとから影で知った話。両親は先生で、勉強や礼儀などにも厳しい家庭に育ったらしく、跡取りを作れ。と叔父さんに言われていたらしい。そんな時に生まれたのが僕だったって話。やっと生まれたのに性別の検査で「Ω」とわかった途端に絶望したそうだ。そして僕を
捨てた後、優秀な「α」の養子を迎えたってさ

その事実を知ってからというもの、、、
「Ω」ってだけで迷惑?いるだけで邪魔?
それだけで差別されたかと思うと悔しかった

そんな僕が出会ったのは、お花たち。
《ここにいてもいいんだよ。》と言ってくれるかのように頑張って咲いてる所をみると
ほんの少し希望を持てた気がした。。。

でも現実は甘くない。
だって花だって人間だって枯れてしまえば
終わりでしょ??

そう、幸せだって一生モノじゃない。
僕は愛を知らない。あれば傷つくだけ。
だから一人がいい。このままずっとずっと。

この時間が続きますように。と願っていた





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