第4話 木綿季の苦しみ
それから代表に色々な相談にのってもらった俺たちは、バーの入り口で解散した。
《今日は相談のってもらってありがとうございました。頑張ってみるっす!》
❮無理するんじゃねーぞ。まずちゃんとそいつの気持ちを理解することから始めたほうがいいぜ。じゃあまたな。明日休みだっけ?おまえら。❯
『明日から2日間有給です。』
❮有意義な休みにしろよ、冬弥、大雅。❯
そのまま代表と別れてから
タクシーで帰った。
┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄
あの日からもう1ヶ月半たとうとしていた。
体のアザを見られた時
自分がみじめで苦しくて泣いてたのに
冬弥と大雅が真剣な瞳でボクのことを見て
心配してくれていた…なぜあの時ボクは
意地を張っていたのか…わからないまま。
今になってから2人の存在が僕にとっての大きいものになっていたことに最近気づいた。
そっか…大事なものって
かなり後から気づくんだね。…もどかしいなぁ
そんな事を思っていた頃
僕は…
久々にカフェで一息しながら、フラワーアレジメントのデザイン画を描いていた。春夏秋冬で花束のデザインを星乃さんから任されてるからその分少し忙しい。しかも恋人向け…
「秋がテーマだから…コスモスを中心にして…
あとは周りだよね…えーと…組み合わせは
ダリア、ケイトウ、赤バラ…」
スラスラ……。
下書きを描いて2時間で完成。
あとは色塗り作業。
一時間くらいでなんとか終了。
┄よし、あとは星乃さんにみてもらってチェックだね。
「…すいません~。店員さんティラミスお願いします。」
┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄
お仕事終わった後のデザートは
やっぱりご褒美だよね。
「…ほろ苦さがやっぱりたまらない~。めちゃくちゃ美味しい。」
モグモグ。。。
でも仕事終了したから
電話いれないと…
┄「花束のデザイン終わりました。後から写真で送るんで星乃さんチェックお願いします。」
┄【了解。デザインの仕事お疲れさま、木綿季くん。今日はお店来なくて大丈夫。
明日休みでしょ。ゆっくり休んでね。】
┄「なんか色々気遣ってもらってすみません。ありがとうございます。」
┄【全然気にしなくて大丈夫よ。デザインの写真楽しみにしてるわ。】
星乃さんとの連絡を終えた僕は
そのままバスでおうちへ帰宅…のつもり…だった。
バスへ乗ってから
見覚えある人がいる…。
ヤバい…隠れよ…見つかったらあのこと聞かれる。いや聞かれたくないし。
┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄
久々の休暇を楽しんでいた
俺たちは兄弟でお出かけしてきた。
そしてその帰り
歩くのめんどくてバス乗ってたんだけど…
そこで木綿季の姿を見たんだ。
隠れて避けてる…明らかに俺たちを警戒してるな…
[大雅、ちょうど降りるバス停いっしょみたいだから行こう。]
『ああ…』
よし、ついた。
走って逃げるぞ。
タタタタタタタタタタ…。
僕は我のままで走り出した。
パシッ!!
誰かが僕の手を掴んだ!!
何?
怖くてその場から動けなくなってしまった。
「やめてください!何ですか!」
《俺たちだよ!知らないやつじゃねぇ!》
「なんで追いかけてきたの!僕のことはほっといてよ。」
[おまえはまだ俺たちに伝えてないことがあるだろ。早く言えよ…]
『俺たちは木綿季に拒絶されるのはもう嫌なんだよ…』
「冬弥…大雅…わかった…そこまでいうなら…
どんなこといっても聞いてよ?」
《もう逃げないから、俺たちは。》
そして重い口を開いた。
《今日は相談のってもらってありがとうございました。頑張ってみるっす!》
❮無理するんじゃねーぞ。まずちゃんとそいつの気持ちを理解することから始めたほうがいいぜ。じゃあまたな。明日休みだっけ?おまえら。❯
『明日から2日間有給です。』
❮有意義な休みにしろよ、冬弥、大雅。❯
そのまま代表と別れてから
タクシーで帰った。
┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄
あの日からもう1ヶ月半たとうとしていた。
体のアザを見られた時
自分がみじめで苦しくて泣いてたのに
冬弥と大雅が真剣な瞳でボクのことを見て
心配してくれていた…なぜあの時ボクは
意地を張っていたのか…わからないまま。
今になってから2人の存在が僕にとっての大きいものになっていたことに最近気づいた。
そっか…大事なものって
かなり後から気づくんだね。…もどかしいなぁ
そんな事を思っていた頃
僕は…
久々にカフェで一息しながら、フラワーアレジメントのデザイン画を描いていた。春夏秋冬で花束のデザインを星乃さんから任されてるからその分少し忙しい。しかも恋人向け…
「秋がテーマだから…コスモスを中心にして…
あとは周りだよね…えーと…組み合わせは
ダリア、ケイトウ、赤バラ…」
スラスラ……。
下書きを描いて2時間で完成。
あとは色塗り作業。
一時間くらいでなんとか終了。
┄よし、あとは星乃さんにみてもらってチェックだね。
「…すいません~。店員さんティラミスお願いします。」
┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄
お仕事終わった後のデザートは
やっぱりご褒美だよね。
「…ほろ苦さがやっぱりたまらない~。めちゃくちゃ美味しい。」
モグモグ。。。
でも仕事終了したから
電話いれないと…
┄「花束のデザイン終わりました。後から写真で送るんで星乃さんチェックお願いします。」
┄【了解。デザインの仕事お疲れさま、木綿季くん。今日はお店来なくて大丈夫。
明日休みでしょ。ゆっくり休んでね。】
┄「なんか色々気遣ってもらってすみません。ありがとうございます。」
┄【全然気にしなくて大丈夫よ。デザインの写真楽しみにしてるわ。】
星乃さんとの連絡を終えた僕は
そのままバスでおうちへ帰宅…のつもり…だった。
バスへ乗ってから
見覚えある人がいる…。
ヤバい…隠れよ…見つかったらあのこと聞かれる。いや聞かれたくないし。
┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄
久々の休暇を楽しんでいた
俺たちは兄弟でお出かけしてきた。
そしてその帰り
歩くのめんどくてバス乗ってたんだけど…
そこで木綿季の姿を見たんだ。
隠れて避けてる…明らかに俺たちを警戒してるな…
[大雅、ちょうど降りるバス停いっしょみたいだから行こう。]
『ああ…』
よし、ついた。
走って逃げるぞ。
タタタタタタタタタタ…。
僕は我のままで走り出した。
パシッ!!
誰かが僕の手を掴んだ!!
何?
怖くてその場から動けなくなってしまった。
「やめてください!何ですか!」
《俺たちだよ!知らないやつじゃねぇ!》
「なんで追いかけてきたの!僕のことはほっといてよ。」
[おまえはまだ俺たちに伝えてないことがあるだろ。早く言えよ…]
『俺たちは木綿季に拒絶されるのはもう嫌なんだよ…』
「冬弥…大雅…わかった…そこまでいうなら…
どんなこといっても聞いてよ?」
《もう逃げないから、俺たちは。》
そして重い口を開いた。
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