このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

第4話 木綿季の苦しみ

自暴自棄になって俺たちに睨み付ける木綿季…
俺たちはあれから呆然と動かないまま絶句した…
こんな木綿季みたことがなかったから。
┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄

「はぁはぁはぁ…」
もうダメ…
今なってなんでこんな事になったのかも記憶が曖昧だ…
パタっ。。。
《木綿季……!?大丈夫か?!》

呆然とたっていた俺たち…
自暴自棄なっていた木綿季はその場で倒れてしまった…

ん…?誰か呼ぶ声が聞こえる…?
そっと目を開けると…
冬弥と大雅の姿が…

『大雅…!!木綿季が目を覚ましたぞ!!』
[木綿季…!!良かった…!心配したんだ…]

その声でボクは目を覚ました。
気づいたらまた病室のベッドにまた戻っていた…点滴もされてるし…
でもとりあえずは大丈夫だったのかな。。

そうだ…Ωとαがお互い噛みあって番になった時…フェロモンが強くなって体調を崩すこともあるって施設で習ったんだっけ…

だから体調崩したんじゃ…ううん、それもあるけどあのアザを見られてから記憶ない…

あのアザは他人に一生絶対見せちゃいけないって
自分があの両親に捨てられた日から誓ったはずだった。
冬弥たちと番になったことで
あの出来事も話さなきゃいけないの…?

「…冬弥、大雅…また助けてもらっちゃった…
体調崩したのはフェロモンが強くなったからだからそんな心配しなくて大丈夫。
Ωにはよくあることだし…ありがとう…」

木綿季はそんな事を言ってるけど
じゃああのアザはなんだったんだよ?…

《…それはわかった。でも俺たちにほかに隠してることあるよな?》

「…何もないよ。両手の包帯はただのバンドでつけてるだけ。そんなに気になる…?」

[当たり前だろ。じゃあ背中のアザは
誰にやられたんだ?!]
『木綿季…さっき俺たちがみたアレは何?』

双子に責められるボク。
気遣いのつもりかもしれないけど
ボクにとってはそれが余計なお世話だ。
たとえ2人でも知られたくない…!!
ボクが家庭内暴力うけてた、自殺図ろうとしてたなんて…

「…あのキズを見たんだ…じゃあもうボクたちはいっしょにいれないね。あと…
今はそんな事はなしたくないし、聞きたくもない!!ボクの前から消えてくれない?!」

《!!!》

『俺たちはおまえが心配だから聞いたんだ!
答えろ!!!何が終わりだ!!』

「しばらくボクを1人にさせてよ…」

体育座りしながら顔を潜せて泣くボク。
こんなこと言いたいわけじゃないのに…
そんな自分が悔しくて惨めだった…







[
1/3ページ
スキ