10.結末 ※戦国パートのみ※※※
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決意も、誓いも、思いも。
志ごと、戦術ごと、約束ごと。
めちゃくちゃだ。踏み躙られた。
あれだけ予測したはずの敵対勢力の動きは、今となっては全く意味を為さない。それ以前の事態だ。
覚悟をしていたはずだけれど、不意に叩き付けられた現実は残酷で、全身が慄いた。
「だんな、を……、」
漸く聞けた声は苦しさに染まっていた。
おぞましい姿に身体の震えが止まらないが、それ以上に震えて、覚束無い動きの手が朱音の身体に触れた。
「旦那を、護っ、て……」
必死で絞り出した声だったのに、返事も出来ないくらい喉が詰まってしまった。代わりに手を握って、何度も深く頷いた。
幸村と政宗のいる方向を見遣る。立ち上がろうとした所を制された。
「聞いて…、奴は…………」
言葉を全て聞き届けると、朱音は立ち上がった。
使え。使われろ。
ここで必ず、制すると。