LoRの自司書達
「なぁ、アダムって死後の本に何が書いてあると思う?」サンチェスに聞かれたアダムは「うーん…見た方が早いかな?」そう言ってザビエルから拳銃を借りて頭を撃ち抜いた。
「躊躇なくこんな事できる人あんまりいないだろうなぁ…」そう言いつつアダムの本を読んでみた。
[本の1ページ目]
目次
・家族を助けられなかった後悔
・無理矢理作った笑顔を周りに指摘された苦しみ
・私が笑顔で居れば救われる人がいると言う希望
[家族を助けられなかった後悔]
私は路地裏の出身で家族は母親と姉の3人で父親はフィクサーとして仕事中に死にました。
いつもは路地を転々としながらお金を稼ぐためにフィクサーとか人の死骸を漁って売ってを繰り返して生活してました、そんな生活をしている中でも母親や姉はいつも笑顔で死人を前にすると黙祷をしてから漁るようにしたり本当に優しい家族だったと思います…
あれからしばらくして私は母親に「ねぇ、アダム?貴女には翼に入れる力があると思うのよ…だから、L社の面接を受けてみないかしら?」そう言われて家族が少しでも楽に暮らせるならと思ってL社の面接を受けました。
そして、電話などは無いから合否をL社に聞きに行くと面接で受かって就職が決定したからその事を家族に知らせようと路地に帰るとそこには…私の母親と姉がバラバラにされた肉片になっていたんです…
どうしてこんな事になったかって言うのはすぐに分かりました、掃除屋が来たんです…そして私の事も殺そうとしてきたから私は必死に逃げてなんとか助かりました。
L社に入れたのは良かったと思いましたが家族を失ってしまい何よりも…家族の最期を笑顔で看取れなかったのが本当に悔やんでも悔やみきれない程に悔しいんです…
つまり、「私が家族の元を離れなければ助かったかもしれないのに面接の為…自分が家族の役に立つと思ってやった行動で家族を失ったんです。」
[無理矢理作った笑顔を周りに指摘された苦しみ]
L社に入ってからは私の性格のおかげなのかすぐに仲間が出来て楽しく仕事が出来ました。
でも、職員の中には私の事を酷く言う人もいたんです…私が鎮圧中にミスをして腕を1本持ってかれた時に私は「死ぬかもしれないけど笑顔でいよう…悲しい顔は私には似合わないんだ…!」そう言い聞かせて笑顔を絶やさずに戦い続けてなんとか倒せたんですけど、一緒にいた他の部門の職員に「先輩ってよくそんな状況で笑ってられますよね?皆命を懸けて戦ってるのが分かってないんですか?」って言われて私は思わずこう言ったの…「…違う、私は命を懸けて戦ってるんだからどのような形であれ終わる時は笑って終われるようにしたいんだよ…」と言うとその職員は明らかに顔色を悪くしてこう言った「あ…うん…ごめんなさい…」それを聞いて私は「あ~大丈夫大丈夫!私そんなに気にしてないから。」そう言って強がってしまいました。
結局私が本当に思っていたのは「私だって苦しい中でも笑顔を絶やさないように無理矢理でも作った偽りの笑顔を否定された事が本当に苦しかったんです。」
[私が笑顔で居れば救われる人がいると言う希望]
でも、そんな事ばかりじゃなくていい事もあったんです。
私が笑顔で鎮圧や業務をしていると同じ部門の職員が「チーフはいつも笑顔で仕事をしてるからそれを見て私たちも元気を貰えてます、いつもご苦労様です。」そう言ってくれたのが本当に嬉しくて「あ…やっぱり笑顔でいるといい事もあるんだな…」って思えてまた頑張ろうって気持ちになりました。
それからしばらくしてまた腕を持ってかれた時もあったけど笑顔でいると「チーフってきっと腕が無くなって辛いとか苦しいとかあるはずなのにずっと笑顔でいてくれるから本当に頑張ってくれてるんですね…」そう言われて「あ~分かっちゃったか…心配させたくなかったんだよね、皆頑張ってくれてるのに私が不甲斐ないばかりに無理させたくないからさ。」って言うと「チーフは…少しは自分の気持ちに正直になっていいと思います、辛いときは人を頼ってもいいし苦しいときは泣いたっていい、人ってそういうものじゃないですか?感情一つにこだわらなくてもいいと思います。」って言ってくれて私は嬉しくて「ありがとう…実はね、私結構痛くてさ…正直泣きそうな感じだったんだよね、ちょっと部屋に帰って泣いちゃっていいかな…?」そう言って部屋で泣いたんだよね…久々に悲しい顔をしたんだろうね…
まぁ、私が言いたいのは「私が笑顔でいたから救われる人が沢山いたってのは本当に嬉しいけどかと言って全て自分で背負う必要も無いって事だよ。」
まぁ、ここまで色々書いたけど…私は死んじゃったんだろうね…この本を見てる人がいるなら一つ言わせて。
「周りに何と言われようがどれだけ苦しもうが自分のやると決めた事を必死に続ければいつかきっと報われると思うよ。」
[本を見た後]
「アダムも結構苦労してきてたんだな…」そう言ってアダムを復活させた。
「どうだった?面白いこと書いてあった?」そう聞かれてサンチェスは「アダムが頑張ってくれていたって事が良く分かったよ…ありがとうな。」そう言われてアダムは胸を張って「まぁ、当然だよ!」そう言ってニコっと笑った。
END
「躊躇なくこんな事できる人あんまりいないだろうなぁ…」そう言いつつアダムの本を読んでみた。
[本の1ページ目]
目次
・家族を助けられなかった後悔
・無理矢理作った笑顔を周りに指摘された苦しみ
・私が笑顔で居れば救われる人がいると言う希望
[家族を助けられなかった後悔]
私は路地裏の出身で家族は母親と姉の3人で父親はフィクサーとして仕事中に死にました。
いつもは路地を転々としながらお金を稼ぐためにフィクサーとか人の死骸を漁って売ってを繰り返して生活してました、そんな生活をしている中でも母親や姉はいつも笑顔で死人を前にすると黙祷をしてから漁るようにしたり本当に優しい家族だったと思います…
あれからしばらくして私は母親に「ねぇ、アダム?貴女には翼に入れる力があると思うのよ…だから、L社の面接を受けてみないかしら?」そう言われて家族が少しでも楽に暮らせるならと思ってL社の面接を受けました。
そして、電話などは無いから合否をL社に聞きに行くと面接で受かって就職が決定したからその事を家族に知らせようと路地に帰るとそこには…私の母親と姉がバラバラにされた肉片になっていたんです…
どうしてこんな事になったかって言うのはすぐに分かりました、掃除屋が来たんです…そして私の事も殺そうとしてきたから私は必死に逃げてなんとか助かりました。
L社に入れたのは良かったと思いましたが家族を失ってしまい何よりも…家族の最期を笑顔で看取れなかったのが本当に悔やんでも悔やみきれない程に悔しいんです…
つまり、「私が家族の元を離れなければ助かったかもしれないのに面接の為…自分が家族の役に立つと思ってやった行動で家族を失ったんです。」
[無理矢理作った笑顔を周りに指摘された苦しみ]
L社に入ってからは私の性格のおかげなのかすぐに仲間が出来て楽しく仕事が出来ました。
でも、職員の中には私の事を酷く言う人もいたんです…私が鎮圧中にミスをして腕を1本持ってかれた時に私は「死ぬかもしれないけど笑顔でいよう…悲しい顔は私には似合わないんだ…!」そう言い聞かせて笑顔を絶やさずに戦い続けてなんとか倒せたんですけど、一緒にいた他の部門の職員に「先輩ってよくそんな状況で笑ってられますよね?皆命を懸けて戦ってるのが分かってないんですか?」って言われて私は思わずこう言ったの…「…違う、私は命を懸けて戦ってるんだからどのような形であれ終わる時は笑って終われるようにしたいんだよ…」と言うとその職員は明らかに顔色を悪くしてこう言った「あ…うん…ごめんなさい…」それを聞いて私は「あ~大丈夫大丈夫!私そんなに気にしてないから。」そう言って強がってしまいました。
結局私が本当に思っていたのは「私だって苦しい中でも笑顔を絶やさないように無理矢理でも作った偽りの笑顔を否定された事が本当に苦しかったんです。」
[私が笑顔で居れば救われる人がいると言う希望]
でも、そんな事ばかりじゃなくていい事もあったんです。
私が笑顔で鎮圧や業務をしていると同じ部門の職員が「チーフはいつも笑顔で仕事をしてるからそれを見て私たちも元気を貰えてます、いつもご苦労様です。」そう言ってくれたのが本当に嬉しくて「あ…やっぱり笑顔でいるといい事もあるんだな…」って思えてまた頑張ろうって気持ちになりました。
それからしばらくしてまた腕を持ってかれた時もあったけど笑顔でいると「チーフってきっと腕が無くなって辛いとか苦しいとかあるはずなのにずっと笑顔でいてくれるから本当に頑張ってくれてるんですね…」そう言われて「あ~分かっちゃったか…心配させたくなかったんだよね、皆頑張ってくれてるのに私が不甲斐ないばかりに無理させたくないからさ。」って言うと「チーフは…少しは自分の気持ちに正直になっていいと思います、辛いときは人を頼ってもいいし苦しいときは泣いたっていい、人ってそういうものじゃないですか?感情一つにこだわらなくてもいいと思います。」って言ってくれて私は嬉しくて「ありがとう…実はね、私結構痛くてさ…正直泣きそうな感じだったんだよね、ちょっと部屋に帰って泣いちゃっていいかな…?」そう言って部屋で泣いたんだよね…久々に悲しい顔をしたんだろうね…
まぁ、私が言いたいのは「私が笑顔でいたから救われる人が沢山いたってのは本当に嬉しいけどかと言って全て自分で背負う必要も無いって事だよ。」
まぁ、ここまで色々書いたけど…私は死んじゃったんだろうね…この本を見てる人がいるなら一つ言わせて。
「周りに何と言われようがどれだけ苦しもうが自分のやると決めた事を必死に続ければいつかきっと報われると思うよ。」
[本を見た後]
「アダムも結構苦労してきてたんだな…」そう言ってアダムを復活させた。
「どうだった?面白いこと書いてあった?」そう聞かれてサンチェスは「アダムが頑張ってくれていたって事が良く分かったよ…ありがとうな。」そう言われてアダムは胸を張って「まぁ、当然だよ!」そう言ってニコっと笑った。
END