LoRの自司書達

サンチェスの家にて、まだフィクサーにすらなっていないサンチェスとその妹のアシュリーがリビングに居た。

サンチェス「アシュリー、ゲームしない?」
アシュリー「いいよ~兄さんは何やりたい?」
サンチェス「そうだ!スマブ〇やろうよ、今日は絶対に勝つもん!」
アシュリー「さあ?どうだろうね~」

スマ〇ラをやってサンチェスが残り1機、思いっきり即死コンボを取られてしまったようだ。

サンチェス「あ~これは負けちゃったなぁ…」(少し諦めモード)
アシュリー「そうだ、折角なら罰ゲーム用意する?」(少しニヤケ顔)
サンチェス「え?今から?ってやばっミスった!」(驚きのあまり操作ミス)
アシュリー「ここでメテオ!決まった!」(勝利のガッツポーズ)
サンチェス「うーん…悔しい…」

その後メモ帳の負けの方に正の字を足した、何個目の正の字なのか分からないが少なくとも勝ちよりも圧倒的に多いことが分かった。

アシュリー「さーて、どうしよっかな~?」
サンチェス「…俺はまだ承諾してないのに?」
アシュリー「あ…よし!追いかけっこで決めよう!」(アシュリーが立ち上がる)
サンチェス「多分引き下がらないだろうし…受けて立つ!」(サンチェスが立ち上がって逃げ出した)
アシュリー「よし!待ってろよ~!」(それを追いかけて行った)

サンチェスは自分の部屋のロッカーに隠れた、丁度中に入れるぐらいのスペースだった為ここにした。

サンチェス「ここならバレないかな…?」(聞き耳を立てる)

耳を澄ませても一切音がしない為サンチェスは少し安堵してため息を吐いた、するとロッカーの扉を勢いよく開けられてサンチェスは驚いた。

サンチェス「ひゃあ!お、音も無しに来るのか!」(胸に手を当てながら言った)
アシュリー「足音は消しながら歩くものだからね~逃げられないし観念しなさい!」(サンチェスを捕まえに来る)
サンチェス「まだだ!」(アシュリーの腕を掴んで抵抗をする)
アシュリー「ぐぬぬ…押しが強いを地で行くスタイル…なんてね。」(急に力を弱めて右に避ける)
サンチェス「あ、やっべ…」(勢いあまって前にバランスを崩してしまった)
アシュリー「捕まえた!」(そう言って後ろから飛び掛かりサンチェスの上に乗った)
サンチェス「痛って!ちょ、受け身取れなかったら危ないって今の…」
アシュリー「ごめんごめん、でも…罰ゲームあるの忘れないでね?」(ニヤっと笑う)
サンチェス「ここまでの被害+罰ゲームは理不尽だと思う…」(顔を抑えながら言った)
アシュリー「そんなに言うなら抵抗しないでつかまってればいいのに、どうせ負けるんだし。」(笑いをこらえながら言った)
サンチェス「だってさ…お前の兄である以上弱い奴じゃダメかなって…自慢の兄になれるように強くなりたいだけなのに…」(少し泣きそうになりながら言った)
アシュリー「兄さん?ど、どうしたの…?」(少し動揺する)
サンチェス「本当にごめん…もっと強くならないとね…」(涙を拭いながら言った)
アシュリー「…そこまでするつもり無かったんだけどね…ごめんね。」(流石に可哀想に思ったから少し頭を撫でてあげた)
サンチェス「………」(少し落ち着いて来た)
アシュリー「落ち着いた?」
サンチェス「うん…だけどそろそろ降りて欲しい、主に背中が痛い…」
アシュリー「ふーん…なんで痛いの?」(明らかな作り笑顔)
サンチェス「体系と年齢からは想像できない程重たい…中に鉄でもつまっtいだだだだ!ごめ、ごめんって!」(話の途中で思いっきり上体を後ろに曲げられた)
アシュリー「いい度胸だな兄さんよ?人の事を鉄人形呼ばわりとはねぇ?」(怖い笑顔で曲げ続ける)
サンチェス「謝るって!だから助けて…お前分からないだろうけどこれクッソ痛いからな!背骨痛いからな!」
アシュリー「ほ~ならこれぐらいにしてあげようか。」(手を離すとサンチェスが力なく横たわった)
サンチェス「ぁ…痛ってぇ…」(痛みをこらえる為深呼吸をしている)

するとアシュリーがサンチェスの服を少しめくって言った。

アシュリー「あざ無くて良かったね、さぁ罰ゲームしよっか。」(手をわきわきと動かす)
サンチェス「はぁ…もう抵抗はしないけど痛くしないでくれ、罰ゲームよりも酷い事になってるから…」(呼吸を落ち着かせようと深呼吸)
アシュリー「痛くはないかな?ひとまず5分やってみよっか!」(そう言ってサンチェスの横っ腹をくすぐった)
サンチェス「ん!…ん…」(唇を噛んで声を抑えていた)
アシュリー「息苦しいと思うけど声出さないようにするんだね?耐えてるねぇ~」(更に続ける)
サンチェス「………」(少し苦しそうな顔をする)
アシュリー「声抑えるの頑張って~後2分だよ~」
サンチェス「ん~…ちょ、無理…もう、息苦しい…」(苦しそうな声で訴えて来た)
アシュリー「声抑えなければいいんじゃない?どうする?あと一分は息するか声抑えるか。」
サンチェス「…無理、死んじゃう…アハハハハ!」(抑えきれずに笑い出した)
アシュリー「やっぱり5分は無理だったね~頑張っても笑い堪えられないなら息止めてまで抑えた意味ってなんだろうね~」(ニヤケながら言った)
サンチェス「アハハハハ!ごめ、ごめんなさい!さ、流石にアハハ!流石に無理だった!アハハハハ!」
アシュリー「さて、少しオーバーしたしここらでやめとこうね。」(手を止めてサンチェスから降りた)
サンチェス「はぁ…はぁ…なんでお前いっつも俺に勝てんの…?」
アシュリー「さ~ね~?兄さんが弱いんじゃないの~?」
サンチェス「…強くなろう、もっと強くならないと…」

それから数年後、サンチェスがアシュリーに言った。

サンチェス「なぁ、アシュリー?」
アシュリー「何?兄さん。」
サンチェス「俺フィクサーとして働いてみるわ。」
アシュリー「なんで急に?お金ならあるのに…」
サンチェス「前から俺ってお前よりも弱かっただろ?だからもっと強くなる為に自分で何かをやるって事をしないと駄目だと思ったんだ。」
アシュリー「でもなんでフィクサーなの?他の仕事もあるのに…」
サンチェス「フィクサーは時に誰かと戦う事もある、だから強くなればアシュリーの事も守れるような強い人間になれると思ったんだ。」
アシュリー「兄さん…」
サンチェス「俺はお前に助けて貰ってばっかりだった、だから次は俺が守れるようにならなきゃいけないんだ…それが兄としてのあるべき姿だと思う。」
アシュリー「…ふふっ、分かったよ兄さん…私も兄さんの事応援するよ!いつか私よりも強くなってくれるといいな。」(手を出した)
サンチェス「任せろ、いつかお前よりも強くなって帰ってくるさ。」(アシュリーと握手をした)

その後フィクサーとして働いてL社に入って図書館に行って今になる
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