LoRの自司書達

いつも通り、図書館の眠いの部屋にてメイソンが眠いに聞いた。

メイソン「眠い、ちょっといい…?」
眠い「どうした?」

メイソンは少し不安そうな顔をして話した。

メイソン「私の父親が久々に電話かけて来てさ…私の近況聞かれて眠いの話が出た時に「お前みたいな奴を好きになる奴の気が知れん、一度話してみたいものだな。」って言ってたの…」
眠い「待って、メイソンの父親ってそんな事言うの?流石に酷すぎない?」

するとメイソンはこう言った。

メイソン「元々の私の家族は優しい人だったんだよ…でも、両親が離婚して母親が再婚した相手がさっきの人でその後母親が病死したらあんな感じになったの…」
眠い「なるほど、今度会って話とかすればいいのかな?」
メイソン「本当はそうしたいけど…」

そう言うとメイソンは眠いに背を向けてTシャツをまくった、背中には複数個の傷跡があった。

メイソン「これ見て分かったと思うけど私の父親はDV系の人で…下手に会うと危ないかなって…」
眠い「これ…通報してもいいレベルじゃないの?」
メイソン「やろうとしたらとび蹴り食らったし…この会社に来てからは引っ越してしかも電話番号も変えてたから警察呼ぶことも出来ない…」
眠い「それが急に電話かけて来たわけ?」
メイソン「それが…「金が足りないから振り込んでくれないか?お前の親なんだし。」って事で電話して来てついでで近況報告だった…」
眠い「とことんクソじゃない?金の為だけに使うの?」
メイソン「お金は別にいいけど…眠いの事悪く言われたのがショック…」

それを聞いた眠いは言った。

眠い「…じゃあさ、明日一度会って話をしよう。」
メイソン「え…?大丈夫なの…?」
眠い「まぁ、ちょっと準備してから行くから大丈夫。」

そう言って明日メイソンの親と話をしてくる事にした。
翌日、メイソンの父親と待ち合わせする場所に着いた。

メイソン「本当に大丈夫だよね…?」
眠い「心配無い、信じるんだ。」
メイソン「…分かった…」

そんな時に一台の車が来た、中から男性が一人降りてきた。

男性「久しぶりだな、金は持ってきたか?」
眠い「メイソンの父親ですか?」
男性「ん?誰だお前?」
眠い「眠いと申します、メイソンとは会社の同期です。」
男性「あ~お前がこいつが話してた物好きか、何の用で来た?」
眠い「メイソンに対してかなり暴力を振ったと聞きました、あれは本当ですか?」
男性「ハッハッハ!違う、俺に歯向かう物全てに暴力振ってるさ。別にこいつだけじゃなくて他には■■■■や■■■■■■■にも似たような事はやってるさ。」

その話を聞いた時眠いは…
眠い「その話本当ですか?(内ポケットからレコーダーを取り出す)もしそうならこれを警察に渡します。」(男性の話を再生)
男性「ほう、ならば仕方ない…お前にも一発くれてやる!」(眠いに正面から蹴りを入れた)
眠い「ぐっ…!ぁぅ…」(地面に倒れこむ音)
メイソン「眠い!大丈夫!?」(即座に駆け寄る)
男性「邪魔だ、どけ。」
メイソン「やめて!これ以上眠いに近づかないで!」(男性の前に立つ)
男性「ウザいんだよ!ゴミが!」(メイソンに平手打ち)
メイソン「痛っ!」(倒れる音)
男性「おい!立てよ!どうした?そんなもんなのか!」(眠いを数発殴った)
眠い「は、はは…お前は知らないようだな…」

そう言った時、誰かが男性を蹴り飛ばした。

男性「ぐはっ!て、てめぇ!」(蹴り飛ばした奴に殴り掛かった)
789「触んじゃねぇよ!」(即座に後ろに回り込んで腕をつかみ抑え込んだ)
男性「がぁ!離せ!離せってんだ!」
789「おい!アレ寄こせ!」
666「了解!」(ロープを789に渡した)
789「こうしてこうして…ここを結んで完成っと。」(男性を縛りあげた)
眠い「ありがとうございます…」
666「そりゃ眠いさんの頼みなんでね、50日突破の恩返しだよ。」
789「私が殆どやってるがな、まぁこれでしばらくして私の友達のフィクサーが来てこいつを運んでくはずだ。」
男性「お前らなんだよ!クソが!」
789「うるさい、少し寝てろ」(頸椎に蹴りを入れて気絶させた)
メイソン「ど、どうしてここが…?」

すると眠いが言った

眠い「実は出発前に666とのライン通話をオンにしてたんだ」
666「通話内で場所と大体どんな奴か分かったから789にお願いして倒して貰ったんだ。」
789「私は実はすぐ裏の路地に居たんだぜ?そんでもって確認取れたから捕まえに来たって感じだ。」
メイソン「と言う事は…眠いが避けなかったのはその為…?」
眠い「うん、俺が殴られたらそれで捕まえる事が出来るからね…ただ結構痛かった…」
666「とりあえず帰って眠いは治療、メイソンは…少し休んだ方が良い。」
メイソン「分かりました…」
789「帰りは友達のフィクサーが車用意するらしいから少し待っててくれ、眠いには軽く応急処置をしよう。」
666「傷見せて?…結構殴られたね、幸い命には問題なさそう。」

しばらくして図書館に帰ってきたメイソンは久々に自分の部屋に行った。

メイソン「ここ最近は眠いの部屋ばっかりだったから私の部屋ちょっと埃溜まってる…掃除しないと…」

掃除中に電話がかかって来た、見た事ない番号だったが一応出る事にした。

???「あ、もしもし?メイソン?」
メイソン「どちら様でしょうか…?」
ダフネ「あ、忘れちゃった?メイソンの離婚前の親のダフネだよ。」
メイソン「え…?本当に…?」
ダフネ「昔、俺の真似しようとしてコーヒーに砂糖と間違えて塩入れた事あったろ?」
メイソン「本当にお父さんだ…それ知ってるのはお父さんだ…」
ダフネ「ニュースで見たんだけど…離婚後の父親捕まったんだって?」
メイソン「あ、そうなんだよね…でもしょうがないかなって…」
ダフネ「そうなのか…ごめんな…」
メイソン「どうやって私の電話番号調べたの…?」
ダフネ「調べたも何も…お前の携帯俺が昔使ってたんだ、離婚するからって事で携帯渡してやったんだよ。忘れないで欲しいからって事でね。」
メイソン「え…?そうだったの?」
ダフネ「うん、だから電話番号は分かってた。」
メイソン「じゃあ、離婚した理由とかあるの…?」
ダフネ「え?まだ聞いてないのか?なら話すけど…実は俺の上司が海外に転勤しろって言ってきて、家族で行くのは流石に可哀そうだったし話をして離婚って事にしたんだ。遠距離だと会うのだって大変だろうし他の人を見つけようって事になったんだ。」
メイソン「そうだったんだ…」
ダフネ「俺はそっちの再婚相手がいい人って聞いてたんだけどなぁ…母親死んでからそうなった系?」
メイソン「そうなんだよね…私も被害遭ったし…」
ダフネ「マジか…俺が転勤にならなければメイソンだって何もされなかったろうに…本当にごめん!お前に父親として何一つできなかった!」
メイソン「大丈夫だよ…お父さんは悪くないよ…」
ダフネ「メイソンはあいつが捕まったの知ってたか?」
メイソン「うん…と言うか目の前でつかまった。」
ダフネ「は?ちょっと話聞かせてくれない?」

父親に話した。

ダフネ「すげぇ!いつの間にそんなに強い人と知り合いになったの!」
メイソン「眠いのおかげだね…眠いがいてくれたおかげで助けに来てくれたようなものだし…」
ダフネ「眠いって人と電話出来そう?ありがとうって話したい。」
メイソン「良いと思うけど今治療中だからまた後でいいかな…?」
ダフネ「分かった、じゃあその時になったら電話かけてくれ。」

そしてしばらくして治療が終わった眠いと一緒に部屋に戻って来た。
眠い「治療終わったし何する?」
メイソン「そういえば、眠いと話したいって言ってた人いるから電話してくれない…?」
眠い「いいよ?誰と話すの?」
メイソン「私の離婚前の父親…」
眠い「分かった、ちょっと話してみようかな。」

電話がつながった…

眠い「もしm」
ダフネ「眠いさんですか!?うちのメイソンを守ってくださりありがとうございます!」(かなり大きい声)
眠い「落ち着いてください、後友達を助けるのは当然の事です。」
ダフネ「あ、すみません…えっと、メイソンには貴方が居たから助かったって聞きました。」
眠い「あ~そんなに凄い事した訳じゃないですけどね…ありがとうございます。」
ダフネ「そんなにって…誰かの為に体張って助けるなんて中々できませんからね、本当にありがとうございます。」
眠い「いえ、こちらこそ。」
ダフネ「それと…最後にお願いがありまして…」
眠い「………勿論です、任せてください………はい、ありがとうございました。」(電話を切る音)
メイソン「どうだった…?」
眠い「物凄い元気な人だった…後最後に「メイソンは元々、元気で優しい子だったんです…電話で話してると少し暗い印象になってたのでメイソンを幸せにしてやってください。」って言われてその後に「メイソンを頼みます、眠いさんなら信じられそうです!ありがとうございました!」って言ってから電話終わった。」
メイソン「お父さんそんな話してたの…ちょっと恥ずかしい…」
眠い「でもまぁ…いいお父さんじゃないか、子供の事をよく考えてくれるいい人だったよ。」

そんな話をしていつも通りの一日に戻った。
36/40ページ
スキ