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LoRの自司書達

図書館にて、眠いの部屋。
サンチェスの家に言った話をメイソンにすると
メイソン「そう言えば…眠いの家族の話あんまり聞かない…」と言われた。
眠いは過去の辛い事は話していたりするが家族の話は殆どしていない、管理人であった666ですら知らない程である。
眠い「俺の家族か?そう言えば巣の出身って事しか話してないな。」そう言った眠いにメイソンは家族の話を聞いてみた。
眠い「いや、絶対に駄目だ…これは墓場まで持っていくつもりだ。」そう言って頑なに拒んでこの話は終わった。



そして眠いの家族がどうして話せないのか…それは今から下に書いていこうと思う。



俺の家族は巣の中でも比較的裏路地近くにあって時々近くでドンパチやる音が聞こえて来た事もある。
そんな場所で俺は父親、姉の3人暮らしで母親は俺が小さいうちに死んだらしい。
確か元から体が弱くて次の出産は生まれてくる子もろとも死ぬ可能性まであったってさ…俺は無事に生まれたけど母親は…まぁ、そう言う事だ…
だた…俺はちょっとした問題があったらしくて、母親から受け継いだのか少し体が弱いらしい。
医者曰く「しっかり運動して鍛えれば問題ないレベル」らしいから父親は昔から俺を外で遊ばせたりしてたよ…あの頃が懐かしいな。

あれから何年もして俺は普通の子供と同じように過ごせるようになってある程度は良くなってきたんだ、それで学校とかも行ったりして色々やってたんだけど…
実は父親が病気になってさ…何でも治す手段は無いらしく死を待つしかないってさ…
母親を失って今度は父親まで失うのは流石に辛かったよ…俺が代わりになれるならなってやりたいぐらいだった、それからだろうな…俺が誰かの役に立とうと思ったのはな。

話はだいぶ飛んだが就職先を決める歳になった、姉さんは料理屋でバイトしながら医者になる為に必死に頑張ってたんだよな。
「治せない病気に苦しむ人を助けたい」って大量の資料を読んだりメモったりしながら話してたな。
今は夢を叶えて医者になったって聞いたけどまさか本当にやるとはね…俺はその頃L社で何週も何週もしてたから毎日同じ通知が来てたな…

さて…今まで話した話を聞いて思うのは「なんで他の誰にも話さないのか?」だろ?実はちょっとおかしい事があってさ…
今までの奴は全部病院で亡くなってるんだ、普通なら死んだ後の死体なり何か残るだろ?それが何一つないどころかうちの両親が入院してた事が全て消えてるんだよ…
そして…姉さんは「両親なんて居なかったでしょ?」って言い出しててさ…皆が忘れてるだけかと思ったら昔の写真見ても消えてるし存在全てが無いみたいでさ…
だけど、俺は覚えてるんだよ…どういう事なんだ?まぁ、ぶっちゃけた話…理由は分かったよ。
ある日突然俺のラインに知らない奴から変なメッセージが来てさ…文字化けしてるらしくて文字化けを文章に出来るサイトで変換したら…
「■■の事は忘■て■■のよ…誰に■■■■い■■し■■…親■■る■■へ、■■から…」って感じでどうやっても変換できないんだよ…だから「誰ですか?」って送ってやったんだよ、そしたらまさかの返信が帰って来てさ…5秒の女性の声のボイスメッセージで内容が…
「私達の事は忘れて貰うのよ…誰にも話さないで欲しいの…」そして追加で3秒の男性の声のボイスメッセージが来てそれ以来返信無し…内容は…
「親愛なる眠いへ、両親から…」だったんだ…

つまり、記憶から消えたって言うのは両親が願った事なんだよ…その為にどうやったかは知らないけど自分たちの全てを消したんだ…俺がそれを掘り起こす訳にはいかないんだよ…
だって…これは俺が初めて親の役に立てる事なんだ…だからこれを人に話すのは絶対にしない。
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