LoRの自司書達

「つまり、俺は司書として生まれ変わったって事で良いのか?」そう聞いて来た666に対して芸術の階の指定司書のネツァクは「はい、そうですね。」と言ってきたのを聞いて「じゃあ、その過程であいつの人格は消えたんだな。」と言っていたが後ろから声が聞こえた「消えちゃいないけど…なんだってこうなるかな。」その声を聴いて振り返るとそこには見知らぬ女性が一人立っていた、「いっその事消したっていいのにわざわざ666から分離させたうえで元の体に戻すとはね、俺の…いや、私の体どうやって手に入れたんだよ本当…」それを聞いた666は「え?もしかして789なの!」と言うとその女性は「789って言うか、この姿ならアイリスって名前だな。」それを聞いて666は「アイリスね、これからそう呼ばないと…」するとアイリスは「666の名前ってなんだ?Xとか666呼びだけどお前の名前は?」そう聞かれて666は「名前…多分、アランだよ。」そう言われたアイリスは「多分って事はお前名前分からないのか?」それを聞かれたアランは「正直、俺には分からないんだよね…目が覚めたら今の姿でモニター前、そこから訳も変わらず怪物管理して色んな人と会って俺がAだのCがなんだの、俺についての事は結局殆どわかってない。何度目の周回なのか、今までどんな人生だったのか、そして俺自身の名前もハッキリしてないんだ。」そんな事を話しているとアイリスは「お前らしくないな、昔のお前なら自分が犠牲になっても周りが楽しければそれで良いって感じだったけど今のお前は変わったよ、どうせ過去が分からなくたって何も変わらないんだ、今出来る事を精一杯やってくしかないんだからさ。」それを聞いたアランは「…そうだな、昔の事はもういいや。今は一人の司書として出来る事をやるだけだ。」そう言って元気を取り戻したアランを見て「よし!じゃあ、頑張ろうな!」そう言って背中を軽く叩くと「あれ?アイリスの力弱くなった?」と言ってきたアランに「あ~それがな…いかんせん新しい体に慣れて無くてな、あんまり力戻ってないんだよ。話し方も中々抜けないし困っててさ…しかもこの体だと力に制限かかってるっぽくてさ、昔みたいに暴れるのは無理そうだ。」と言ってたのを聞いて「まぁ、それならそれで良いと思うよ?それが普通だしね。」そう言って笑顔を見せた。

アイリスは「はぁ~お前笑顔になってた時そんな顔だったんだな。」と初めてアランを客観的に見て言った、「そうか、アイリスって俺の第二人格だから俺の表情とか分からないよなぁ…」そんな他愛のない話してると接待の時間になった、「さて、図書館初仕事行きますか!」「久々に人と殴り合うのは楽しみだな!」そう言って接待に向かった二人だった。



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