【2023年】テンプレ配布の振り返り【個人サイト作成支援サイト向け】
当サイト(CSSテンプレ配布)の運営についてです。アクセス解析や問い合わせ傾向をもとに「テンプレ配布サイトを楽しく運営するには」を考えます。主に、「個人サイト制作支援」されているテンプレ配布サイト管理人さん向けの記事です。
記事の要約
- webフォントをユーザー側でカスタマイズできるCSSテンプレが人気だった
- 問い合わせ窓口を絞り込んだら良いことがあった
- 今年の個人サイト界隈ふりかえり(いろいろあったなあ)
まずはアクセス解析から。
機種別解析
2023年9〜12月の月別ユニークアクセス数
- 機種
- 12月
- 11月
- 10月
- 9月
- その他
- 1001
- 1207
- 1131
- 876
- iPhone
- 408
- 370
- 427
- 373
- Android
- 215
- 302
- 613
- 391
フォレストページ+はざっくり3種類でアクセス解析されます。昨今はユーザーエージェントがより簡素化しています。たとえばMac OSはユーザーエージェントだけではOSバージョンを判別できません。
なので、あくまで参考程度にどうぞ。なんとなく「iPhoneとAndroidもアクセス数にそう大差はない」ようなことは読み取れます。
機能別解析
どのページが人気だったか。2023年9〜12月のユニークアクセス数を合算。上位10位まで。
※マイページ(サイトトップ)は除外
- Sitemap(サイト内全ページ案内)
- Template(50質問や画像配布)
- Bookshelf(本棚・小説目次トップ)
- Release Notes(更新履歴)
- Preview(ラテ式CSSベースのスクショ一覧)
- webフォント11パターン(概要・CSSコード配布ページ)
- ラテ式CSSベース(CSSコード配布ページ)
- ラテ式CSS拡張版(概要ページ)
- よくある質問(問い合わせ返信ページ)
- 背景カスタマイズ(概要ページ)
サイトマップページがかなり役立っているようです。管理人の私もよく利用します。当サイトはとにかくページ数と取り扱いテーマが多いので。サイトマップ、おすすめです。ぜひ作ってみてください…!
ここで注目したいのが、「webフォント11パターン」の位置。ラテ式CSSベース(あらゆるカスタマイズに必要な一番最初に入れるCSS)よりも高い。背景カスタマイズよりも高いことから、「フォントのカスタマイズ」に高い関心があることがうかがえます。
フォントセット別
2023年9〜12月のユニークアクセス数を合算。全10パターンのうち、どのフォントセットのプレビューが人気だったか。
- Tiny[シンプル/かわいい/すっきり/ひかえめ/こじんまり/ふんわり/こてっとした]
- Plain[シンプル/かわいい/落ち着きがある/ほどよいバランス/まるい/洗練された]
- Minimal[ミニマル/シンプル/かわいい/モダン/都会/ひかえめ/クール]
- Noble[シンプル/きれい/洗練された/ひかえめ/落ち着いた]
- Round[かわいい/まるい/手書き/装飾的/華やか/ぽってり/ころんとした]
- Thin[手書き/やわらかい/繊細/かわいい/洗練された]
- Ancient[クラシカル/ゴシック/ホラー/ファンタジー/アンティーク/異世界]
- Chic[シック/クラシカル/レトロ/ゴージャス/華やか/ふとめ]
- Twinkle[キラキラ/リッチ/装飾的/華やか/ゴージャス]
- Pop[カジュアル/ポップ/かわいい/ふとめ/直線的/元気いっぱい]
実際のところ、となり同士の順位はほとんど僅差です(特に6〜7位)。ですが1位と10位では倍以上の開きがありました。
なんとなく、シンプルめのフォントセットが人気なのかな、と。私がこの10セットを考えたときも「シンプルなパターンをたくさん作りたい」を念頭に置いていました。
Androidはプリインストールフォントが非常に少ないので、特に「おしゃれなフォントにしたい」需要が高いのだと思います。ただ、欧文フォントと和文フォントの組み合わせ(混植)を自力で考えるのは、まあまあ大変です。
そこで今回のように「いろんな傾向のフォントパターン」を「いろんな公式テーマに適用したプレビュー」で「たくさん比較できる」と、自分の好みを固めたり、イメージしやすくなります。
こういう配布の仕方って、(同人サイト方面の)個人サイト界隈では、そう多くないのですよね。でもすごく需要があると思います…!
やはりこだわりたいのです。自分のサイトだけの個性を出したい。配布されたフォントパターンを元に1種類だけでも自力でWebフォントを変更、みたいなことも簡単にできます。
なので声を大にして言いたい。いろんなフォントパターン(欧文・和文の混植サンプル)を公開してみませんか!? すごく需要があると思います…!
問い合わせ窓口を振り返る
私がどんなことに気をつけて問い合わせに対応していたか、覚え書きです。普段はこんな感じで返信しています↓
よくある質問
まず、当サイトでは「問い合わせ先の指定」をサイトトップ(Ryoryuka)に明記しています。
まずよくある質問を読んで、既出の質問かどうか確認してください。
基本的には、今回のCSSコードの読み方や、CSSコードのさらなるカスタマイズ方法についてはサポートしません。ごめんなさい。
このフォレストページ+経由のメッセージ/コメントはチェックしていません。その他なにかありましたら、Twitterラテ @latte7x7 までリプやマシュマロをください(褒めてくれるとうれしい…!)
こんな感じです。つまり「マシュマロ」か「Twitter/𝕏」の二択で問い合わせ先を絞っています。どちらもアカウント登録が必要です(マシュマロは要ログインで受け付けています)。
なぜフォレストページ+内で問い合わせを受け付けないのか。諸事情あるのですが、一番の理由が「問い合わせ先を指定したサイトトップの文面を読んだのか、これらの約束を守った人なのかどうか判断するため」です。
実は、このサイト開設から今までの9ヶ月間に届いた問い合わせには驚きの傾向がありました。
問い合わせ指定先の「マシュマロ」または「Twitter/𝕏」に届いた問い合わせは、誰ひとり失礼な問い合わせ内容ではありませんでした。失礼な問い合わせは、指定の問い合わせ先以外から届いたものばかりでした。
これはかなり重大な事実だと受け止めています。
どんな失礼な問い合わせだったのかは、さきほどの返信ページに載せているので、知りたい人は確かめてください。ただし、あまりにもド失礼な内容は返信していません。サイトに公開していません。そのド失礼な問い合わせはもちろん「マシュマロTwitter/𝕏以外」から届きました。
今回、いろんな文面を受け取って、あらためて痛感したことがあります。こういったサイト作成支援カテゴリの配布サイトを「サービス」だと思っている人が(私の)想像以上に多かった。
個人の有志が厚意で無償公開しているのって、普通じゃないですよ…!しかも問い合わせも無償に対応なんて普通じゃない…!
なんでこんなこと(テンプレを配布する側を“サービス”とみなし、テンプレを借りる側は“お客様”気分になっている状態)が起きているのか。正直なところ、私はこの現状を打開したいです。
なので、いろんなことを試しています。問い合わせ文面は全文公開。問い合わせ窓口を「フォレストページ+以外の要ログインサービス」に限定。そしてTwitter/𝕏アカウントは趣味の二次創作関連をメインとした雑多アカウントです。テンプレ配布用アカウントはあえて作りませんでした。
私のメインの趣味は二次創作小説を書くことと、自分の個人サイトを開発/改良/拡充することです。あらゆるHTML/CSS/JavaScript/PHP知識は二の次です。メインの二次創作小説が書きたいからこそ個人サイト制作ノウハウを勉強しました。小説を書かなければ、こんなテンプレ配布なんて未来は存在しません。
なので、このテンプレ配布サイトでも人間みを出しています。「サービスではない」アピールです。あらゆる小説本文サンプルページも、私の個人サイトの延長線上です。
ド失礼な問い合わせ(メッセージ)は返信しない、と決めてからだいぶ心が安らぐようになりました。繰り返しますが、指定した問い合わせ(マシュマロTwitter/𝕏)に届くメッセージには失礼文面は皆無です。
要は、サイトトップの問い合わせの注意事項を読む人が少ないのかな、と。もしくは、その注意事項を読んだとしても、サービスに問い合わせを送るお客様の感覚で、注意事項を守らない。
来年も再来年もこのテンプレ配布サイトをゆるくながく運営していきたいので、これからも問い合わせ対応について、自分なりに考えていこうと思います。覚え書き。
2023年の個人サイト界隈を振り返る
これもただの覚え書きです。10年後20年後に今からの文面を読み直して「こんなことがあったなあ」と振り返りたい。
いきなりSNSの話をします。今年はTwitter/𝕏で大変革がありました。しかも7月に「数日間のAPI制限」で焼け野原となりました。年始からこの7月にかけて他SNS(Misskeyなど)に分散する流れが観測されました。
そしてAI。pixivの投稿画像をAIが占領。pixivから他SNS(xfolioなど)に分散する流れが(一部)観測されました。
これもSNSなので忘れずに書きますと、8月15日のピクブラ/ピクスク/ピクスペ サービスのインシデント。この際に「パスワード平文保存」が話題となりポイピクにも飛び火。ユーザーが他サービスへ移動する流れが観測されました。
Twitter連携機能(リスト限定公開/フォロー限定公開)を前提としていたサービス(ポイピクやプライベッターなど)も対応が分かれたり。
くるっぷはTwitterがダウンするたびにサーバ高負荷となり、何度もくるっぷ公式によるアナウンスを見かけました。
夢界隈での大きなニュースとして、夢小説投稿SNS「yumedrop」がサービス開始。同系列でプロフサービス「onelinkers」も登場。当サイトでもonelinkers向けのヘッダー画像を配布しています。
ではここから「個人サイト界隈」に話を移します。
SNS分散が始まると「作品データをどこに置こう」となります。実際、Twitter/𝕏では今年に入ってから何度か「個人サイト」がトレンドに載りました。
あらゆるSNSがいま、揺れています。一強だったTwitterやpixivやピクブラなどからの分散です。大半のユーザーはいろんなSNSを同時並行で利用して、あっちこっち見て回る状態かと思いますが、なかには「すっぱり退会して全作品データを引越す」流れも観測されました。
それならいっそ個人サイトに作品をまとめよう。日記も全部サイトで完結させよう。ワンクッション必要なものもサイトに切り替えよう。そんな流れがありました。
WordPressはバニラでもかなり使いやすくなったと聞きますし、てがろぐもどんどん機能が充実しています。ずぼログでサクサク画像を投げたり、dream.php派生スクリプト(DreamViewer)で小説ファイルもラクラク管理できるようになりました。PictPostPersonalも今年配布開始のCMSです。
個人サイト向けのサーチも新設ラッシュが続きました。LonyそしてCOMPASS LINK。個人サイト作成支援サイト向けのサーチいえつくも開設されました(当サイトも登録しています!)
そして3月末。sameha系列のxria、xrie(携帯レンタルスペース)がサービス終了しました。物理的な故障且つ、バックアップも(ほぼ)無し。大半の利用者は全データを失った大事件がありました。
これらのことが主に2023年前半(〜夏頃)に一気に起きています。
2022年も「個人サイトに戻る動きがあったなあ」と感じていたのですが、2023年でより多くの(個人サイトへの)流れを観測できました。
来年はどうなるのでしょうね。(これはただの振り返り/覚え書きなのでまとめはありません)