空とうさぎと、あの日の甘いりんご飴と。

 祈りのような恋の話。



 ────だから、まだ止まるな。
 ちゃんと動け、私の心臓。

 大好きで大切な、愛しいその人に、自分の言葉で想いを伝えるまでは。

 心の奥の、深いところだ。あの人を想うと、胸とお腹が同時に温かくなる。こんな気持ちは初めてだ。たぶん、これが私の本当の初恋なんだろう。

 願わくば、あともう少し。もう少しだけ、この命の灯火と、不器用で切ない恋の寿命が、消えずに延びてくれたなら──。

 他にはもうなにもいらない。

 本当に、それだけでいいんだよ、私は。
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