余命少女としにがみが、ココアを飲みながら冬に恋をする話
月はおろか、一つの星さえ見えない、凍えるように寒い冬の夜のことだった。
マンションの七階から見た夜空には、儚い細雪がちらちらと舞っていた。
美しかった。この時に醜くもある世界そのものが、綺麗なのだと錯覚するほどに。その寂寞とした光景を、ただひたすらに、美しいと感じた。
吐く息は白く、今が真冬なのだと思い知った。
まるでこの世界に一人きりになったようだ。泣き出しそうになるくらい、とても切なくて。途方もなかった。
時が止まったかのような静寂と暗闇の中──存在ごと、世界から消えてしまおうとした夜。
少女は──しにがみに出会った。しにがみと、恋におちた。
マンションの七階から見た夜空には、儚い細雪がちらちらと舞っていた。
美しかった。この時に醜くもある世界そのものが、綺麗なのだと錯覚するほどに。その寂寞とした光景を、ただひたすらに、美しいと感じた。
吐く息は白く、今が真冬なのだと思い知った。
まるでこの世界に一人きりになったようだ。泣き出しそうになるくらい、とても切なくて。途方もなかった。
時が止まったかのような静寂と暗闇の中──存在ごと、世界から消えてしまおうとした夜。
少女は──しにがみに出会った。しにがみと、恋におちた。
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