謎解きは喫茶ポアロで
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謎解きは喫茶ポアロで
「ジン、ちょっとお願いがあるの」
『お前のお願いなんてロクなことねぇ」
「……せめて話くらいは聞いて。あのね、わたし強くなりたいんだ。」
****
「あれ?東と西の高校生探偵が揃ってなにしてんの?」
「シッ、静かにしててください、おなまーえ」
公安の仕事帰り、ポアロに夕飯を食べに来たところ、テーブルの端っこでコソコソと話している2人の名探偵がいた。おなまーえは彼氏役の安室に話しかけたが、彼は2人の会話を聞いてタイミングを見計らっているようで、相手にしてくれない。名探偵たちは年相応に恋愛トークをしているようで互いに頬を赤らめていた。
「んなことよりいいのかよ、今日で」
「あぁ、せやなぁ。よりによって今日は……」
「13日の金曜日、だからですか?」
スッと西の高校生探偵の横に現れた安室は服部に耳打ちする。おなまーえはその後ろから手を挙げて「どーも」とコナンに声をかけた。
「そもそもその日が不吉だと言われているのは諸説ありますが、イエスキリストの最後の晩餐が13人で行われたからとか、13は12進法から外れたキリの悪い数字だからとか。」
「キリストってたしか金曜日に処されたよね。」
「そうそう。それにケネディ大統領がガラスで暗殺されたのも、たしか金曜日でしたよね。」
高校生の恋愛トークに、おなまーえも安室も少しはしゃいで参加してみる。殺伐とした組織に所属していると、こういった話はとても幸せな気持ちになるのだ。安室は注文されたアイスコーヒーをテーブルの上に置いた。
「なーんてね」
「ここは日本。気にすることはありません。たかが月頭から考えて13番目が金曜日だっただけのこと。確率的には年に2回もありますし。」
「好きな子いるんでしょー?日付なんて気にしないでー」
「好意を寄せる方に想いを伝えても大丈夫だと思いますよ。」
高校生をからかう23歳と29歳。こんな純粋な恋愛をしてみたかったとおなまーえは微笑ましく思った。コナンは目を丸くし、平次は困惑している。