謎解きは喫茶ポアロで
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「されど、13日の金曜日。」
突如隣から男性が声をかけて来た。紫色の眼鏡で、帽子をかぶり、片耳にはイヤホンをしている。
「1307年10月13日の金曜日に、フィリップ4世によりフランス全土で………」
男性は13日の金曜日にまつわるエピソードを次々と挙げていった。そのどれもが不吉で残酷なものである。その辺りのマニアなのだろうか。淡々と詳細まで話してくれる。
「しかも今日は仏滅、日本的にも避けられた方がよろしいかと。」
「…………あの、貴方は?」
「これは失礼。会話が耳に入ったもので、つい戯言を。」
「いえ……」
キョトンとする一同を代表しておなまーえが問いかけたが、彼はここにいる誰とも知り合いではないようだ。しかし纏う雰囲気から只者ではないことがわかり、組織関係者だった場合を想定しておなまーえは少し警戒をする。
コナンが身を乗り出し小声で安室に問いかける。
「ねぇ、あの人よく来るお客さん?」
「いやぁ?初めてだと思うよ。君たちが来た後、おなまーえがくる少し前にいらっしゃったお客さんだ。」
カランカラーン
「いらっしゃいませー」
「あれー?あいつらまだ来てないの?」
「予約されていた、米花大学の演劇サークルの方ですよね?」
安室は、入ってきた大学生くらいの男性に対応しに行った。彼はこれからくる唯という女性の誕生パーティーをするそうだ。しかし、その男性・大積は体調が悪くトイレにこもった。
席に案内されなかったおなまーえは仕方なくコナンの隣に座る。
「はじめましてー、西の高校生探偵さん?」
「お、ねぇちゃん知ってんのか。」
「有名人はちゃんと把握してますよ、服部平次くん。私はごく普通の一般人の柊おなまーえです。よろしくお願いしますね。」
「嘘つけ……」
隣でコナンがボソッと言ったが気づかないふりをした。ついでに意地悪してやろうと思い、おなまーえはガバッと彼の肩を掴む。
「で?で?蘭ねぇちゃんに告白したときどんな気持ちだった?」
「るせぇ。てか触んな!」
「いーじゃん。かわいーなぁーもーぅ。」
拗ねたコナンにスリスリと近寄ると怒られてしまった。