俺ら木の葉高校の生徒だってばよ!!
「相手は東中央高校の数楽(すうらく)カズハ?!」
そんな驚くような大声が帰りの道端で響き渡った
「キバ! ウルサイってばよ!! シカマルがやっと押さえた貴重な情報なのに大声出したらハブ!!」
バコン! とナルトの顔に一発食らわしたのは何を隠そう、同じクラスの怪力凶暴女と評判の春野サクラ。
「アンタがウルサイ!」
「ひでぇってばサクラちゃん!! て言うか何でサクラちゃんまでココにいるんだ?」
「良いじゃない。あんた達、木の葉高校を東高の奴等から守ろうとしてるんでしょ? 私も参加しにきたのよ。」
「えぇええ?! なんでバレてんのぉお?!」
「バレバレよ。クラスの皆が知ってるわよ?」
「俺ってば先生にしか言ってな…」
「うん、先生が言ったわ。泣きながら『俺の生徒のナルトって言う、ちょっと不良っぽいやつがねぇ…』とか言いながら感情込めて、アンタと交わした言葉とか言ってた。」
「ひでぇ! 俺が屋上で色々考えてた時(サボってた時)を見計らって言いふらしやがった!!」
そんなアホなコントを聞きながら溜息をするシカマル。
「お前ら、もう良いか? そろそろ面倒臭いが作戦の説明してぇんだけど…」
面倒臭せぇ奴等だぜ…とシカマルはボヤいた。
そして皆が黙り、やっとこさシカマルの作戦を聞き始める。
「まず、漆黒の影と言われてる奴は間違いなく、数楽カズハって言う奴だ。影から東高を守ってきたからその名がついたらしい…じゃ、どうしてそいつらが木の葉高に目を付けたか? 分かる奴はいるか?」
するとヒナタが真剣な眼差しで言った
「ナルト君が、東高の人たちを打ち負かしたから。」
「ヒナタの言う通り。これは、奴等のナルトに対しての復讐だ。」
一陣の強い風が吹いた。
「ちょっと待てよシカマル。」
「何だキバ?」
「それだけで、そんなヤバソウナ奴が出てくんのは…おかしくねぇーか? 敵討ちでやってくるにしても、ナルト個人を狙えば良いだろ? なのに何で木の葉高校を巻き込むんだ? そもそも、そいつは少なくとも影から母校を守っているだけだろ? それがなんでナルトや俺らの仲間を襲うよ?」
「言ったよな? これは奴等の復讐劇だと。ナルトを叩いただけじゃ気がすまねーんだ…聞けばここはナルトの両親が経営していた高校…ナルトにとっちゃ、大好きな場所でもあるわけだ…知ってか、知らずか奴等は、ナルトの大切なもん、全部壊すつもり…かもしれなくもない。」
キバはズッコケタ。
「かもしれなくもない、かよ?!」
「あくまで予想の範囲だ。それに、影ながら東高を支えるってんなら、お前の言うとおり、他の高校へ喧嘩売るなんて馬鹿みてぇだし…何かがおかしい…ここは、あっちの高校に潜り込んで、徹底的に調べるのが吉だな。」
すると別の声が背中越しから聞こえてきた
「成る程な。それで貴様らはそいつらと喧嘩しに行くわけだな?」
振り返ってみた者はそこにいないはずの…
「木の葉高校最強四天王の一人、白い虎!!」
「ネジ兄さん…? どうしてココへ?」
ネジは大きく溜息を吐き、ヒナタの方を見た。ナルトが発した言葉はもちろんスルー。
そう。何を隠そう、この日向ネジこそが木の葉高校最強四天王の一人、白い虎と呼ばれている。
物静かだが、近づく敵には容赦なく怒涛の攻撃を繰り出す様はまるで虎。その家系から受け継ぐ独特の拳法と体術は破壊力抜群。
家系のことで色々もめていたが、ナルトの踏ん張りにより大切なものに気づかされる。その後は落ち着き、喧嘩は控えめ、だが生徒会長よりマシな動きをするので、今年生徒会会長に任命された。
「最近不振な動きをするものだから、アナタのお父上から見張れと言われまして」
「そう…お父様から…」
「危険な事をしようと言うならば、即刻帰っていただき「いやよ。」…ヒナタ様?」
キッパリと言われ、驚きながらヒナタを見る皆。いつも温厚な彼女からは想像も出来ないその力強い気迫に、皆びっくりしていたのだ。
「私は、誰かに守られるようなお姫様を辞めたの。…頑張って強くなったつもり。私は…大切な木の葉の仲間を」
守りたい。
その声は柔らかく、しかししっくりと来る強さを秘めていた。
彼女もまた、ナルトの活躍によりいい方向へ変わった口である。そんな彼女の変化を見てきたネジは、ため息を吐き、苦笑した。
「分かりました。」
「え? それじゃあ「条件があります。」…条件?」
「私も作戦に参加する事です。」
その言葉を聞き、盛大に喜ばれるのは今から三秒後。
そして、それを物陰から誰かに見られている事は…その場に居る誰も…気づかなかった…
そんな驚くような大声が帰りの道端で響き渡った
「キバ! ウルサイってばよ!! シカマルがやっと押さえた貴重な情報なのに大声出したらハブ!!」
バコン! とナルトの顔に一発食らわしたのは何を隠そう、同じクラスの怪力凶暴女と評判の春野サクラ。
「アンタがウルサイ!」
「ひでぇってばサクラちゃん!! て言うか何でサクラちゃんまでココにいるんだ?」
「良いじゃない。あんた達、木の葉高校を東高の奴等から守ろうとしてるんでしょ? 私も参加しにきたのよ。」
「えぇええ?! なんでバレてんのぉお?!」
「バレバレよ。クラスの皆が知ってるわよ?」
「俺ってば先生にしか言ってな…」
「うん、先生が言ったわ。泣きながら『俺の生徒のナルトって言う、ちょっと不良っぽいやつがねぇ…』とか言いながら感情込めて、アンタと交わした言葉とか言ってた。」
「ひでぇ! 俺が屋上で色々考えてた時(サボってた時)を見計らって言いふらしやがった!!」
そんなアホなコントを聞きながら溜息をするシカマル。
「お前ら、もう良いか? そろそろ面倒臭いが作戦の説明してぇんだけど…」
面倒臭せぇ奴等だぜ…とシカマルはボヤいた。
そして皆が黙り、やっとこさシカマルの作戦を聞き始める。
「まず、漆黒の影と言われてる奴は間違いなく、数楽カズハって言う奴だ。影から東高を守ってきたからその名がついたらしい…じゃ、どうしてそいつらが木の葉高に目を付けたか? 分かる奴はいるか?」
するとヒナタが真剣な眼差しで言った
「ナルト君が、東高の人たちを打ち負かしたから。」
「ヒナタの言う通り。これは、奴等のナルトに対しての復讐だ。」
一陣の強い風が吹いた。
「ちょっと待てよシカマル。」
「何だキバ?」
「それだけで、そんなヤバソウナ奴が出てくんのは…おかしくねぇーか? 敵討ちでやってくるにしても、ナルト個人を狙えば良いだろ? なのに何で木の葉高校を巻き込むんだ? そもそも、そいつは少なくとも影から母校を守っているだけだろ? それがなんでナルトや俺らの仲間を襲うよ?」
「言ったよな? これは奴等の復讐劇だと。ナルトを叩いただけじゃ気がすまねーんだ…聞けばここはナルトの両親が経営していた高校…ナルトにとっちゃ、大好きな場所でもあるわけだ…知ってか、知らずか奴等は、ナルトの大切なもん、全部壊すつもり…かもしれなくもない。」
キバはズッコケタ。
「かもしれなくもない、かよ?!」
「あくまで予想の範囲だ。それに、影ながら東高を支えるってんなら、お前の言うとおり、他の高校へ喧嘩売るなんて馬鹿みてぇだし…何かがおかしい…ここは、あっちの高校に潜り込んで、徹底的に調べるのが吉だな。」
すると別の声が背中越しから聞こえてきた
「成る程な。それで貴様らはそいつらと喧嘩しに行くわけだな?」
振り返ってみた者はそこにいないはずの…
「木の葉高校最強四天王の一人、白い虎!!」
「ネジ兄さん…? どうしてココへ?」
ネジは大きく溜息を吐き、ヒナタの方を見た。ナルトが発した言葉はもちろんスルー。
そう。何を隠そう、この日向ネジこそが木の葉高校最強四天王の一人、白い虎と呼ばれている。
物静かだが、近づく敵には容赦なく怒涛の攻撃を繰り出す様はまるで虎。その家系から受け継ぐ独特の拳法と体術は破壊力抜群。
家系のことで色々もめていたが、ナルトの踏ん張りにより大切なものに気づかされる。その後は落ち着き、喧嘩は控えめ、だが生徒会長よりマシな動きをするので、今年生徒会会長に任命された。
「最近不振な動きをするものだから、アナタのお父上から見張れと言われまして」
「そう…お父様から…」
「危険な事をしようと言うならば、即刻帰っていただき「いやよ。」…ヒナタ様?」
キッパリと言われ、驚きながらヒナタを見る皆。いつも温厚な彼女からは想像も出来ないその力強い気迫に、皆びっくりしていたのだ。
「私は、誰かに守られるようなお姫様を辞めたの。…頑張って強くなったつもり。私は…大切な木の葉の仲間を」
守りたい。
その声は柔らかく、しかししっくりと来る強さを秘めていた。
彼女もまた、ナルトの活躍によりいい方向へ変わった口である。そんな彼女の変化を見てきたネジは、ため息を吐き、苦笑した。
「分かりました。」
「え? それじゃあ「条件があります。」…条件?」
「私も作戦に参加する事です。」
その言葉を聞き、盛大に喜ばれるのは今から三秒後。
そして、それを物陰から誰かに見られている事は…その場に居る誰も…気づかなかった…