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俺ら木の葉高校の生徒だってばよ!!

風が気持ちよく吹く木の葉高校の屋上、蒼く澄み渡る空。
自由に優雅に流れる白い雲達。

それをボーっと眺めている男子生徒が一人。
美しく輝く金髪を持った青年がゴロンと仰向けにころがっていた。
チャイムが聞こえる。そしてガチャという屋上のドアの開く音。
そんな事も構わず目を瞑ると、流れてくる風と共に、よく見知った声が聞こえてきた

「おい、ナルト。授業を二つも休むとは良い度胸じゃない?」

何故かいつも白いマスクをしている、はたけカカシ先生だった。

「どうした、授業をまともに受ける気ないなら、早退でもすれば良いじゃない? それとも…あの噂絡みか?」

あの噂と聞いて黙っていたナルトはピクリと眉を動かした。

「図星か…まぁ、分からない事もないけど…そんなの気にするお前じゃない。シカマルもなんだか様子がおかしかったし…なに? お前ら何かする気なの?」

そう聞いて寝転がっていたナルトはもの凄い速さで起き上がった

「ち、ちちちち違うってばよ!! 別にシカマルとキバとヒナタと俺とでこの高校を守ろう! 変な豆連中や、その漆黒の影なんかボコボコにしてやるなんて、考えてないってばよ?!」
「ナルト? バレバレな演技は止めといた方がいいと先生は思うぞ?」

その笑顔が全てを語っていた…

「ま、この高校を守ろうとするのは良い事だと先生は思う。だけどな…それと同じくらい、俺達もお前らを守りたいって思ってるわけよ…」

優しい眼差しに何も言えなくなったナルト。風がやけに気持ち良い。

「だから、あんま無茶するなよ…」

そう言い残し、カカシはその場を去っていった。
残されたのは青い空を遠く遠く眺め続ける金髪の少年

「…分かったってばよ…カカシ先生…」

青空は青く澄み渡り
その遥か彼方まで
青く光ってそうだ

そう思いながら金髪の青年は意を決した。

「戦って…勝って木の葉高校を守るってば!!」

全然、分かってないし。

そう考えながらカカシは一言ポツリ。

「…やっぱり、血は争えないのかね」

カカシは一人、意気込むナルトを影ながらに見て、ポツリとそう呟くとため息を吐いた。

「しかたないなぁ」

言いながら、どこかへかけ始めたのだった。

「…あ、もしもし? そう、俺だよ。ちょっと話したい相手が居るんだけど、お前が手続やってくれない? …そこをなんとか! 木の葉高校最大のピンチなんだよぉ~…お! じゃあ…恩に着るよ。うん、…ああ、そっちで待っててくれ。すぐ行くよテンゾウ。」

携帯を切った後、カカシはもう一度ナルトを見た。
さて…俺も一仕事しますか。
言いながら彼は去っていった。
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