俺ら木の葉高校の生徒だってばよ!!
放課後の教室、もう殆ど帰ってしまった生徒達。
窓から差し込む夕暮れの光は教室全体を紅く染め上げる。
一人、また一人と帰っていき、残されたのはわずか数名の生徒達。
ここは、そこそこ優秀な人種を育てると結構有名な高校。名を『木の葉高校』
今や巡りに巡って五代目校長、ツナデが仕切っている。
そんな高校は、特殊な技を生み出すものや、性格に癖がある生徒やらで、てんやわんやしている場所。入るには結構根性がいる。
何故ならこの高校には無敵と呼ばれる『木の葉高校最強四天王』がいるからだ。彼らは主に、別にそんな気はなかったけど木の葉高を救っちゃったり、木の葉高校の生徒を救っちゃったり、もめ事を解決させたりと、皆の信頼が熱い、リーダーになれる者のことを指すのだそう。
しかし、最近になって一人分交換されたとか。
そいつはいきなり喧嘩をふっかけ、全生徒を危ない目にあわせたのに見事、敵をやっつけ、そこから発展したボス選で華麗に皆を導き、パーフェクトな指導のもと、四天王とともにボスを倒し、平和を勝ち取った。
なんとも危なっかしいが、光を見せてくれるような、滅茶苦茶なのに一生懸命で、かつ、ついていきたくなるような、人懐っこさとどこか憎めない、不思議な雰囲気があり、リーダーとしてはダメなほうな人種だが、不思議とこいつなら…と、思えてしまうヤツがびっくりすることに、四天王の一人となったらしい。
もっとも、まだ見習いとしてだが。
物静かな夕暮れ時の教室に、のんびりと居眠りしている男子生徒。
やがて教室が静まり返り誰一人としていなくなった教室。
そんな中、窓の席にうつ伏せていた綺麗な金髪の青年は顔を上げた。
「…あれ? もう放課後か…」
だらしなく口についた涎を手の甲で拭きながら帰る仕度をする。
そしていつものように帰ろうと立ち上がると気配を感じ、視線をドアの方へ。
まもなくドアが開き、自分に向かって歩いてくる一人の男子生徒が。
面倒臭いが口癖の隣のクラスの委員長が声をかけた。
「ナルト、ちょっといいか…?」
「何だよシカマル?」
「ああ、確かめたい事がある…」
いつものダラケた表情はそこになく、あるのは鋭い真剣な顔。その彼の只ならぬ雰囲気に少し気圧されかけながらも、いつものように気軽なく聞く。
すると、鋭い眼差しのまま、彼は口を開いてこういった。
「あの噂、聞いたことあるだろ?」
「噂…?」
少しうーん…と唸りながら首を傾げていたナルトだったが、
記憶の底に埋まっていた例の噂についてのことが浮かび上がった。
それはいつの日だったか、ある日の登校中に他校の連中に絡まれ、ボッコボコに返り討ちにした時に、そいつらの一人がボソッと呟いた言葉。
「漆黒の影が…舞い降りる…お前らは…お終い…だ…」
「何だ? 漆黒の影って?」
そう聞くも、相手は既に気を失ってしまったのだ。
ま、いっか。
と言いながらその場を去ったが…
そう、あの時は考えてもしなかった。
あの日から全てが始まっただなんて…
そして、次々と現れる妙な豆の格好の奴等を叩く日々が訪れた。
来る日も来る日も、飽きることなく現れる。
それに溜息を零しながら面と向かってくる奴等と叩き合うナルト。
もちろん、全勝したが。
問題はそこじゃない。
いつごろだったかは分からないが、流石のナルトでも
どうしようもない事が発生したのだ。
それはある、噂―――…それが校内を侵食した。
『金髪の奴を罰しなければ、木の葉高校は潰れる』やら『金髪の奴は死神。木の葉は壊される』、『金髪の友達は早死にする』と色々だ。
ようは、誰かがナルトを貶めようとしているわけだが、それが誰かは一目瞭然。しかもナルト本人はまったくといっていいほど気にしてはいなかった。
もともとこの外見だ。目立たないほうがおかしいだろう。ならば、あちこちで現れる噂にいちいち反応していたらキリがない。
だから、そんなものはナルトにはまったく効果が無かった。
だからか、今度は噂に飽き足らず、ナルトの知り合いという知り合いにちょっかいをかけてくる始末。
まぁ、そこは皆が皆、そこそこに強いため、逆に敵を撃退させていくが。
そこまで思い出し、色んな事があったなーなど呟くナルトを見て、シカマルは面倒臭いぜと溜息混じりに言った。
「それでよ、色々起こるようになった発端の噂に、何か心当たりはねぇか? こう言うのもなんだけど…俺らの中で金髪なの、お前といのくらいだし…」
「全然知らねぇってばよ?」
「おい、声が裏返ってるぞ。それと眼、俺の眼を見て言え。」
モロバレだった…
窓から差し込む夕暮れの光は教室全体を紅く染め上げる。
一人、また一人と帰っていき、残されたのはわずか数名の生徒達。
ここは、そこそこ優秀な人種を育てると結構有名な高校。名を『木の葉高校』
今や巡りに巡って五代目校長、ツナデが仕切っている。
そんな高校は、特殊な技を生み出すものや、性格に癖がある生徒やらで、てんやわんやしている場所。入るには結構根性がいる。
何故ならこの高校には無敵と呼ばれる『木の葉高校最強四天王』がいるからだ。彼らは主に、別にそんな気はなかったけど木の葉高を救っちゃったり、木の葉高校の生徒を救っちゃったり、もめ事を解決させたりと、皆の信頼が熱い、リーダーになれる者のことを指すのだそう。
しかし、最近になって一人分交換されたとか。
そいつはいきなり喧嘩をふっかけ、全生徒を危ない目にあわせたのに見事、敵をやっつけ、そこから発展したボス選で華麗に皆を導き、パーフェクトな指導のもと、四天王とともにボスを倒し、平和を勝ち取った。
なんとも危なっかしいが、光を見せてくれるような、滅茶苦茶なのに一生懸命で、かつ、ついていきたくなるような、人懐っこさとどこか憎めない、不思議な雰囲気があり、リーダーとしてはダメなほうな人種だが、不思議とこいつなら…と、思えてしまうヤツがびっくりすることに、四天王の一人となったらしい。
もっとも、まだ見習いとしてだが。
物静かな夕暮れ時の教室に、のんびりと居眠りしている男子生徒。
やがて教室が静まり返り誰一人としていなくなった教室。
そんな中、窓の席にうつ伏せていた綺麗な金髪の青年は顔を上げた。
「…あれ? もう放課後か…」
だらしなく口についた涎を手の甲で拭きながら帰る仕度をする。
そしていつものように帰ろうと立ち上がると気配を感じ、視線をドアの方へ。
まもなくドアが開き、自分に向かって歩いてくる一人の男子生徒が。
面倒臭いが口癖の隣のクラスの委員長が声をかけた。
「ナルト、ちょっといいか…?」
「何だよシカマル?」
「ああ、確かめたい事がある…」
いつものダラケた表情はそこになく、あるのは鋭い真剣な顔。その彼の只ならぬ雰囲気に少し気圧されかけながらも、いつものように気軽なく聞く。
すると、鋭い眼差しのまま、彼は口を開いてこういった。
「あの噂、聞いたことあるだろ?」
「噂…?」
少しうーん…と唸りながら首を傾げていたナルトだったが、
記憶の底に埋まっていた例の噂についてのことが浮かび上がった。
それはいつの日だったか、ある日の登校中に他校の連中に絡まれ、ボッコボコに返り討ちにした時に、そいつらの一人がボソッと呟いた言葉。
「漆黒の影が…舞い降りる…お前らは…お終い…だ…」
「何だ? 漆黒の影って?」
そう聞くも、相手は既に気を失ってしまったのだ。
ま、いっか。
と言いながらその場を去ったが…
そう、あの時は考えてもしなかった。
あの日から全てが始まっただなんて…
そして、次々と現れる妙な豆の格好の奴等を叩く日々が訪れた。
来る日も来る日も、飽きることなく現れる。
それに溜息を零しながら面と向かってくる奴等と叩き合うナルト。
もちろん、全勝したが。
問題はそこじゃない。
いつごろだったかは分からないが、流石のナルトでも
どうしようもない事が発生したのだ。
それはある、噂―――…それが校内を侵食した。
『金髪の奴を罰しなければ、木の葉高校は潰れる』やら『金髪の奴は死神。木の葉は壊される』、『金髪の友達は早死にする』と色々だ。
ようは、誰かがナルトを貶めようとしているわけだが、それが誰かは一目瞭然。しかもナルト本人はまったくといっていいほど気にしてはいなかった。
もともとこの外見だ。目立たないほうがおかしいだろう。ならば、あちこちで現れる噂にいちいち反応していたらキリがない。
だから、そんなものはナルトにはまったく効果が無かった。
だからか、今度は噂に飽き足らず、ナルトの知り合いという知り合いにちょっかいをかけてくる始末。
まぁ、そこは皆が皆、そこそこに強いため、逆に敵を撃退させていくが。
そこまで思い出し、色んな事があったなーなど呟くナルトを見て、シカマルは面倒臭いぜと溜息混じりに言った。
「それでよ、色々起こるようになった発端の噂に、何か心当たりはねぇか? こう言うのもなんだけど…俺らの中で金髪なの、お前といのくらいだし…」
「全然知らねぇってばよ?」
「おい、声が裏返ってるぞ。それと眼、俺の眼を見て言え。」
モロバレだった…
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