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「草薙さん、お料理手伝います!」
「ん、おおきに。そこのじゃが芋剥いてくれん?」
「お易い御用で」
草薙さんは開店前のHOMRAで料理を始めていた。八田や鎌本達がワイワイと話しているのを横目に見ながらじゃが芋を手に取る。
「アイツらにも丸ちゃんを見習って欲しいもんやな」
「あはは。でも鎌本さんはともかく、八田ちゃんは料理できるイメージないなぁ」
失礼だがあの横暴さでは料理できるイメージというのは中々湧かない。
「いいや?意外に思うかもしれへんけど、アイツ炒飯だけは上手いんや」
「えぇ!?」
「意外やろ?俺も思ったわ。それも鎌本を唸らせる程らしいで」
「鎌本さんを?!ほんとに意外すぎる…」
不器用そうなのに炒飯だけは作れるって面白いな…と思いながら自分もそんな事言える立場でもないな…と苦笑した。
「丸ちゃんは普段料理するん?」
「うーん、母の手伝いをするくらいかな。あんまり得意ではないです。」
大きな芋を洗い、剥いていく。炒め物などは良くするが包丁の扱いはまだまだ上手とは言えない。
「ほぉん。なら教えたろか?…俺の家で」
「是非教えて頂きたいですね!」
「純粋な返事やなぁ…」
警戒心が足りひんで〜とからかわれてしまった。でも本当に教えては貰いたいかも…と想像してたら突然指にザクリと何かが入った。
「痛ッ」
「丸ちゃん?!」
浅い傷ではあったが左手の親指からぷくりと血の粒が出てきていた。
「見た感じ深くはないな。消毒と絆創膏持ってくるからこれで血止めとき」
ティッシュを渡され、草薙さんは2階に上がって行った。ティッシュを宛てがい、親指をぎゅっと抑える。草薙さんが慌てて行ったのを見て周りもザワついていた。
「何だ?大丈夫か?」
八田が来て心配そうに手を見つめる。
「包丁でちょっと切っちゃっただけ。大丈夫だよ」
実際大したことは無いので、先程の草薙さんの反応には驚いた。いつも冷静な草薙さんがあんなに焦っているところはあまり見たことが無い。
手に救急箱を持った草薙さんが戻ってきて、見せてみいと手を差し伸べられた。
「あんまり大したことはないですよ」
「傷にバイ菌でも入ったら大変やろ。…大丈夫か?」
「うん。ありがとうございます」
私の手をとり消毒をしてくれた。優しく絆創膏を巻いてくれたが、治療が終わっても手を離しては貰えなかった。
「どうしたんです?」
「自分でも大袈裟やと思ってるんやけどな。アンタが傷ついてるのを見たら落ち着いてられへんくてな…」
草薙さんは苦笑した。自分でも意外だったのだろう。とても大切にしてくれて、愛されているな、と感じてちょっと嬉しくなってしまうのは不謹慎だろうか。
「私がこんなこと言っていいのか分からないけど…大切にされている感じがして、少し嬉しかったよ」
草薙さんはきょとんとして、そして笑った。
「丸ちゃん…はは、ほんとかなわんなぁ」
そんな草薙さんを見て、愛おしいと思ってしまうあたり、自分もどうしようもなく草薙さんが好きなんだな、と思った。
「ん、おおきに。そこのじゃが芋剥いてくれん?」
「お易い御用で」
草薙さんは開店前のHOMRAで料理を始めていた。八田や鎌本達がワイワイと話しているのを横目に見ながらじゃが芋を手に取る。
「アイツらにも丸ちゃんを見習って欲しいもんやな」
「あはは。でも鎌本さんはともかく、八田ちゃんは料理できるイメージないなぁ」
失礼だがあの横暴さでは料理できるイメージというのは中々湧かない。
「いいや?意外に思うかもしれへんけど、アイツ炒飯だけは上手いんや」
「えぇ!?」
「意外やろ?俺も思ったわ。それも鎌本を唸らせる程らしいで」
「鎌本さんを?!ほんとに意外すぎる…」
不器用そうなのに炒飯だけは作れるって面白いな…と思いながら自分もそんな事言える立場でもないな…と苦笑した。
「丸ちゃんは普段料理するん?」
「うーん、母の手伝いをするくらいかな。あんまり得意ではないです。」
大きな芋を洗い、剥いていく。炒め物などは良くするが包丁の扱いはまだまだ上手とは言えない。
「ほぉん。なら教えたろか?…俺の家で」
「是非教えて頂きたいですね!」
「純粋な返事やなぁ…」
警戒心が足りひんで〜とからかわれてしまった。でも本当に教えては貰いたいかも…と想像してたら突然指にザクリと何かが入った。
「痛ッ」
「丸ちゃん?!」
浅い傷ではあったが左手の親指からぷくりと血の粒が出てきていた。
「見た感じ深くはないな。消毒と絆創膏持ってくるからこれで血止めとき」
ティッシュを渡され、草薙さんは2階に上がって行った。ティッシュを宛てがい、親指をぎゅっと抑える。草薙さんが慌てて行ったのを見て周りもザワついていた。
「何だ?大丈夫か?」
八田が来て心配そうに手を見つめる。
「包丁でちょっと切っちゃっただけ。大丈夫だよ」
実際大したことは無いので、先程の草薙さんの反応には驚いた。いつも冷静な草薙さんがあんなに焦っているところはあまり見たことが無い。
手に救急箱を持った草薙さんが戻ってきて、見せてみいと手を差し伸べられた。
「あんまり大したことはないですよ」
「傷にバイ菌でも入ったら大変やろ。…大丈夫か?」
「うん。ありがとうございます」
私の手をとり消毒をしてくれた。優しく絆創膏を巻いてくれたが、治療が終わっても手を離しては貰えなかった。
「どうしたんです?」
「自分でも大袈裟やと思ってるんやけどな。アンタが傷ついてるのを見たら落ち着いてられへんくてな…」
草薙さんは苦笑した。自分でも意外だったのだろう。とても大切にしてくれて、愛されているな、と感じてちょっと嬉しくなってしまうのは不謹慎だろうか。
「私がこんなこと言っていいのか分からないけど…大切にされている感じがして、少し嬉しかったよ」
草薙さんはきょとんとして、そして笑った。
「丸ちゃん…はは、ほんとかなわんなぁ」
そんな草薙さんを見て、愛おしいと思ってしまうあたり、自分もどうしようもなく草薙さんが好きなんだな、と思った。