FF7BC
◾️ラーメンと恋バナ
「それで、新人ちゃんはカレシいんの?」
任務がひと段落したことを本部に連絡をしたら今日は直帰していいと言われ、じゃあと連れてきてもらった最近はやりのちょっとオシャレなラーメン店。
オシャレなレンゲでスープを掬って口につけたところで、先輩に聞かれた。
「は?!」
ちょっとスープが服に溢れた。
少数精鋭の部署であるが故に、制服を着ていると仕事が一目瞭然の私達。
ごはんの時くらい目立ちたくないと思ってせめてもとジャケットを脱いでいて、本当に良かった。
「おいおい!零してるぞ、と。」
おしぼりをそっと渡してくれる先輩もジャケットを脱いでいて、緩くした襟元と折られた袖がくたびれた会社員感を演出している。
ありがとうございます、と謝辞を述べつつおしぼりを受け取り、零した箇所をそっと拭く。
「ガッコーでいい感じの男子とか、いなかったのか?」
ニマニマと満面の笑みで聞いてくる先輩。
別にお酒が入っているわけじゃないのになんなんだ。
「学校では授業は男女一緒ですが、生活面で基本的には女子と男子が交流する機会はないです。
そもそも神羅カンパニーに就職することを念頭に技術を学びに行っているのに、そんな不純異性交遊なんてしている時間は」
ぶっふぉ!とすごい音とともに先輩がラーメンを吹き出した。
大惨事だ。
「大丈夫ですか?」
「だいじょばないぞ、と!」
真面目かよ!と、お腹を抱えてヒーヒー笑う先輩。
何か私はおかしなことを言ったんだろうか…。
「そんな可愛い顔してんのにまさか年齢イコール彼氏いない歴なのかよ!!」
というか、なんだかバカにされてる気がする。
「そんなことより、レノさん。ちょっと気になることがあるんですが」
「なんだよ、と」
話題変えるの早すぎんだろ、と先輩は言いながらも答えてくれるようだ。
話の流れを変えたいのもあるし、本当に最近疑問に思っていたことがあったので、聞いてみる。
「ツォンさんは、本部にお住まいなんですか?」
ブッ!!と吹き出して、先輩がまた大惨事だ。
せっかく整った顔なのに、服装とか髪型とか言動でだいぶ損しているんじゃないかなと思う。
咳を落ち着かせるためか、水をごくりと飲む…仕草はかっこいいから、やっぱり損してると思う。
「なんでそう思ったんだ?」
なぜ。
それは、自分が新人であるが故に早めに出勤してお掃除をしなければと思って早く出勤しても、徹夜の任務から本部に帰っても、呼び出しで出勤しても、かならずツォンさんが先にいるから。
「あー」
言われてみれば確かに、と先輩は頷く。
でも、理由は知らないようだ。
「おもしろそうだから、今度調査してみるぞ、と」
くくっと笑う先輩だったが、ふと真面目な顔でこちらを見る。
「ていうか、掃除ってなんでだ?」
「うちの部署は部外者立ち入り禁止で、他のフロアにはいらっしゃるお掃除のスタッフさんがいらっしゃらないので」
「新人だからって、そこまでしなくてもいい。掃除はみんな気付いた時にやればいいんだぞ、と」
何ならその時その場にいるやつがやるお掃除の時間とか決めたらいいぞと、提案もしてくれる先輩は、やっぱり優しい人だ。
「そんで、新人同士で付き合ってるとかないのかよ、と?」
こういうのが無ければ、本当に最高に素晴らしい先輩なんだけれど。
「それで、新人ちゃんはカレシいんの?」
任務がひと段落したことを本部に連絡をしたら今日は直帰していいと言われ、じゃあと連れてきてもらった最近はやりのちょっとオシャレなラーメン店。
オシャレなレンゲでスープを掬って口につけたところで、先輩に聞かれた。
「は?!」
ちょっとスープが服に溢れた。
少数精鋭の部署であるが故に、制服を着ていると仕事が一目瞭然の私達。
ごはんの時くらい目立ちたくないと思ってせめてもとジャケットを脱いでいて、本当に良かった。
「おいおい!零してるぞ、と。」
おしぼりをそっと渡してくれる先輩もジャケットを脱いでいて、緩くした襟元と折られた袖がくたびれた会社員感を演出している。
ありがとうございます、と謝辞を述べつつおしぼりを受け取り、零した箇所をそっと拭く。
「ガッコーでいい感じの男子とか、いなかったのか?」
ニマニマと満面の笑みで聞いてくる先輩。
別にお酒が入っているわけじゃないのになんなんだ。
「学校では授業は男女一緒ですが、生活面で基本的には女子と男子が交流する機会はないです。
そもそも神羅カンパニーに就職することを念頭に技術を学びに行っているのに、そんな不純異性交遊なんてしている時間は」
ぶっふぉ!とすごい音とともに先輩がラーメンを吹き出した。
大惨事だ。
「大丈夫ですか?」
「だいじょばないぞ、と!」
真面目かよ!と、お腹を抱えてヒーヒー笑う先輩。
何か私はおかしなことを言ったんだろうか…。
「そんな可愛い顔してんのにまさか年齢イコール彼氏いない歴なのかよ!!」
というか、なんだかバカにされてる気がする。
「そんなことより、レノさん。ちょっと気になることがあるんですが」
「なんだよ、と」
話題変えるの早すぎんだろ、と先輩は言いながらも答えてくれるようだ。
話の流れを変えたいのもあるし、本当に最近疑問に思っていたことがあったので、聞いてみる。
「ツォンさんは、本部にお住まいなんですか?」
ブッ!!と吹き出して、先輩がまた大惨事だ。
せっかく整った顔なのに、服装とか髪型とか言動でだいぶ損しているんじゃないかなと思う。
咳を落ち着かせるためか、水をごくりと飲む…仕草はかっこいいから、やっぱり損してると思う。
「なんでそう思ったんだ?」
なぜ。
それは、自分が新人であるが故に早めに出勤してお掃除をしなければと思って早く出勤しても、徹夜の任務から本部に帰っても、呼び出しで出勤しても、かならずツォンさんが先にいるから。
「あー」
言われてみれば確かに、と先輩は頷く。
でも、理由は知らないようだ。
「おもしろそうだから、今度調査してみるぞ、と」
くくっと笑う先輩だったが、ふと真面目な顔でこちらを見る。
「ていうか、掃除ってなんでだ?」
「うちの部署は部外者立ち入り禁止で、他のフロアにはいらっしゃるお掃除のスタッフさんがいらっしゃらないので」
「新人だからって、そこまでしなくてもいい。掃除はみんな気付いた時にやればいいんだぞ、と」
何ならその時その場にいるやつがやるお掃除の時間とか決めたらいいぞと、提案もしてくれる先輩は、やっぱり優しい人だ。
「そんで、新人同士で付き合ってるとかないのかよ、と?」
こういうのが無ければ、本当に最高に素晴らしい先輩なんだけれど。