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FF7BC

◾️ステキな景色


「いい眺めだな、と」

頬杖をついて、目の前の景色を眺めながら、レノが呟く。

「…そういうの、セクハラっていうんですよ」

ムッとした表情の新人が、顔だけを向けて言う。
さらりと動いた金色の髪から、真っ赤になっている耳がのぞく。
それが、ムッとした表情の迫力を欠いて、少し笑いそうになる。

潜入した、狭い空間。
銃使いの新人が先制して攻撃できるように、いつものように自分の前に配置した。
至近距離でミニスカートなんて、思いつきもしなかった。

最初は新人も全く気になっていなかったのに、少し捲れていることを指摘してから、微妙な空気になっている。

何とかしないと、居心地が悪い。

あ、と思い出してレノが言う。

「そういえば、副社長は社長になったら制服を全てミニスカートにするとか」

「撃ちますよ」

被せるように言われる。

「冗談だよ、ジョーダン!!」

目が本気だったので、思わず誤魔化す。
ヘラっと笑うレノに、新人は一瞥をくれて前を向く。
和ませようとすればするほど状況が悪化している気がするので、ちょっと黙っておこうかなと思う。

いつもとは違う丈の短いスカートの裾を気にしすぎて、妙に色っぽく動く脚。
膝上まで伸びるニーソックスと、露出したふとももの素肌。

自分じゃなかったら、きっと仕事にならなかっただろうと、レノの脳裏にロッド使いの新人の顔がよぎった。
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