うる星やつら
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
116話メガネ夢
今日もなにやら騒がしい我がクラスでは、騒動の中心である諸星くんがまたなにかやらかしているらしい。見てみるとなんてことはない、いつも通りの諸星くんに見えるのだが…
「おはようしのぶ、何アレ?」
「あら、おはようなまえ。なんだか知らないけど、あたるくん曰くあのボクシンググローブのせいらしいわよ」
ふんっ、と鼻を鳴らしてそっぽを向いているところを見ると、しのぶは既に絡まれたようだ。事情を聞いてからもう一度見てみるが…やっぱりどう見てもいつもの諸星くんにしか見えない。あ、また女の子に抱きついてぶっ飛ばされた。
「ググ……あたるのやつ許せん…!」
「で、アンタはなんで私の肩を抱いてるのかな?」
いつの間にやら傍にいたメガネに肩を抱かれていたので、すかさず裏拳を叩き込む。
「な……なかなかにいい裏拳だな…」
「ありがと。で、なに?」
「決まっておろうが。あたるがあの調子なのでな、お前まで巻き込まれてはたまらんと思って」
「ありがたいけどアンタに守ってもらわなくても大丈…ひゃっ!?」
「あらららごめんねなまえちゃん!」
メガネといつもの様にやいやいと言い合っていたら、突然現れた諸星くんに抱き寄せられてしまった。結構距離があったし警戒していたのに…!突然のことに諸星くんの胸を叩いて抵抗するが、諸星くんは素知らぬ顔で手を怪しく動かしてくる。
「ちょっ…と諸星くん!」
「いやぁ僕は悪くないんだよ?このグローブがさぁ…」
「あ………あ………」
抵抗するのに必死で忘れていたが、そう言えばメガネが居たのだった。ハッとして見ると、眼鏡が逆光しているので表情が読めないが震えているので多分怒っている。多分。
「あたるーーーーっっ!!貴様ぁーーーーーーーー!!!!!!!!!」
「ギャアーーーーッ!!!!やめろメガネ!!これは不可抗力だ!!!!」
火山が噴火したように怒り狂ったメガネによって私は諸星くんから解放されたが、諸星くんはボコボコに殴られている。フラつきながら机に手をつくと、しのぶが慌てて肩を支えてくれた。
「ちょっと、大丈夫?」
「うん。ありがと、しのぶ」
「あ〜あ。メガネったら本気で怒ってるじゃない。随分愛されてるのね、なまえ」
じとっとした目で見られてしまい、ドキリと心臓が嫌な音をたてる。
「ち、違うってば。私はアイツのことなんてどうとも思ってないし…」
「嘘つかないでよ、はぁ〜良いわねなまえは」
「し、しのぶ…!」
私とメガネはそういうんじゃない、と心の中で何度も復唱してみるけれど、私のことで怒ってくれるメガネを見て嬉しいと思ってしまう気持ちと心臓の高鳴りだけは、どうしても裏切れなかった。
今日もなにやら騒がしい我がクラスでは、騒動の中心である諸星くんがまたなにかやらかしているらしい。見てみるとなんてことはない、いつも通りの諸星くんに見えるのだが…
「おはようしのぶ、何アレ?」
「あら、おはようなまえ。なんだか知らないけど、あたるくん曰くあのボクシンググローブのせいらしいわよ」
ふんっ、と鼻を鳴らしてそっぽを向いているところを見ると、しのぶは既に絡まれたようだ。事情を聞いてからもう一度見てみるが…やっぱりどう見てもいつもの諸星くんにしか見えない。あ、また女の子に抱きついてぶっ飛ばされた。
「ググ……あたるのやつ許せん…!」
「で、アンタはなんで私の肩を抱いてるのかな?」
いつの間にやら傍にいたメガネに肩を抱かれていたので、すかさず裏拳を叩き込む。
「な……なかなかにいい裏拳だな…」
「ありがと。で、なに?」
「決まっておろうが。あたるがあの調子なのでな、お前まで巻き込まれてはたまらんと思って」
「ありがたいけどアンタに守ってもらわなくても大丈…ひゃっ!?」
「あらららごめんねなまえちゃん!」
メガネといつもの様にやいやいと言い合っていたら、突然現れた諸星くんに抱き寄せられてしまった。結構距離があったし警戒していたのに…!突然のことに諸星くんの胸を叩いて抵抗するが、諸星くんは素知らぬ顔で手を怪しく動かしてくる。
「ちょっ…と諸星くん!」
「いやぁ僕は悪くないんだよ?このグローブがさぁ…」
「あ………あ………」
抵抗するのに必死で忘れていたが、そう言えばメガネが居たのだった。ハッとして見ると、眼鏡が逆光しているので表情が読めないが震えているので多分怒っている。多分。
「あたるーーーーっっ!!貴様ぁーーーーーーーー!!!!!!!!!」
「ギャアーーーーッ!!!!やめろメガネ!!これは不可抗力だ!!!!」
火山が噴火したように怒り狂ったメガネによって私は諸星くんから解放されたが、諸星くんはボコボコに殴られている。フラつきながら机に手をつくと、しのぶが慌てて肩を支えてくれた。
「ちょっと、大丈夫?」
「うん。ありがと、しのぶ」
「あ〜あ。メガネったら本気で怒ってるじゃない。随分愛されてるのね、なまえ」
じとっとした目で見られてしまい、ドキリと心臓が嫌な音をたてる。
「ち、違うってば。私はアイツのことなんてどうとも思ってないし…」
「嘘つかないでよ、はぁ〜良いわねなまえは」
「し、しのぶ…!」
私とメガネはそういうんじゃない、と心の中で何度も復唱してみるけれど、私のことで怒ってくれるメガネを見て嬉しいと思ってしまう気持ちと心臓の高鳴りだけは、どうしても裏切れなかった。
3/3ページ