ペロスペローと妻
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※ペロスペローの身長が判明していない時に書いたので身長設定がバグっています。
夢主が3mくらい身長があるということにしておいてください
どうやら自分は、ソファに座りながら居眠りをしていたらしい。ぼんやりとした視界が段々とはっきりしてきた時、なまえが働かない頭を無理やり動かして出た答えはそれだった。「うぅ……」と声にならない声を上げて、固まった体を動かそうとした時だった。肩になにかずっしりとしたものが乗っている。立ち上がろうとしたが、勢いよく動いた訳ではなかったので、またストンとソファに座り直してしまった。
一体なにが、となまえが必死に首を動かして横目でみると、色とりどりのキャンディが付いた帽子が目に入った。それが間違いなく自分の旦那であるペロスペローのものだと分かると、なまえは飛び上がりそうなほど驚いた後、緊張で固まってしまった。つまり、今、自分の肩にはペロスペローの頭が寄りかかっているのだ。
なまえはなぜ自分がこんな状況に置かれているのか理解できなかった。働かない頭はまるでエラーを起こしたかのようだ。ダラダラと背中に変な汗が伝う。
ゆっくり、そーっと肩をどけよう。そうして部屋から居なくなろう。そう考えたなまえだったが、彼女の思惑とは裏腹に、ペロスペローは言葉にならない声を出しながら、動き始め、そしてついに目を覚まし、ぼーっとした頭を起こした後、自分の置かれている状況を理解して固まった。
あれは……そうだ。つい数十分前。仕事も一段落し、疲れきった状態で夫婦の部屋へ戻ると、ソファには気持ちよさそうに昼寝をするなまえがいた。そのあどけなさに気が抜けたのか、フラフラとソファに座り、なまえの肩に頭を預けて寝てしまったのだ。
全てを思い出し、ペロスペローは赤面した。疲れていたからといって、無防備に頭を預けて眠るだなんて。まだ結婚して間もない彼女を信用してはいないとドヤ顔で兄弟達に言った自分を一度殴りたい。
そんな風にペロスペローが恥ずかしがっている時、なまえはというと、こっそり抜け出そう作戦が早くも失敗してしまい、どうしたものかと焦っていた。とりあえずなにか一言話しかけねばなるまい。一言。なにか気の利いた言葉をーーー
「ぺっ、ペロスペロー様って、細いですよね」
「………………は?」
や っ て し ま っ た 。
意味不明な事を、しかも上ずった声で言ってしまった。
なまえの頭の中では、「ペロスペロー様の頭はそんなに重くない→男性と言うより女性くらいの重さ→やっぱりペロスペロー様の体が細いからだろうか」という順を追ったストーリーがあったのだが、そんなことをペロスペローが分かるはずがない。案の定ポカンとしてしまった。
「ああいや、さっき肩に乗ってた頭がそんなに重くなかったんで、やっぱりペロスペロー様が細いからかなぁ!なんて!」
フォローにもならない言葉をしどろもどろで言うと、固まっていたペロスペローは呆れた顔になり、ため息をついた。
「……体の細さは関係ないだろう」
「え゛っ!?……あ、そ、ソウデスカネ……」
普通に正論で返されてしまった。打つ手もなく打ちひしがれているだったなまえだが、意外にもそこからペロスペローが話を繋げた。
「まぁ他の兄弟に比べれば細いかもしれんな」
「で、ですよね。なんだか飴細工みたいで、壊れちゃいそ……う……」
次こそは気の利いた事を言おうと思ったのに、するりと本音が飛び出てしまった。飴細工みたいだと言われたペロスペローは明らかに先程より機嫌が悪くなる。
「私が男らしくない、とでも?」
「いっ、いやいや!ただ、キャンディ大臣って言うくらいだからペロスペロー様自身もキャンディみたいだなぁって!!それだけです!!」
なまえがしっちゃかめっちゃかに言葉を繋げて否定すると、ペロスペローは「ほう」と一言返し、立ち上がった。
一体何をする気なんだと身構えるなまえに、一歩ずつ近づいていく。
遂に目の前にきたペロスペローになまえが思わず目をつぶると、次の瞬間、浮遊感に襲われた。
「へっ?」という情けない声と共に目を開けると、なんと、目の前にペロスペローの顔があった。
「~~~~!?!?」
「ばっ、暴れるな!」
びっくりしたなまえがバタバタと足を動かすと、ペロスペローは慌ててギュッとなまえの両足を自身の体に押し当てた。
俗にいう、お姫様抱っこをされている。
女の子なら一度は憧れるような行為をサラッとされてしまい、なまえは自分の顔に熱が集まるのを感じた。するとそれに気づいたペロスペローは嬉しそうに口角をあげ、「ペロリン♪」と零す。
「どうだい?これでもまだ、私の体が飴細工のように脆いって?」
「も、脆いまで言ってません……!」
「言ったようなものだろう……!」
「ぎゃあ!すすすすいません!謝るから落とそうとしないで!!」
ぎゃあぎゃあと騒ぐ声が主人夫婦部屋から聞こえる。どうやら夫婦仲はそれほど悪くないようだ、と、ペロスペロー夫妻の従者は人知れず安堵のため息をつくのだった。
夢主が3mくらい身長があるということにしておいてください
どうやら自分は、ソファに座りながら居眠りをしていたらしい。ぼんやりとした視界が段々とはっきりしてきた時、なまえが働かない頭を無理やり動かして出た答えはそれだった。「うぅ……」と声にならない声を上げて、固まった体を動かそうとした時だった。肩になにかずっしりとしたものが乗っている。立ち上がろうとしたが、勢いよく動いた訳ではなかったので、またストンとソファに座り直してしまった。
一体なにが、となまえが必死に首を動かして横目でみると、色とりどりのキャンディが付いた帽子が目に入った。それが間違いなく自分の旦那であるペロスペローのものだと分かると、なまえは飛び上がりそうなほど驚いた後、緊張で固まってしまった。つまり、今、自分の肩にはペロスペローの頭が寄りかかっているのだ。
なまえはなぜ自分がこんな状況に置かれているのか理解できなかった。働かない頭はまるでエラーを起こしたかのようだ。ダラダラと背中に変な汗が伝う。
ゆっくり、そーっと肩をどけよう。そうして部屋から居なくなろう。そう考えたなまえだったが、彼女の思惑とは裏腹に、ペロスペローは言葉にならない声を出しながら、動き始め、そしてついに目を覚まし、ぼーっとした頭を起こした後、自分の置かれている状況を理解して固まった。
あれは……そうだ。つい数十分前。仕事も一段落し、疲れきった状態で夫婦の部屋へ戻ると、ソファには気持ちよさそうに昼寝をするなまえがいた。そのあどけなさに気が抜けたのか、フラフラとソファに座り、なまえの肩に頭を預けて寝てしまったのだ。
全てを思い出し、ペロスペローは赤面した。疲れていたからといって、無防備に頭を預けて眠るだなんて。まだ結婚して間もない彼女を信用してはいないとドヤ顔で兄弟達に言った自分を一度殴りたい。
そんな風にペロスペローが恥ずかしがっている時、なまえはというと、こっそり抜け出そう作戦が早くも失敗してしまい、どうしたものかと焦っていた。とりあえずなにか一言話しかけねばなるまい。一言。なにか気の利いた言葉をーーー
「ぺっ、ペロスペロー様って、細いですよね」
「………………は?」
や っ て し ま っ た 。
意味不明な事を、しかも上ずった声で言ってしまった。
なまえの頭の中では、「ペロスペロー様の頭はそんなに重くない→男性と言うより女性くらいの重さ→やっぱりペロスペロー様の体が細いからだろうか」という順を追ったストーリーがあったのだが、そんなことをペロスペローが分かるはずがない。案の定ポカンとしてしまった。
「ああいや、さっき肩に乗ってた頭がそんなに重くなかったんで、やっぱりペロスペロー様が細いからかなぁ!なんて!」
フォローにもならない言葉をしどろもどろで言うと、固まっていたペロスペローは呆れた顔になり、ため息をついた。
「……体の細さは関係ないだろう」
「え゛っ!?……あ、そ、ソウデスカネ……」
普通に正論で返されてしまった。打つ手もなく打ちひしがれているだったなまえだが、意外にもそこからペロスペローが話を繋げた。
「まぁ他の兄弟に比べれば細いかもしれんな」
「で、ですよね。なんだか飴細工みたいで、壊れちゃいそ……う……」
次こそは気の利いた事を言おうと思ったのに、するりと本音が飛び出てしまった。飴細工みたいだと言われたペロスペローは明らかに先程より機嫌が悪くなる。
「私が男らしくない、とでも?」
「いっ、いやいや!ただ、キャンディ大臣って言うくらいだからペロスペロー様自身もキャンディみたいだなぁって!!それだけです!!」
なまえがしっちゃかめっちゃかに言葉を繋げて否定すると、ペロスペローは「ほう」と一言返し、立ち上がった。
一体何をする気なんだと身構えるなまえに、一歩ずつ近づいていく。
遂に目の前にきたペロスペローになまえが思わず目をつぶると、次の瞬間、浮遊感に襲われた。
「へっ?」という情けない声と共に目を開けると、なんと、目の前にペロスペローの顔があった。
「~~~~!?!?」
「ばっ、暴れるな!」
びっくりしたなまえがバタバタと足を動かすと、ペロスペローは慌ててギュッとなまえの両足を自身の体に押し当てた。
俗にいう、お姫様抱っこをされている。
女の子なら一度は憧れるような行為をサラッとされてしまい、なまえは自分の顔に熱が集まるのを感じた。するとそれに気づいたペロスペローは嬉しそうに口角をあげ、「ペロリン♪」と零す。
「どうだい?これでもまだ、私の体が飴細工のように脆いって?」
「も、脆いまで言ってません……!」
「言ったようなものだろう……!」
「ぎゃあ!すすすすいません!謝るから落とそうとしないで!!」
ぎゃあぎゃあと騒ぐ声が主人夫婦部屋から聞こえる。どうやら夫婦仲はそれほど悪くないようだ、と、ペロスペロー夫妻の従者は人知れず安堵のため息をつくのだった。
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