#naru→neji


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⠀⠀当サイトの傾向⠀⠀

当サイトでのナル←ネジのナルトはネジに対して、ぶっきらぼうな感じの優しさである事が多めかと思います。
ネジが生きてるうちはナル→ネジにはならない感じです。
私が無理矢理ナルネジ成立させたくて何とかしてナル→?←←←ネジぽいものはいくつか作品としてあるとは思いますが、基本的にはネジの生きてる間はナルトから矢印出ることはなさそうです。

ネジが精神的に安定してる時はナルトはネジに対して比較的無関心ですが、ネジが不安定な時とかは、放っておけなくてぶっきらぼうながらも優しさをみせたりネジのペースに巻き込まれます。
でも最終的にはナルトはネジを自分のペースに引きずり込む。
当サイトのネジは誘い受け気質なのでナルトも時には無邪気な仲間としての精神からほっとけず、時には意地やらイタズラ心でその誘いに乗ることは結構あります(というかネジが誘い受けとか、それぐらいしないとナルトから矢印出ないの前提なので、ナルネジあんまり書けないです…)。

ナルトはネジの死後からネジを意識し始める。それまでは、ただの仲間の一人という認識。
ナルトは釣った魚に餌はやらないタイプというか、自分の元から去るようなタイプとかを執拗に追いかける傾向がありそう。
最初の最初はナルトの方からネジに対して因縁付けてきたし…。その頃のネジはナルトに対してほぼ無関心だったと思う。

本戦前まではナル→ネジ
本戦後からは圧倒的にナル←←ネジ
ネジの死後漸くナル→←←←ネジ


⠀⠀中忍試験 ナルネジ戦⠀⠀

予選で逆上して護るべき宗家の立場のヒナタをボロボロにするぐらいにはネジが自分の運命に納得なんかしてないんだと分かってたよね。

『ホントは お前だって運命に逆らおうと必死だったんだろ…』

まだ心の奥底に宿るネジの本当の強さである、不屈の闘志と、それを認められない心の弱さ。

ナルトは、ネジが持つ本当の強さをこの本戦試合で、ネジの冷酷な言動の内側から滲み出る激情を見て知ることになるよね。
そして、ネジはずっと以前から『本当の天才』であったことも。

弱い面も強い面もすべてを引っ括めて、ナルトは『本当のネジ』をこの戦いを通じて知ったのかもしれないね。

『落ちこぼれじゃない』=『本当の天才』=『本当のネジ』という図式で概ね、良いのかなと思えてきた。

本戦で来賓も大勢来てる中、ナルトに煽られて冷静さを欠いてみたり一族の内情ベラベラ喋ったり、ネジが案外まだガキだからってのもあるけど、図星つかれてキレるあたり、まだ完全に運命を諦めたわけではないとちゃんと知っていたナルトは、それなのにそれを認めようとせずに諦めたふりをし続けるネジがいけ好かない気持ちもあって、だから黙ってられなかった。
それでお前ができねーっつーんならもう何もしなくていいって突っぱねてネジの底意地を引っ張り出してやったんじゃないかと思います。

ナルトはネジの『死の価値観』について憤りを覚えて説教したわけじゃないと思うんです。ネジが言った、ただ一つ誰もが等しく持っているものとは死だけというのは、ナルトにとっても反論の余地がないぐらい実際そうだと思うし。
ナルトが憤りを感じたのは『死の価値観』ではなくネジの『生き方』についてで、だからナルトはネジに『生き方』を示したのだと思います。

死の真相を伝えるのはヒアシしか出来ないことでそれはナルトにはできないこと。
その後の、ではこれからどう生きるのか?が、ネジにとってのナルトの役目であった。

なにもナルトは、ネジの価値観を全否定していた訳ではなく、一部、反論出来ないところもあった上でそれに対する姿勢が気に食わなかった。
要するに、ネジに対してナルトは『生き方の価値観』が極端過ぎるんだよ、お前は全てを決めつけすぎ!と憤りを感じていたわけです。
「お前が昔父ちゃんが殺されてどんだけつれー思いしたか知んねーけど…それで運命全て決まってると思うのはスゲー勘違いだってばよ」
ってナルトは言ってますね。

ちなみにこのセリフの焦点が"父ちゃんが死んで辛い"という所、ナルトは親がいなくて孤独だったからついそこに焦点が向いたのかなとか考えた。一方ネジは父上が死んで辛いのもあるとは思うけど、話の中でのポイントは父上が死んで寂しい、辛いではなくて、"運命によって殺されたこと"なんだよね。
まあ、ほんの少しナルトの孤独だったという人生観も含んだこのセリフだけど、結果言いたいことは間違ってないし噛み合ってはいる。


⠀⠀ナルトから見たネジの死⠀⠀

ナルトはネジが自分を仲間として庇ったというのは分かるけど、なんで自分なんかにって思いが強かった。
やっと目に見える形でナルトにもわかるぐらい宗家と分家が歩み寄って、日向が変わりつつある矢先のネジの死で、ナルトは困惑も大きかったと思う。

ナルトは言ったからには自分も日向を変える手伝いぐらいはするだろうけど、ネジこそが日向を変えるのだと信じて疑わなかったから。
(なんでオレなんかに命をかけてまで お前は日向を……ってナルトのセリフからナルトはネジが日向を変えるのだと信じてたというのが窺えます)

ナルトはネジの意志をヒナタの説教で再認識する。
だから死んでしまっても、せめてネジの意思だけは守り通す、それだけは死なせたくない死なせないと心を強く持つことができた。


⠀⠀ナルトとネジの繋がり⠀⠀

ネジが死んだ時、言った『本当のネジ』は、戦った時に知った『オレだけが知っている本当のネジ』みたいな意味合いもあったらいいのに!

ネジが苦悩しながら生きてきたことを自分だけに打ち明けてくれたというのに、それを知りながら、都合良くネジを忘れるなど出来るわけないだろうという。
苦悩しながら生きてきたアイツを知っているのに、忘れていいわけないだろうという。

強いネジも弱いネジも天才であるネジも、ネジのすべてを知っている(つもり)ナルトが、ネジが死んだ時に、そんなネジについて全てを表した言葉が『本当のネジ』だったという。


「忘れさせてなんかくれねーよ」
「…そもそもその傷が 仲間がここで生きてるってことじゃねーのかよ…」

ナルトの胸の『痛み』こそがネジが生きていた証であり、“繋がり”である。

私の解釈では、ネジは『本当の天才』というナルトからの “信頼” に “繋がり” を見出していた。
※ナルネジ詳細 ネジ視点 参照

かつて、ネジは木ノ葉崩し後の葬式中にイルカ先生が言った言葉を覚えていて、
死ぬ時に頭にその言葉が浮かんでたわけでなくても、自分も大切な人のために理屈なんかじゃなくそうしてしまったということかも。

以下、イルカ先生の言葉。

ナルトの「なぜ人は他の人のために命を懸けたりするのか?」という問いに対しての答え。

『たくさんの人が任務や戦争で死んでゆく それも死ぬ時は驚くほどあっさりと。簡単にだ。死にゆく者にも夢や目指すものはある……。
しかし誰にもそれと同じくらい大切なものがあるんだ。両親、兄弟、友達や恋人、里の仲間たち、自分にとって大切な人たち……。互いに信頼し合い助け合う、生まれ落ちた時からずっと大切に思ってきた人たちとのつながり。そしてそのつながった糸は時を経るに従い太く力強くなっていく……。理屈じゃないのさ。

その糸を持っちまった奴はそうしちまうんだ……。大切だから』


短編『大切だから』で短いですがこのテーマで一応書いてます。
以下、その短編からの後書き引用。

"原作のセリフからしかネジの死に対する気持ちを受け取らないべきか、ネジの今までの言動から死にまで繋げるか人によって解釈や、妄想の広がり方はバラバラですよね。

私は人は死ぬ時に、人生の中で見聞きしたものや、印象深かったことを自分の死となんとなく結びつけるんじゃないかと思います。簡単にいうとナルネジ拗らせてしまったってことです"

◇◇◇

人と人との大切な繋がり、その糸をいつしか持ってしまった人間は理屈じゃなく“そうしてしまう”(死ぬことも厭わない)のを、ネジは本当に実行してしまったんだよね。
ナルトから寄せられた『本当の天才』という信頼に見い出した繋がりはネジにとって、いつしかとても大きなものになっていた。

ネジはナルトとの、その繋がりを胸に死んだ。
ヒナタの言葉を借りるなら、“やってみせた”
かつてのイルカ先生の言葉を借りるなら、“そうしてしまう”
そして、ネジが死んでから実感したナルトの消えない胸の痛みは、ネジと己との確かな繋がりだった。消せない、消したくない繋がり。

ナルトとネジは、本人たちもそれほどとは気付かぬうちに、ちゃんと強く太い糸で結ばれていて、繋がれていたんだと思います。


⠀⠀個人的なナルネジに対する願望など⠀⠀

ネジは最期にナルトの心に一生消えない爪痕を遺したね…。
自分の元から去ったネジをナルトは一生、心の中で繋ぎ止めておくはず。
ナルトがネジを忘れてしまったら、本当に今度こそネジを消してしまうことになるもんね。

ネジの死や意志が、ナルトにとって重い呪いだとしても、ナルトは本当のネジをここ(胸に)置いときたいと言ってくれたから、ネジはナルトの中でずっと生き続けていく事が出来ます。
それを考えれば考えるたびにナルトは将来的にはネジに堕ちていってほしいです。

まあでも……
本当のネジを胸の中に置いておきたい忘れたくないってナルトは思ってるけど、四六時中思い出すわけでもなければ、大人になってからは特に火影の仕事やら子供のことやらで忙しくてネジのことを振り返る機会も減るんだろうし、やっぱネジは片想いというか、ナルトは忘れたくないって言ってるから、一応はナルトからも見えない矢印出ていて両思いになったのかも知れないけど、絶対的に、ネジの愛の重さの方が何倍も大きそうなんだよね。

ナルトには他にも愛さなきゃいけない人達が今も尚、現実世界で生きているからね。里の人たちや、家族とかね。


ナルトが最初で最後、ネジのために涙を見せたことが私的にはなんというか嬉しかったです(まあ普通に考えたら、あの涙は悲しいの涙というよりかは、突然の事で混乱から来る生理的ショックの涙だとは思うけど)。
もしもネジが、鬼童丸戦でナルトの知らないところで死んでしまったり、大戦中でも例えばナルトの知らないところで死ぬようなことがあれば、多分私はもっとトラウマになってたかも(今はカプ視点として歪んだ愛だけど一応私も小学生の時からネジがずっと好きだったし…思い入れが強くて余計に)。

メリバ的な発想だけど、せめてナルトの腕の中でナルトに看取られながらで、涙まで流してもらえて、最期に会話までして、そうしながら死ぬ事ができたのは幸いだったと思う。
そうでなければ報われない。

かなり気持ち悪い発想だとも思うけど、ボルトの存在そのものがナルネジが確かに存在しうる証明と勝手に思っています…。
ヒナタとネジの父親は双子なわけで遺伝子近いし、事実ボルトには少なからずネジと同じ血が流れている訳です。
ナルネジは同性同士だからもちろん子供は出来ないけど、セッxしなくても、ネジと同じ血が流れる子供をナルトは授かった(もちろんヒナタと営み、ヒナタが必死で産んだのは当たり前の前提として)。
そしてナルトとネジを掛け合わせたような名前。
ナルトがボルトを見るたび、ナルトがボルトの名前を呼ぶたび、そこにはきっとネジも息づいていて、無意識下のうちにナルネジという概念が存在しているという、ちょっと自分でも気持ち悪いと思うからもう自重します…。


本当のネジをナルトがどの程度知っているのか、それは分かりませんが、とにかくどれだけ大きかろうとネジのナルトに対する本当に深過ぎた思いをナルトは抱えて行くんだろうし、これがナルネジの終着点の1つでもあるのかな。


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