幼少期編
夢小説設定
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『ウハッ!
見たことないものがいっぱい!』
今は商店街と言われる場所にいる
目の前には服屋に本屋…
たくさんの店が並んでいる
ちなみに護衛はヤソップとシャンクスになった
「エル、向こうで朝市をしているぞ!行ってみるか?」
『朝市…?
それってなに?』
「朝市ってのは、決まった日の早朝に一か所に集まり、持ち寄った野菜や魚介類などを売買する市のことだ
まあ実際に見てみるとわかる」
「ヤソップのいうとおりだな
行ってみるか?」
『うん!』
「んじゃその前に…『肩車でしょ?』よくわかったな……」
『何となくね
どっちにしようかな?』
「オレは遠慮するぜ
肩車はお頭の特権だ」
『特権ってw』
「いいのか?」
「ああ」
『んじゃシャンクス♪』
「はいよ」
私はシャンクスの肩に乗る
「リュックはオレが持ってやるよ
抱き枕はどうする?」
『うーん……』
渡すべきか持つべきか……
『決めた!
抱き枕は持ってる!』
「そうか
んじゃリュックを預かるぞ」
『うん!
よろしくね』
私はヤソップにリュックを渡す
『よしっ!んじゃ朝市にレッツゴー!!!
進め!シャンクスッ!』
「おうよ!」
「ありゃ兄妹だな……」
ヤソップは小さく笑って二人を追いかける
朝市会場
『うわっ……人だかりが……』
着いてすぐ目に入ったのは沢山の人
「これは凄いな……」
『ねえ、シャンクス
朝市でなに買うの?』
「そうだな……
食糧は買い出し担当がいるからな……
エルは何が欲しい?」
『うーん……
お土産店があったらお土産とチョーカーを入れる箱が欲しい!』
「お土産と小物入れか……」
『うん!
今はチョーカーを手首に巻いて寝てるから、毎日宝石にキズがないか確認してるんだ
だから、それをしなくてもいいように箱が欲しい!!
売ってるかな?』
「朝市にあるかはどうかわかんねーが……巡ってみるか?」
『うん!』
「ヤソップはどうする?」
「当然一緒に行きますよ
その時に欲しい物があったら買いますし……」
「よし、決まりだな」
「お頭は何を買うんです?」
「気になるか?」
『気になる!』
「秘密だ!」
でたっシャンクスの秘密!
『ケチだなー』
「ん?
何か言ったか?」
『何も言ってないよーだっ!』
小さい声で言ったのに聞こえたのかな?
はっ!!
まさかシャンクスは地獄耳!?
なわけないかw
今は肩車されてるから聞こえただけかもしれないしw
『ねぇ、シャンクス、ヤソップさ~ん
早くお土産店探そ?』
「そうだな
よし、行くか!」
「そうっすね
早く行きましょう
朝市は始まってから数時間で終わっちまいますからね」
『えっ!
だったら早く行こう!!
シャンクス、全速前進!』
「おうよ!」
「やっぱり兄妹だな……」
ヤソップはそう呟いて二人を追いかける
朝市を巡ること1時間
お土産店は見つからなかった
見つけたのは漬物屋に八百屋、鮮魚店に果物屋……食べ物関係の店と花屋と手作り雑貨の店
仕方がないから商店街に戻ることにした
『……はあ……』
「ん?
どうした?」
『シャンクス、肩車飽きた……
空飛びたい……』
「空飛びたいって…エル……
それはダメだ」
『だよね……』
「んじゃ手を繋いで歩くか?」
『……そうする
ヤソップさん、リュック頂戴っ!
んで、シャンクス降ろして~』
「はいよ」
シャンクスは優しく私を降ろしてくれた
「リュックをどうするんだ?」
『本当は持ってたいけど……抱き枕をリュックに入れる!』
「そうか……
ほらよ」
『ありがとう!』
私はヤソップからリュックを受けとる
『さてと……入るかな…?』
抱き枕を隙間に押し込む
押し込む
押し込む
『入ったっ!!』
うーん…リュックが少しパンパンなのは気にしないでおこう…
抱き枕がはみ出てるのも気にしないでおこう…
「そのリュック、スッゲー入るな…」
『でしょ?
抱き枕も(押し込んだら)入るんだよー♪』
「んじゃ行くぞ
ヤソップ、お前もエルと手を繋げ」
「いいんすか?」
『いいよー!
ヤソップさん、手ぇ繋ごっ!』
シャンクスが左手、ヤソップが右手を握る
おっ?
これで親子定番のブランコとか出来んじゃね?
あ、親子じゃないけど…
あれは憧れるね
でもな…
そんなことする年齢じゃないし…
よし、諦めよう!
人生諦めも大事!
『あ、そうだ!
シャンクス、ヤソップさん!
雑貨店に行こう?』
「そうだな
小物入れ買わないとな?」
「雑貨店なら本屋の隣にありましたね」
「んじゃ行くか!」
『雑貨店にレッツゴー!!』
「ゴー!!」
「ゴー!!(何やってるんだオレ……)」
雑貨店前
『うわぁ♪
猫とか犬とか可愛いのがいっぱいあるー!!』
私はシャンクスとヤソップの手を振り払って店に入る
「うわっ、これは凄いな」
「女の子が喜ぶのがいっぱいっすね
お頭、オレは外で待ってます…
オレ…こういうの専門外っすから、本屋に行ってますね」
「そうか…?
うん、わかった」
ヤソップは本屋に向かった
カララン♪
「いらっしゃいませ~」
『あ、シャンクス!
遅いよ~!』
「ごめんごめん…
何か決まったか?」
『うーん…それがまだなんだ…
ってあれ?ヤソップさんは?』
「本屋で待ってるってさ
専門外なんだと」
『ふーん…』
「あら、カッコいいお兄さん
可愛い妹さんですね」
『えっ!?』
「お姉さんもそう思いますか?
やったなエル
可愛いってさ」
『か、可愛い!?』
「すみませんね…
こいつ、照れ屋なもんで…」
「あら、そうなの?
あ、そうだ…今日は何を御求めで?」
「えっと……
チョーカーとかブローチとか入れる小物入れが欲しいんだが…
置いてあるかな?」
『小物入れ、ありますか?』
「ありますよ
今は動物系の小物入れが売れてますね
ご案内しますよ」
『ありがとうございます!』
「どういたしまして
さあ、こちらですよ」
私とシャンクスは女性店員についていく
「こちらになりますね」
案内された場所には犬型、猫型の小物入れ、動物がプリントされた小物入れ、シンプルな小物入れがたくさん並べられていた
『か、可愛い…!!』
「これは凄いな…
どれにする?」
『うーーーーん……』
「あら?
リュックから見えてるのは猫じゃない?
妹ちゃんは猫が好きなの?」
『……はい……』
「だったらこれがいいわ
つい最近発売した、とある猫の抱き枕をモデルにした小物入れなの」
『それはっ!?』
店員さんが見せてくれたのは私が持っている抱き枕の形をした小物入れだった
『それください!!』
「あら、即決ね」
「決めるの速いな」
『だって、その抱き枕持ってるんだもん!』
「あら、そうだったの?」
『はいっ!
今はリュックに入ってるけど……』
「持ち歩くくらい好きなのね
値段は1000ベリーするけどカッコいいお兄さんと可愛い猫好きのお嬢ちゃんにおまけして500ベリーでいいわ」
『いいの!?』
「いいんですか?」
「もちろん!
近頃海賊がうろつくようになってから商店街の人気が減りはじめてね
貴方達はこの時間帯に来る客ではひさしぶりの客なんだよ
だからおまけだよ」
『ありがとうございます!』
「んじゃオレが払うわ
エルは払わなくていいよ」
『えっ!?』
「いいって
ここはお兄ちゃんに任せな」
『うん…ありがとう!』
「おうっ!」
シャンクスはポケットから財布を取りだしお金を渡す
「ふふっ…
仲が良いのね…
ありがとう!また来てちょうだいな」
『はいっ!』
私は店員から小物入れの入った袋を受けとり店を出る
「ありがとうございました~」
「さて、ヤソップを迎えに行くか!」
『うん!』
私はシャンクスと手を繋いで本屋に向かった
本屋
『ヤソップさーん
買い物終わったよー』
「ん?
あ、おかえり
なに買ったんだ?」
『えっと抱き枕と同じ小物入れ!』
「そんなのあるの!?」
『あったんだもん!』
「本当っすか!?」
「本当なんだよ、これが……」
「凄いな…」
『ねぇ、次はどこ行く?』
「そうだな……
土産物買いに行くか?」
『いいね!
買いに行こっ!!』
「選ぶのはエルな?」
『えっ!?
私が選ぶの?』
「ああ
男が選ぶより赤髪海賊団の紅一点であるエルが選んだ方が貰うクルーも喜ぶだろ?」
『……納得いかないけど……わかった』
「サンキュー、エル」
『んじゃ商店街軽く巡りながら探してみるね
シャンクスとヤソップさんも手伝ってね?』
「もちろんだ」
「エルちゃんの頼みなら仕方ないな」
『やった!』
商店街を巡ること1時間
船番5人のお土産とルフィ達のお土産を買った
今は船に荷物を置きに戻っている最中
シャンクスの腕にぶら下がってみたり、ヤソップの腕にぶら下がってみたりしながら船を目指す
港
『シャンクス、ヤソップさん!
船が見えたよ!
……あれ?船がたくさんあるよ?』
「そうだな」
「お頭…オレ達の他にも海賊船がありますね……」
「ヤソップ、お前も気付いたか…」
「うまく商業船を装っていますが怪しさがにじみ出てますからね……」
『えっ!?
海賊船があるの!?
どれどれ?』
「それは秘密だ」
「秘密」
『いいもん!
んじゃ二人とも船まで競争ね!
よーい、ドンッ!』
そう言って走り出す
「「えっ!?」」
「ちょっ、ズルいぞ!」
「不意打ちか……」
シャンクス、ヤソップは小さく笑って走り出す
『教えてくれなかった二人が悪いんだからね!』
振り向いてあっかんべーをする
『よし、ゴー…ってわわわっ!
おじちゃん、避けてー!』
赤髪海賊団の船の前を通るおじちゃん
「ん?」
『止まんなーい!!!』
「!!!」
避けられるはずもなく……
ドンッ!
ぶつかった
『いたたた……
じゃなくて!
おじちゃん大丈夫?』
私は尻餅をついたがすぐ立ち上がった
「ん?ああ、大丈夫だよ?
お嬢ちゃんは?」
おじちゃんはニコッと笑って答えた
『私は平気……
おじちゃんごめんね?
私、全然前見てなかった……』
「いやいや…こっちこそ
この船を見ながら歩いてたからね
お互い様だよ」
『そう?』
「ああ」
「エル、大丈夫か!?」
『あ、シャンクス……』
「うちのエルがすまなかった……
怪我してないか?」
「大丈夫ですよ
元気で可愛い妹さんだね」
「あ、はい……
元気すぎて困りますが……」
「そうかそうか…
お嬢ちゃん、走るときは前を向いて走るんだよ?」
『うん、わかった…』
「それじゃあ私はこれで失礼するよ」
おじちゃんは小さく笑ってその場を去っていった
「エル大丈夫か?
怪我してないか?」
『うん、大丈夫…
アハハ……やっちゃった……』
「思いっきりドジったな」
『まさかあそこに人がいるとはね……』
「ちゃんと前向いて走らないとな
今度は怪我するぞ」
『うん、わかった……』
「さあ、船に乗るぞ
先に上がれ」
『ありがとう!』
私は網をよじ登る
『よっと…
ただいまーーー!!』
「「おかえり、エルちゃん!」」
「戻ったぞ~」
「「「「「お頭、ヤソップさんおかえりなさい!!!」」」」」
「お土産買ったからエルから受けとれ
オレは部屋にいるから、用があったら来い
いいな?」
「お頭、ありがとうございます!」
「おう」
シャンクスはそう言って船長室に入った
「オレは買ったものしまってくるわ」
『うん、わかった
私は荷物を片付けてお土産配ってくる
んで、お昼寝する』
「おう」
ヤソップはそう返事して部屋に戻る
さてと…片付けに行こっと♪
私は部屋に戻った
港に停まる赤髪海賊団の船を見ている一人の男
「見つけたぞ……赤髪ぃ……」
その声はシャンクスやエル達に聞こえることなく風に消えた