幼少期編
夢小説設定
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片付けとお土産渡しも終わり、今、私は日当たりのいい船頭にいる
『ふわぁぁ…
ああ…いい天気……
これなら寝れるわ……』
抱き枕を片手に伸びをする
『よし、寝よう……
おやすみ~』
私はその場にしゃがみこみ抱き枕を抱き締めて眠りについた
「赤髪ー!
出てきやがれーーー!」
『うおっ!?
な、何事!?』
突然の大声に私は飛び起きた
『って……ん?
なに、この状況……?』
えっと?
なんか知らない人がいっぱい……?
「おっ…
お嬢ちゃん、赤髪と一緒にいた子だね……?」
『え、あ……?
ん?
あ、れ……?おじちゃん?』
目の前には少し前にぶつかってしまったおじちゃん
『あれ……雰囲気が違う……?』
「そう思うかい?
正解だ」
ドスッ
『グッ……』
腹部に重い一撃
抱き枕があったからまだマシだ
「ありゃ…ぬいぐるみが盾になったか…」
『おじ、ちゃん…?』
「わりぃな、嬢ちゃん
嬢ちゃんに怨みはねぇがシャンクスを呼び出すためだ
だから協力頼むぜ?」
『え…』
「これ、邪魔だな……」
ガシッ
おじちゃんが私の抱き枕を掴む
『あっ!だめっ!!』
ギュッと抱き枕を抱き締める
『これは私の大切な「うるせぇな」[ドスッ]グッ……』
無防備な背中に蹴りが入る
「へぇ……今流行りの猫の抱き枕じゃねぇか……」
『あっ!返して!』
「黙れ、ガキ…」
ドスッ
『っつ!!』
痛い…
「でも今はこれが目当てじゃねぇんだわ…」
ポイッ
投げられた抱き枕は綺麗な弧を描き…
ザンッ
近くにいた刀を持ったおじちゃんの仲間によって真っ二つに切られた
『ああっ…私の、抱き枕がぁ…』
「あ?なんかいったか?」
ドスッ
『ぅぐっ…』
誰かの蹴りがみぞおちに入った
「おいおい…まだ赤髪は出てきてねぇぞ?
おい、赤髪!
さっさと出てこねぇと可愛い妹が大怪我するぜ!」
グイッ
『い、痛い痛い…!』
誰かが私の髪を乱暴に引っ張る
「ん?
キャプテン、こいつ宝石をつけてやがるぜ」
『!!』
「なにっ!?」
「首にはサファイア、服にはクリスタルです!」
『だめっ!!これは私の宝物なの!』
「うるせぇな、ちょっとは黙れ」
ドスッ
『うっ……』
みぞおちに入った……
『い、たい……よ……』
「おっと……まだだぜ?
立て……」
グイッと私の右腕を引っ張り、立たせる
「これは、頂くぜ?」
グッ……!
『だ、ダメーーー!』
ブチブチッ!
『イヤァァァァァァ!!!!!』
捕られた……
大事な宝石が……
家族からの大事な宝石が……!
『うっ……くっ……
かえ、して…!』
「はぁ?」
『返してよぉ……』
私の目からは涙が流れる
それを周りの人間は笑ってみている
「……オレ達の可愛い妹を泣かす奴は誰だ……」
ドンッ!
銃の発泡音と共に現れた一人の男
『シャ、ン、クス…!』
「やっときたか、赤髪ぃ…!」
麦わら帽子をかぶったシャンクスだった
「やっときたか、赤髪ぃ」
「てめぇは…」
「忘れたとは言わせねぇ…
オレの…山犬海賊団、ブラザの名前と顔を忘れたとは言わせねぇぜ!」
『山犬海賊団…ブラザって……
懸賞金1500万ベリーのあの海賊……?』
『正解だ、嬢ちゃん
それがオレさ』
「山犬……ブラザ……
久々に聞いた名前だな…」
「思い出したか、赤髪ぃ…」
「ああ…
あん時相当やったはずだったが…まったく懲りてないみてぇだな…」
「お陰さまでな…
てめぇを探すために山賊から海賊になっちまったよ
それにしても、てめぇに妹がいたなんてな…」
『シャンクス…』
「エル、遅くなっちまってすまなかったな…」
『…ううん…』
「今、助けてやるからな?」
シャンクスはニコリと笑う
「おっと……動くなよ?
動くと大事な妹が怪我するぜ?
おいっ」
「へいっ」
グッ
『っつ!!』
手下が私の右腕を掴む
「エルっ!「おっと……動くんじゃねぇ……」ぐっ……」
「赤髪の仲間もだ……
てめぇらも赤髪の妹が大事だろ…?」
いつの間にか赤髪海賊団のクルーが全員いた
武器を構えている人もいたが私が人質だから誰も動けない
「さてと……赤髪ぃ
てめぇにはいろいろやってくれたからな……
ヤローども、かかれぇ!!」
「「おおーーー!!!!」」
ブラザの手下が一斉にシャンクスに殴りかかる
『ちょっと!一人相手に大勢は「ダマレ[ドスッ]」っつ!』
痛ってーな……
同じとこ何度も殴りやがって……
次やったらぶっ潰してやる…
「……チッ
面倒だがやるか…」
ドンッ!
『!!!
今のって……!』
ドサドサ……
シャンクスの周りにいた手下が泡を吹きながら気絶して倒れていく
「なっ!?
どうした、お前ら!?」
「どうしたって……
寝てもらったのさ……」
「「出たっ!お頭の威圧!!」」
『…カッコいい…』
「おっ?
エル、今カッコいいっていったか?」
『き、聞こえたの!?』
「バッチリ」
『…………(照)』
「な、何話こんでるんだよ!
てめぇら、今の状況わかってんのか!」
『……わかっているつもりですが…?』
「ああ…すまねぇな……」
「てめぇらバカにしてんのか…?」
『……ブラザさんこそ……
私が子どもだからって…』
「おいガキ!動くんじゃねぇ!!」
グイッ
手下が私の右腕を背中に回し、左に強く引っ張る
『いっ……てぇなぁ!!!』
ドンッ!
「ぎゃっ!!!」
ドサッ
『…あれ?
……おーい…大丈夫?』
ツンツン…
『反応がない…
ただの屍のようだ……じゃなくて!
シャンクスっ!どうしよう!
泡吹いて倒れちゃった!!』
「マジか……
まさか…覇気のコントロールができたのか……?
エル大丈夫だ
そいつは気絶しているだけだ」
『あ、そうなんだ
よかったー……じゃなくて!
なんで気絶したの!?』
「エルのドスの効いた声にやられたんじゃねぇの?」
『ふーん』
「てめぇら……」
『ん?』
「あ?」
「オレを置いて話てんじゃねぇよ!」
「『うるせぇ!!』」
ドンッ!
「グッ……」
「(力押さえすぎたか……耐えたな……)」
『シャンクス…
こいつ私がやってもいい?』
「え?」
『いいよね?(黒笑)』
「ああ…」
『ありがとう
んじゃ……』
私は海楼石のブレスレットを外す
『おじちゃん、光栄に思って?』
「…?」
『おじちゃんが私の攻撃を受けた一番最初の海賊だから』
私は小さく深呼吸して人獣化した
バサッ
「!!
悪魔の実の…!!」
『くらえっ!!
“炎の矢”!!』
グサッグサグサグサ……
「ぎゃああああぁぁぁぁぁ!!!!
」
炎の羽根が矢のごとくブラザに刺さる
『バイバイ』
ボッボボボボボ……
「ぎゃああああぁぁぁぁぁ!!!!
熱い熱い熱い!!!!」
ブラザは火だるまになった
『熱ければ海にダイブしなよ
じゃないと…死ぬよ?』
「死ぬ……?
イヤダイヤダイヤダ…!!」
ブラザは一目散に海に向かって走った
「死ぬのはイヤだーーー!!!!」
タンッ
ドボンッ!!
『うん、見事なダイブだった』
私はブラザが浮かんできたのを確認して元に戻った
『さてと……シャンクス?』
「ん?」
『あの人達どうする?
海軍に届ける?それとも逃がす?それとも…?』
手下はまだ気絶してる
ブラザは登れる場所を探して必死に泳いでる
ざまぁww
「そうだな……
エルの好きにすればいいさ」
『……わかった
んじゃ海軍に届けてくる』
本当はこの世から存在を消したいけど海軍に届けたほうが金になるからね
人生お金が大事!
「そうか
なら保護者として着いていこうか?」
『……いや、シャンクスはついてこなくていいよ?
だって海賊じゃん
捕まったら終わりじゃね?』
シャンクス、たまにドジるし…
「まぁそうだけどさ……一人で大丈夫か?」
『うん
私はまだ海賊じゃないから捕まることないし…』
ガープの名前を出せば通りそうな気もするし…
「そうか」
『うん
あ……手下達はどうしよう……』
まだ気絶してる
すげぇな…
「手下達は港に縛ってオレ達が見ててやるよ
だから安心しな?」
『ありがとう
んじゃ手下達はお願い』
「エルちゃん、島の住民から買い出し中に聞いたんだけど、海軍支部がこの島にあるんだって」
『え?
海軍のマークなんてどこにも見当たらなかったよ?』
「それはまだ出来て間もないから海賊にわからないようにしてるんだってさ」
『それって海軍支部の意味があるのかな…?』
「さあな?
もしかしたら海軍の策略かも知れないぜ?」
『すげぇな海軍!』
「策略なわけねぇだろw
エルちゃん、海軍支部は島の中央にある
海兵に港に手下がいることを伝えりゃ後は何とかしてくれるだろ」
『了解
んじゃブラザ捕まえてくる』
「暴れられたら厄介だからな…
手伝うぜ」
『ありがとう、シャンクス』
「ところで…届けるのはいいけど、どうやって運ぶんだ?」
あ……考えてなかった……
『……空飛ぶ?
鳥が獲物を捕まえたように足で掴んで……』
「出来るのか?」
『知らない』
「即答だな」
『いや……こんなことするの始めてだし……』
「そうか……ならやってみないとわかんねぇな」
『ってことで、縄ください
落としてもいけないんで』
「まあそうだな
たしか武器庫に縄を置いてたな……」
「お頭!」
「ん?」
「すでに用意してますよ」
船番をしていた一人が見張り台から縄をとりだす
「流石だな」
『気が利くー♪
んじゃ捕獲しに行こう!』
「そうだな」
私は縄を左肩にかけてシャンクスと一緒に船を降りた
『……まだ泳いでる……』
「まだ上がってなかったのか……」
バチャバチャと音をたてて泳ぐブラザ
下手すぎにも程がある
『シャンクス……アレ、どうする?』
いまだにもがいてる
「……気は進まないが…助けてやるか……」
『そうだね……
距離的にも縄が届きそうだし…』
先に着けるものは……小さい流木でいっか
ちょうど視界に入ったし
私は視界に入った流木を拾い、縄をくくりつけた
『せーのっ!』
ブンッ
私は思いっきり縄を投げた
ポチャン…
『おっ以外と飛んだ!』
ざっと20m
「かなり飛んだな…
肩、強いんだな」
『まーねー
1日の大半を山で過ごしてるからねー』
「山で過ごしたらそうなるのか…?」
『多分』
「多分かいw」
ピクッピクピク…
縄が引っ張られる
『あ、かかった!』
私はゆっくりと縄を手繰り寄せる
「人を魚みたいに言うなよ…」
『いや…魚みたいに引くんだもん…』
「言い訳しない」
『わかった…
んじゃ引き上げるから後はシャンクスがやってね?』
「可愛い妹の頼みなら何だってやってやるよ」
『……まだ兄妹ネタやってるの?』
「ん?いやか?」
『嫌じゃないけど……何か疲れる』
「……そうか……」
『まあ、シャンクスがしたいなら続けてもいいよ?』
「なら頼む」
『了解、お兄ちゃん
んじゃ後は頼んだよっ!
せーのっ!』
私は今日一番の力でブラザを引き上げた
ザバァ…
「ふぅ……
やっと地に足が着いた
礼を言うぜ、お嬢ちゃ………!!!!」
ブラザは私とシャンクスの顔を見た瞬間戦闘体制になった
『やあ、おじちゃん
また会ったね』
私は笑顔をブラザに贈る
「さっきぶりだな、ブラザ…」
「赤髪とくそガキ…!」
「再会してすぐで悪いが寝てもらう…」
『おやすみー』
ドスッ
シャンクスの右ストレートがブラザの鳩尾に入った
ブラザは一発で気絶した
「よし、こんなもんだろ」
シャンクスによってブラザは縄で手足を縛られ、手は背中で足は正座状態で固定されていた
まあ見た目は団子だ
『これ、どう持てばいいの?』
見るからには腕か肩っぽいけど…
「そうだな……
エルの持ちやすい場所でいいぞ」
『了解
んじゃ適当にするわ』
私は獣化する
「落とすんじゃねぇぞ?」
『わかってる
んじゃ行ってくるね』
「行ってこい」
私はブラザの肩と腕を掴んで羽ばたいた
『重い…』
海水がある分重い……
もうすぐクルーが言ってた場所
こんなところに海軍支部はあるのだろうか…
『着いたぁぁぁぁ……』
ベシャッ
『あ……』
やってしまった……
思いっきりブラザを地面に当ててしまった……
起きないよね……?
「う……」
『!
やっべ……
ゴメンっ!』
タンッ!
私はブラザの首もとを手刀を落とす
よし、寝たな……
さて……次はどうやって運ぼう……
まあ、まずは団子状態を解くか……
おっ案外はずしやすい……
よし、出来た
さてと……運ぶか……
私はブラザをおんぶする……とはいっても出来ないからブラザの繋がれている手の間に入り、引こずる
『マジで広いわここ……』
歩いても歩いても海兵は見つからない
何度もブラザが起きそうになった
その度に行動を止めた
もう運ぶのに疲れた
『ここは海軍支部じゃなかったのかな……?
だったら運び損だな……』
ズルズルズル……
よし、決めた
次誰とも会わなかったら建物に侵入しよう
『見つけたっ!』
変な髪型の男子発見っ!
『おーい
そこの男子ー!』
私は手を振る
おっ気づいた
変な髪型の男子は私に近付いてくる
「ん?誰だお前……?」
『えっと……まずははじめまして
私はエル
ちょっと聞きたいんだけどいい?』
「ああ」
『ここって海軍支部であってるかな?
海軍のシンボルマークが見当たらないからさ……』
「海軍支部であってるぜ
ここはオレの親父が指揮を執ってるんだ」
『へー……じゃあ君も将来は海軍?』
「まあな
ところで後ろのやつはなんだ……?」
『後ろ……?
ああ……こいつは賞金首のブラザ
私と私の兄たちが捕まえたの
港にはこいつの手下がいる』
「凄いな……」
『え、そう?
あ、そうだ……
こいつとその手下を海軍に引き渡したいんだけど、どうしたらいい?』
「そりゃオレの親父にいった方がいいぞ
案内してやるよ」
『おっ!ありがとう』
「おう
あ、オレまだ名前言ってなかったな……」
『ん?
いや、いいよ
私は気にしないし……』
「いや……それじゃあ不公平だ」
『そ、そう?』
「ああ
オレの名前はヘルメッ「う……」ん?」
『やっべ!
ブラザが……!』
マジか……このタイミングで目を覚ますかっ!
私は素早くブラザからはなれる
「ここは……どこだ……?」
『!!』
ブラザはゆっくり立ち上がる
やっべーーーーー!!!!!!
起きちゃった!!!!
どうする?
マジでどうする!?
「あ、おっさん目が覚めたのか!
ここは海軍支部だぜ!」
『あっ!ばかっ!!』
「え?」
「海軍……支部……?
!!!!
くそガキぃ……てめえの仕業か……」
ヤバイヤバイヤバイ……
まだ手足は縛ってるけど絶対ヤバイ!
「ふっ……これで縛ってるつもりか……?」
ブラザは縛られている手足を見て小さく笑う
『…………』
あ…これは終わったな……うん
縄が千切れる音がするもん
あ、全部千切られる前にヘルメ君を逃がさないとな……
『ヘルメ君、今すぐダッシュで逃げて!』
「え?」
『逃げないと捕まって人質にされるよ』
「人質っ!?
わかった!」
ヘルメ君は脱兎の如く走り去った
『……一緒に逃げようとは言わないんだね……
まあいいや……』
私は小さくため息をついてブラザを見る
「ほう……おまえは逃げないのか」
『何で逃げなきゃいけないの?
私はおじちゃんを海軍に渡さないといけないのに……』
「……賞金稼ぎか?」
『それもあるけど今は生活のため
大人に頼りすぎない生活をしてるから……』
「ガキなのに…?」
『そう
だから大人しく捕まってよ』
「イヤだ…と言ったら?」
『全力で捕まえる!!』
「なら……やってみろ!!!」
ブラザの言葉を合図にお互いに間合いを詰める
『フッ』
「シッ」
お互いに殴る、蹴るの攻撃
「くそガキ…能力はどうした
使わねぇのか?」
『うるせぇな……
そんなに使ってほしいかよっ!』
「ああ使ってほしいね
悪魔の実の能力者は能力を使ってなんぼだろ?」
『ちっ……能力に頼りたくねぇんだがなっ!』
バサッ
私は人獣化する
『後で後悔すんじゃねぇぞ!!!!』
私はブラザに向かって突進した
「おっと……」
ブラザはヒラリと避ける
「うん…
やはり綺麗な能力だ
あの時はじっくり見れなかったからね……」
『キモいわっ!!』
鳥肌たつわ!
「それは人獣化だろ?
獣化した姿を見せてくれよ」
『ふざけんなっ!!!
誰がてめぇなんかに……!』
「つれないなぁ…
まあいいや
能力者は海楼石とかそれに似た海水とかが弱点だって言ってたからな…
捕まえればこっちのものだ!」
『はっ…
やれるものならやってみろ!!
“炎の矢!!”』
カカカカッ
「うわっ!
あっぶねーな!」
ヒラリヒラリとブラザは避ける
『避けんなっ!』
カカカカッ
「それは無理だ!
また焼けたくねぇし!」
そういいながら攻撃を避ける
ああ…スッゲーイライラする…!
『避けてねぇで戦えよっ!
このヤロー!!』
ゴウッ!
全身から朱色の炎が吹き出す
「っ!!」
『……はぁ……
避けてばっかのお前にヘルメ君に逃げろっていった私がバカだったよ……
それに、避けてばっかのお前に苛立ってたことも……』
バサッ
『獣化を見せろっていってたよね……?
いいよ……見せてあげる…
でもその代わりに……』
ゴウッ
私は朱雀に変身する
『死ねっ!!!!』
ザシュッ!
私の攻撃はブラザの左肩から右脚の付け根までを切り裂いた
まあ切り裂いたとはいっても深くはやってない
「ーーー!!」
バタッ
ブラザは声にならない声を出して気絶し倒れた
『……はあ……やっと終わった……』
私は変身を解いてブラザに近付く
『おじちゃん……ガキだからって嘗めてるからだよ…?
よいしょっと』
私はブラザを再び引こずる
ヘルメ君が逃げた先に海軍がいるかな……?
私はゆっくりと歩き始めた
海軍支部内を歩き回ること1時間
優しい海兵がヘルメ君の父親がいる場所を案内してくれた
『失礼します……?』
「ん?子供が何のようだ?」
うわっデカっ!
ごつっ!
『えっと……まずは…貴方はここの海軍支部を任されている方で間違いないでしょうか……?』
「違う…」
『え?』
「この海軍支部を任されてる人間は今外出中だ
オレは留守を任されてるだけだ」
『え…
ですが他の海兵の方たちは貴方がそうだと…』
「ああ…
まあ…今のところはな?」
『え?』
「んで?子供が何のようだ?」
『あ…えっと……
この男を捕まえたので届けにきました……』
ドシャッ
「ん?」
『この男の名前はブラザ
山犬海賊団の船長で賞金は1500万ベリー
拐われそうになったので反撃し、連れてきました……
身柄を預かってくれますか……?』
「……お前がやったのか…?」
『はい』
疑ってるなー
「……歳は?」
『10歳です』
「未成年者か……
親は?」
『両親は行方不明です
今は両親の知人が親代わりです』
「……その人の名前は?」
『モンキー・D・ガープ』
「が、ガープ!?
おい、ガキ……ウソはいけねぇ……」
スッゲー驚いてる……w
『嘘ではありません
事実です
何なら電伝虫で確認してもいいですよ?』
「…………わかった
ちょっとまってろ……」
『はい』
ごっつい海兵は電伝虫で連絡をとる
上手く聞き取れないけどかなり話してる
「おい、子供…」
『はい、なんですか?』
「名前は?」
『パルテシア・エル』
「!!
ちょっとまってろ……」
ん?なんか驚いたような顔をしたような……
気のせいか……?
「……ガキ……」
『?』
「向こうが話したいそうだ」
ごっつい海兵は電伝虫を渡す
『はい、換わりました
エルです』
「おー!!エル!
じいちゃんじゃ!元気にしとるか?」
『もちろん
元気にしてるよ』
「ところでエル、なんで海軍支部におるんじゃ?」
『えっと……自分の能力を使ってこの島に来たの
そしたら誘拐されそうになって……』
「なにっ!?」
『でも、ガープじいちゃんに鍛えて貰ったお陰で、犯人を捕まえることが出来たの』
「ぶわっはっはっは……!
そうかそうか!さすがわしの孫じゃ!
でもな?女の子一人で島を出たのはよくなかったのぉ…」
『うん……それは今日痛感した……
でさ、海賊団の船長だけ連れてきて手下達は港に縛ってるんだー
じいちゃん引き取りに来てくれる?』
「うーん……そうしたいのは山々じゃが、今わしは本部にいるからの……今からは無理じゃな……
じゃから支部の人間に引き渡すんじゃ
わしからもいっておく
換わってもらえるか?」
『うん
換わってくれって』
私はごっつい海兵に電伝虫を渡す
今気付いたけど電伝虫の表情メチャクチャ面白いw
帰ってエース達に伝えよっと
「おい、ガキ……」
『はい?
あ、話終わったんですね?』
「そいつの身柄は海軍が預かる
手下は港にいるといったな」
『はい
逃げ出せないように縛り付けてます』
「わかった
では手の空いてる海兵を送らせる
案内できるか?」
『はい
では私は下で待っていますね』
「ああ
協力ありがとう」
『いえ、当然のことをしたまでです
失礼します』
私はごっつい海兵に一礼をして部屋を出る
『……ヤバイな……
シャンクス達には港を離れてもらわないと……』
どうしよう……
どうやって伝えよう……
あ…そういえば私は鳥人間だ!
鳥同士なら話ができるよね……たぶん……
よし、ものは試しだ!
私は廊下をはしって外に出る
海兵に怒られたけどすぐ謝った
えっと紙は……あった!
ペンは……あった!
ポケットに入れてて正解だった!
私は素早くシャンクスに港を離れるよう書いた
『よし……あとは……
出来るかな……いや、出来る!』
私は右手の人差し指と親指で輪を作り口にあてる
『せーのっ』
ピーッ
高い音が空気中に響く
鳩でもカモメでも鷹でもなんでもいいから来てー!!
パタパタパタ……
“お姉ちゃん、呼んだ?”
降り立ったのは一羽のカモメ
『……マジで来た……』
“用事がないなら帰るよ?”
『ちょ、ちょっとまって!
港にいる赤髪のシャンクスに手紙を渡してほしいの!』
“シャンクス?”
『うん
麦わら帽子を被ってて、左目に傷があって、海賊してるの』
“麦わら帽子……
ああ…港にいたわね
その人に渡せばいいのね?”
カモメは手紙を嘴にくわえた
『うん……お願いできる?』
“もちろん”
『それじゃあお願いね!』
“行ってくるね”
バサッバサッ
カモメは強く羽ばたいて港に向かった
『……よし……これで大丈夫……』
カモメ、頼んだぞ!
「お待たせしました」
『!』
海軍支部から出てきたのは若い海兵5人
「それでは案内していただけますか?」
『はい
こっちです』
私は飛んで来た時に見た道を思い出しながら進む
ん?
よく考えれば、子どもが海兵つれて歩くってなんか変な光景だよな…?
住民達の視線は正直だ
うん、やっぱりおかしい!
“お姉ーちゃーん!”
あっ、この声は…
私は空を見上げる
そこにはくるくると回りながら飛んでいる一羽のカモメ
『あっ、ちょっと止まってください』
私は右手を真上にあげる
「ん?何だ?」
パタパタパタ…
カモメは私の右手に降り立つ
『やあ…お帰り…』
“ただいま!
お姉ちゃんが言ってた人に渡してきたよ
んでその人からお姉ちゃんに手紙っ!”
『ありがとう』
私はカモメから手紙を受け取る
“それじゃあまたね”
『またね』
私はカモメを逃がす
「…なあ、カモメとなに話してたんだ?」
『え?
何も話してませんよ?』
「いや…でも…話しかけてたよな…?」
『話しかけてはいましたが鳥の言葉なんてわかりませんよ?
変な海兵さん』
私は小さく笑って道を進む
…危なかったぁ…
鳥と話せるってバレたら何されるかわかんないしね…?
あ、そうだ…
シャンクスの手紙読んどかないと…
えっと……?
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
無事についたようだな…
海兵とくるんだよな?
わかった
オレ達は港を離れて島の周りをゆっくり航海するから安心して連れてこい
手下達は縛り付けてあるし、逃げないようにヤソップが監視している
ヤソップには海兵にバレないように変装させてるから安心してくれ
何の変装かは見てからのお楽しみだ
それじゃあ、一周したあとにまた会おう
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヤソップの変装か…
正直どうでもいいな…
それにしても手紙長かったな…
まあいいや…
『海兵の皆さん』
「ん?」
『あと少しですので走りますね?』
「ああ」
『では…』
タッ
私は海兵の返事をきいて走った
港
ブラザの手下発見!
暴れてるねー
ブラザがいないから余計暴れてるねー
『あ、起きたんですね…?』
「クソガキ…
てめぇ…キャプテンはどうした」
『海軍に渡しました』
「!」
『んで、皆さんも海軍に行ってもらいますね』
「なっ!?」
「ふざけんなっ!」
『ふざけんなっていわれてもなぁ…?
もう連れてきたし…』
「山犬海賊団!
無駄な抵抗はやめて大人しく連行されろ!」
若い海兵5人がブラザの手下達を囲む
手下は暴れて抵抗する
若い海兵は暴れる手下を力の限り押え込む
私はそれを傍観する
まあ面白くない
海兵は縛られてる人間もろくに捕まえられないのか…
なんか幻滅……
海軍に一時期だけ憧れてた自分がバカだった
『時間が掛かりそうなので加勢します……』
私は海兵と手下の間に素早く入り込む
『おやすみ』
ドスッ
私は手下の鳩尾に重い右ストレートをいれる
「がっ……」
ガクッ
『よし、一人目……』
私は気絶したのを確認してターゲットを変える
5分後
手下の半分が気絶し、残り半分は抵抗をやめた
『これで終わりですね』
「ご協力感謝する……」
『はい
ではいきましょう?』
「そうだな……
おら、歩け!」
若い海兵5人は気絶した手下を担ぐ
私は歩ける手下の縄を引っ張る
支部に帰るときの住民の視線は痛かった
まあそれは気にしない方向でいこう!
海軍支部
「ただいま戻りました!」
「ああ
これで全部なんだな?」
『はい
山犬海賊団船長とクルー全員つれてきました』
「ご協力感謝する……」
「ガモン軍曹、この海賊団の合計賞金額は1600万ベリー
船長が600万、副船長が500万ベリー、他のクルー全員の合計が500万ベリーです」
「……そうか……
よく捕まえれたな……」
軍曹だったのか、あの人……
隣の人って誰だろ?
『私の祖父、ガープさんの訓練のおかげです』
「ガープ中将の孫!?」
若い海兵達がどよめく
『血は繋がってませんがね?
そんなにすごいんですね、私の祖父は……』
「すごいも何もガープ中将は「静かにせんか!」すみません……」
「お前たち、山犬海賊団を地下牢に入れておけ
オレが本部に移送の手配をしておく
逃がすなよ」
「はっ!」
若い海兵達は敬礼をしてブラザ達を連れて部屋を出る
「では、私はこれで失礼しますね……」
「ああ…ありがとう」
軍曹の隣にいた人も敬礼をして部屋をでた
「騒がしくてすまなかったな」
『いえ……』
「えっと……ああそうだ
賞金の話なんだか……」
『はい』
「子供に現金で渡すことに少し気が引けてな……」
『……まあ普通ならそうですね』
「そこで小切手はどうだろうか…」
『……小切手、ですか……』
「ああ」
『すみませんが私は現金を信じる方なんで小切手はちょっと……』
「そうか……
ではどうするか……」
『ではこうしましょう
私の知り合いがこの島にいるので、その人と一緒に賞金を受け取りに来ます』
「知り合いがいるのか!」
『はい
それでよろしいですか?』
「ああ
だったらこれを……」
『これは……?』
「オレの面会書状だ
これを海兵に見せるといい
来るのはいつでもいいぞ」
『わかりました
では明日、お昼に受け取りに来ます』
「ああ、待っているぞ」
私は一礼をして部屋を出た
賞金関係でこんなに手間がかかるとは思わなかった……
さてと……ヤソップさんを探すか……
私は港を目指して歩く
変装してるって書いてたけど……
期待しない方がいいな……うん
港
『さて…着いたのはいいがどう探そう……』
うろうろするか…?
いや、いっそのこと叫ぶか?
よし、叫ぼう!
海に向かって……
『ヤソップのバカヤロー!』
「誰がバカだっ!!」
『えっ!?』
私を睨み付ける一人の釣り人
『いや、誰もあなたにバカとは言ってませんよ?
……んっ!?』
あれ?
「なんだ」
なんか…誰かに似てるよーな……?
『げっ!』
ヤバイヤバイ……
釣り人じゃなくてヤソップだった……!
『これは…』
くるりと方向を変える
『逃げるが勝ち!!』
ダッ!
「なっ!?
待ちやがれ!!」
ヤソップは一瞬遅れて追いかける
私とヤソップの鬼ごっこは一時間続いた
止めたのはシャンクス
とは言ってもシャンクスからの電伝虫
「エルちゃん」
『ん?』
「お頭達がもうすぐ港に着くってさ
迎えにいくぞ?」
『了解
あ、そうだ
ヤソップさん、さっきのバカヤローってのは取り消すね』
「ああ
んじゃ港にいくぞ」
『了解
んじゃよーい、ドンッ!』
ダッ!
「なっ!
またかっ!」
ヤソップは一瞬遅れて走った
港
『ゴール!』
「あー……疲れた……」
『そう?
私は全然大丈夫だよー!』
「途中で能力使ったからな」
『あ、バレた?』
わかんないようにしたんだけどな……
さすが狙撃担当
動体視力がいいようだ……
「当たり前だ
他に人がいなかったからまだよかったが……」
『でもさ、能力者ってたくさんいるよね?』
「まあな
海賊団の船長が能力者とか海軍の海兵が能力者とか……
まあたくさんいるな」
『でしょ?
だからさ、見られてもいいんじゃね?』
「村の人たちには知られたくないのにか?」
『うん……
だってさ?
悪魔の実の力って海に出た人達が手にいれるものじゃん
海に出たことない人間が能力者になることってほぼ無いじゃん』
「まあ……そうだな」
『それにさ……私が能力者だってことがバレて村の人達から嫌われたら嫌だし……』
「それは無いだろ」
『え?』
即答ですか?
「村の人達は海賊のオレ達を歓迎してくれた
そんな優しい人達が能力者になったエルちゃんを嫌うわけねーだろ?」
『……』
「逆に村で最初の能力者になったことを祝って宴をするだろうな」
『……宴はやりかねないな……』
シャンクス達が来てから宴好きが増えたからな……
「だろ?」
『でもな……』
「まあ言う言わないはエルちゃんの自由だ」
『わかった
ありがとう、ヤソップさん』
「ん?」
『なんでもな~い
シャンクス達はまだかなー』
私は軽くジャンプをしながら待った