SSS
作業のオトモ
2026/01/22 20:47ヨミエルがいつも使ってるパソコンの中で、ホノオがゆらゆらと燃えている。夜の空気の中、決して大きいワケではなく、画面の中にぽつんといる白猫がすっぽりと収まるほどのモノだ。聞いたところによると、これはたき火というらしい。どこから来たのか、カレかカノジョかはわからないその猫は、たき火に照らされて美しさが際立っているように思えた。と、カタカタとキーボードを叩いていたヨミエルの手が止まった。ヒザの上にいる私を落とさないようわずかに体勢を変えると、傍に置いてあったカップに手を伸ばす。どうやらコーヒータイムらしい。画面の中のホノオは、ゆっくりゆっくりと小さくなっていく。このままでは消えてしまうのではないだろうか。私がシンパイしていると、白猫も気づいたように座ってホノオを見つめている。「大丈夫だ」そう言って私のアタマをなでたヨミエルがコーヒーを置き、また軽やかにキーボードを鳴らし始めた。それに反応するように、ホノオも元の大きさに戻っていく。まるでヨミエルのシゴトっぷりを讃えているようだ。白猫の方も安心したのか、丸くなって眠り出す。パチパチ、カタカタと音のする中、私はしばらく画面の中で静かに燃えているホノオを眺めていた。
