SSS
ストーブ
2025/12/19 18:11この季節はとても寒い。丸くなっても暖まらないほどだ。暖かいトコロを探して歩く私を見かねたのか、ヨミエルがストーブとやらを出してくれた。近寄ると、オレンジ色の光がこれでもかとばかりに輝いて暖かい。近くに落ち着いて毛づくろいをし振り向くと、ヨミエルは離れたソファーで四角い板をいじっている。あそこでは寒いままだ。私は立ち上がるとヨミエルを呼んだ。「どうした?」と声をかけてくるヨミエルの足にすり寄り、ストーブの側へ行ってまた呼ぶ。しばらく考えていたようだが、おもむろに四角い板とクッションを抱えてコチラへ寄ってきてくれた。「オレはベツにいいんだけどな」そう言ってアタマをなでたヨミエルだがクチは笑みのカタチをしている。「でも、ありがとうなシセル」しゃがんだヨミエルのヒザの上に落ち着くと、私はノドを鳴らした。幸福な温度は共に感じる。それが冬を乗り越えるコツだ。
