憧れの彼と私
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バレンタインデーの日。
私は勇気を出して、彼にチョコを渡した。
その彼の名はウルフ・オドネル。【スターウルフ】という雇われ遊撃隊のリーダーを務めている男〔ひと〕。
すごく男らしくて、頼もしい。ぶっきらぼうな所もあるけど、本当は誰よりも仲間を大切にしている。
そんな彼に恋をしてから、もう何年経つのだろうか。漸く、私はチョコを渡す事が出来た。
だけど、彼に好意を持っている女性は多い。きっと私のチョコレートなんて、気にも止めずに食べてしまうのだろう。
だけど、私はそれでも構わないと思う。渡したという事に、何よりも意味があるのだから。
「良いのよ、それで」
「ん? 何が良いの?」
彼女の問いにはっとなって、私は口に手をあてた。彼女はランス・フロート。私が想いを寄せる彼と同じ、【スターウルフ】に所属している私の友人だ。
彼女もまた、彼に好意を抱いている。
私とランスはコーネリアにあるお洒落なカフェで、ランチを食べている最中だった。