真の歴史へ・その二
そんな重苦しい空気のGメンの様子を、横島達はゆっくり見ていた
「さすがは西条だな… 無闇に助けを求めて情報を広がるのを警戒したか」
「まあね… 私を警戒したのね。 同じ魔族だし」
横島が西条の判断に感心していると、ルシオラが少し苦笑いしていた
人間にも様々な考えの人がいるように、同じ神族や魔族でもそれぞれ考えは全く違う
なのだが、基本的に人間は神族や魔族を一括りで考えてしまう
よく知らないとは言え、神魔族からしたら失礼な話なのだ
「どうするつもりかしらね? 過去の美智恵が来るか、現在の美智恵が帰ってくるまで粘るつもりかしら?」
タマモは首を傾げ考えていた
あのまま長期戦になれば、守る方が不利になる
「まあ、お手並み拝見だな… ヒャクメ、監視頼むよ。 ハーピーが動いたら知らせてくれ」
横島は、西条なら迂闊に動きハーピーに突然殺される危険は無いと判断して、監視をヒャクメに任せる
「ヒャクメちゃんにお任せなのねー」
ヒャクメは自信満々に胸を張り、椅子に座ったまま遠視して監視を続ける
小竜姫達が帰宅すると、留守を小竜姫に任せて横島達は除霊に向かう
雪之丞とルシオラが除霊を一件こなして、横島はタマモと除霊を一件片付けた
この組み合わせにあまり意味は無い
単に、GS免許を持つ人間が横島と雪之丞しか居ないのだ
雪之丞は霊的格闘にくらべて、通常の除霊がかなり未熟な為、ルシオラ達の誰かが常に着いている
人選の組み合わせは除霊対象やレベルに合わせて決めてはいるが、基本的に気分次第な部分が多い
ただ雪之丞と組むのは毎回変えている
ルシオラ、小竜姫、タマモの3人は戦うタイプが違う
それぞれが雪之丞に必要と思った部分を指導して、雪之丞の考え方や戦い方が一定に固まらないようにしているためだ
横島とタマモは除霊が終わり、依頼主への報告をすませると事務所に戻ろうと歩いていた
基本的に除霊に道具を全く使わない横島達は、荷物もなく仲良く歩いている
タマモは当然のように横島に腕を絡ませており、デートのように機嫌がいい
そんなタマモの美しさに、すれ違う男は思わず目を奪われ、女でさえもタマモに目が止まっている
対して横島とタマモは、そんな周りの目など全く気にせず、甘い空気を作り出している
「横島君、タマモさん!」
突然呼ばれて振り向くと、愛子が走って来た
この時、愛子は本体である机が見えない
横島達は愛子が学校に通う際に、愛子が移動しやすいように本体を小さくする術を授けていた
正確には、タマモの変化の術の応用だが…
形は変えれないが、本体の大きさを変えれるだけに術を簡素化して授けている
机の妖怪である愛子
その本体は妖怪化しており、材質はもう木では無い
タマモもそうだが、純粋な妖怪は神魔に近い
肉体や本体は、神魔と同じ幽体になる為、変化の術で簡単に変えられる
もちろん姿を変えたり、元の大きさより大きくなれば、それだけ術が大変だが…
小さくするだけなら、妖力はほとんどかからず簡単だ
そして今愛子の本体は、携帯くらいの大きさでポケットの中にある
「おう! 今帰りか?」
愛子に気が付いた横島が声をかける
「うん、2人は仕事? デート?」
愛子は首を傾げながら聞く
「さすがは西条だな… 無闇に助けを求めて情報を広がるのを警戒したか」
「まあね… 私を警戒したのね。 同じ魔族だし」
横島が西条の判断に感心していると、ルシオラが少し苦笑いしていた
人間にも様々な考えの人がいるように、同じ神族や魔族でもそれぞれ考えは全く違う
なのだが、基本的に人間は神族や魔族を一括りで考えてしまう
よく知らないとは言え、神魔族からしたら失礼な話なのだ
「どうするつもりかしらね? 過去の美智恵が来るか、現在の美智恵が帰ってくるまで粘るつもりかしら?」
タマモは首を傾げ考えていた
あのまま長期戦になれば、守る方が不利になる
「まあ、お手並み拝見だな… ヒャクメ、監視頼むよ。 ハーピーが動いたら知らせてくれ」
横島は、西条なら迂闊に動きハーピーに突然殺される危険は無いと判断して、監視をヒャクメに任せる
「ヒャクメちゃんにお任せなのねー」
ヒャクメは自信満々に胸を張り、椅子に座ったまま遠視して監視を続ける
小竜姫達が帰宅すると、留守を小竜姫に任せて横島達は除霊に向かう
雪之丞とルシオラが除霊を一件こなして、横島はタマモと除霊を一件片付けた
この組み合わせにあまり意味は無い
単に、GS免許を持つ人間が横島と雪之丞しか居ないのだ
雪之丞は霊的格闘にくらべて、通常の除霊がかなり未熟な為、ルシオラ達の誰かが常に着いている
人選の組み合わせは除霊対象やレベルに合わせて決めてはいるが、基本的に気分次第な部分が多い
ただ雪之丞と組むのは毎回変えている
ルシオラ、小竜姫、タマモの3人は戦うタイプが違う
それぞれが雪之丞に必要と思った部分を指導して、雪之丞の考え方や戦い方が一定に固まらないようにしているためだ
横島とタマモは除霊が終わり、依頼主への報告をすませると事務所に戻ろうと歩いていた
基本的に除霊に道具を全く使わない横島達は、荷物もなく仲良く歩いている
タマモは当然のように横島に腕を絡ませており、デートのように機嫌がいい
そんなタマモの美しさに、すれ違う男は思わず目を奪われ、女でさえもタマモに目が止まっている
対して横島とタマモは、そんな周りの目など全く気にせず、甘い空気を作り出している
「横島君、タマモさん!」
突然呼ばれて振り向くと、愛子が走って来た
この時、愛子は本体である机が見えない
横島達は愛子が学校に通う際に、愛子が移動しやすいように本体を小さくする術を授けていた
正確には、タマモの変化の術の応用だが…
形は変えれないが、本体の大きさを変えれるだけに術を簡素化して授けている
机の妖怪である愛子
その本体は妖怪化しており、材質はもう木では無い
タマモもそうだが、純粋な妖怪は神魔に近い
肉体や本体は、神魔と同じ幽体になる為、変化の術で簡単に変えられる
もちろん姿を変えたり、元の大きさより大きくなれば、それだけ術が大変だが…
小さくするだけなら、妖力はほとんどかからず簡単だ
そして今愛子の本体は、携帯くらいの大きさでポケットの中にある
「おう! 今帰りか?」
愛子に気が付いた横島が声をかける
「うん、2人は仕事? デート?」
愛子は首を傾げながら聞く