君の隣
夢小説設定
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「縁下くんはスマホの操作に詳しい?」
中野森さんが教室に戻った後、保健室に残った俺と南雲さん。
最初は他愛のない話をしていたけど、突如 彼女はそう尋ねてきた。
保健室の中央に無造作に置かれた丸椅子に腰掛けた彼女はさっきの余韻が残っているのか、頬を赤く染めたまま の表情で俺を見つめる。
その恥ずかしそうな顔がたまらなく可愛い!
「スマホ……詳しいって程でもないけど、一通りの操作くらいは出来るよ。」
今のスマホは中学の頃から使っているし、昨日今日持った人に比べたら 出来る方だと思う。
そう言うと、彼女の顔が更に明るくなり、
「良かった!
私、昨日 買ったばかりで……今朝、中野森さんの連絡先を登録するときに どこか違うところを触ったのか、文字変換がおかしくなってしまって。
これ、診てもらえますか?」
申し訳なさそうに、自分のスマホを俺に差し出してきた。
画面には買ったときに貼られているビニールが着いたまま。
「メールの画面にしてもいい?
ちょっと文字打って確認したいから。」
人のスマホ、触ることないから……ドキドキする。
それが大好きな人の物なら尚更。
緊張しながら、新規メール作成画面を出し、文字入力するためのキーボードを見てみる。
すると、キーボードの入力が他の言語に切り替わっていた。
慣れない操作で、違うところを押さえてしまったのだろう。
「設定、日本語になっていなかったから、うまく打てなかったみたいだね。
文字入力するとき、南雲さんはどうやって打ちたい?
俺、設定しといてあげるよ。」
何の気なしに申し出たら、彼女の瞳はキラキラと輝き、
「ありがとう!
設定もだけど、文字入力の仕方も微妙だったの。
それも含めて、教えてください!
お願いします。」
俺に頭を下げる。
「うん。
俺でよかったら、幾らでも。」
自然と顔の表情が緩んでしまう。
南雲さんの隣にいられるなら、こっちも願ったり叶ったりだよ。
「本当にありがとう!」
彼女は笑顔でそう言うと、自分の座っていた丸椅子を俺の隣に寄せ、
「私……今、文字入力の時点で挫折してる状態で……」
俺の手にある自分のスマホを見つめる。
その距離は肩と肩が触れ合いそうなくらい近い。
今日の俺、ドキドキしっぱなし。
この状態でまたキスなんてしたら、俺の心臓 すぐに発作起こすな。
「縁下くんはどうやって打ってるの?」
俺がバカなことを考えている間に、彼女は俺の入力方法を尋ねてきた。
「えっ?
あ、俺はね……」
いかん、いかん!
さっき、「友達から始めよう」 って話したばかりなのに、おかしなこと考えている場合じゃない!
ちゃんと教えてあげて、彼女の信頼を勝ち取るとこから始めないと……
気持ちを切り替えて、いつもしているフリック入力をして見せた。
「早い……どこに何の文字があるか、わかってるの?」
「うん。
キーボードの文字盤の配置は覚えているね。
例えば、この『あ』 はあ行を表しているんだけど、指を滑らせる方向で……」
中野森さんが教室に戻った後、保健室に残った俺と南雲さん。
最初は他愛のない話をしていたけど、突如 彼女はそう尋ねてきた。
保健室の中央に無造作に置かれた丸椅子に腰掛けた彼女はさっきの余韻が残っているのか、頬を赤く染めたまま の表情で俺を見つめる。
その恥ずかしそうな顔がたまらなく可愛い!
「スマホ……詳しいって程でもないけど、一通りの操作くらいは出来るよ。」
今のスマホは中学の頃から使っているし、昨日今日持った人に比べたら 出来る方だと思う。
そう言うと、彼女の顔が更に明るくなり、
「良かった!
私、昨日 買ったばかりで……今朝、中野森さんの連絡先を登録するときに どこか違うところを触ったのか、文字変換がおかしくなってしまって。
これ、診てもらえますか?」
申し訳なさそうに、自分のスマホを俺に差し出してきた。
画面には買ったときに貼られているビニールが着いたまま。
「メールの画面にしてもいい?
ちょっと文字打って確認したいから。」
人のスマホ、触ることないから……ドキドキする。
それが大好きな人の物なら尚更。
緊張しながら、新規メール作成画面を出し、文字入力するためのキーボードを見てみる。
すると、キーボードの入力が他の言語に切り替わっていた。
慣れない操作で、違うところを押さえてしまったのだろう。
「設定、日本語になっていなかったから、うまく打てなかったみたいだね。
文字入力するとき、南雲さんはどうやって打ちたい?
俺、設定しといてあげるよ。」
何の気なしに申し出たら、彼女の瞳はキラキラと輝き、
「ありがとう!
設定もだけど、文字入力の仕方も微妙だったの。
それも含めて、教えてください!
お願いします。」
俺に頭を下げる。
「うん。
俺でよかったら、幾らでも。」
自然と顔の表情が緩んでしまう。
南雲さんの隣にいられるなら、こっちも願ったり叶ったりだよ。
「本当にありがとう!」
彼女は笑顔でそう言うと、自分の座っていた丸椅子を俺の隣に寄せ、
「私……今、文字入力の時点で挫折してる状態で……」
俺の手にある自分のスマホを見つめる。
その距離は肩と肩が触れ合いそうなくらい近い。
今日の俺、ドキドキしっぱなし。
この状態でまたキスなんてしたら、俺の心臓 すぐに発作起こすな。
「縁下くんはどうやって打ってるの?」
俺がバカなことを考えている間に、彼女は俺の入力方法を尋ねてきた。
「えっ?
あ、俺はね……」
いかん、いかん!
さっき、「友達から始めよう」 って話したばかりなのに、おかしなこと考えている場合じゃない!
ちゃんと教えてあげて、彼女の信頼を勝ち取るとこから始めないと……
気持ちを切り替えて、いつもしているフリック入力をして見せた。
「早い……どこに何の文字があるか、わかってるの?」
「うん。
キーボードの文字盤の配置は覚えているね。
例えば、この『あ』 はあ行を表しているんだけど、指を滑らせる方向で……」