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君との見る月
君の名前は?
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あれからひと月。
破壊された本丸はそれぞれが力を合わせて直しながら生活をしている。
そして。
取り潰しになった紅葉様の本丸にいた刀剣達は、こちらの本丸で預かり受けることにした。
日本号や三日月は刀剣が多くなることを懸念していたけど。
あそこに居た刀剣は、ただ辛い思いをしていただけで、何も悪くない。
瘴気に当てられた人達は、全て私の血で元に戻せた。
「主よ、今日は賑やかじゃのう。」
お茶を持ってきてくれた三日月は、目を細めて外を走り回る短刀達を眺める。
本丸の修繕を大人集にお願いしてるせいで、畑仕事や馬の世話は短刀達がやっている。
その声は賑やかで、私も楽しくなる。
「紅葉様の所から来た五虎退達短刀も、すぐにこちらの子達と仲良くなったし、走り回るのを見てるとやはり賑やかなのも良いね。」
貰ったお茶を飲みながら開けてもらっている障子の向こうには、我先にと走る短刀達。
「主様~!!」
途中で目が合った途端、こちらに寄ってきてくれる。
立ち上がり、縁側に行くと、ワラワラと集まる子達がとても可愛い。
「主様、手は大丈夫?」
「まだ痛いですか??」
「主も外いこー!!」
各々が元気に話してくれることが、私を笑顔にする。
「内番ご苦労さま。
手は大丈夫だよ。」
ニコニコと笑う短刀と話していると、短刀の後ろに大きな影があらわれる。
「こぉら!サボってないで仕事しろ!!」
顔を上げれば、それは頭にタオルをまき、上着を脱いだ姿の日本号で。
今剣くん達の頭をワシワシと撫でる。
「はーい!!」
慌てて逃げるように皆散り散りに去っていってしまった。
「日本号も、お疲れ様。お茶、飲む?」
縁側に座り、汗を拭いてる姿に声をかければ。
「あぁ、くれ。」
そう言って、近くの井戸に顔を洗いに行ってしまう。
部屋に戻り、お茶を入れて持っていこうとすると、執務をしていた三日月が顔をあげた。
「お茶なら日本号に入れさせたら良いのに。」
怪我が治りきってない私はまだ片手の生活だから、三日月は心配して渋い顔をする。
「いいの。私ができることはしたいから。」
笑ってまたお茶を持ち縁側に戻れば、日本号はガシガシと顔を手ぬぐいで拭いていた。
「力仕事ばかり頼んでごめんね。」
お茶を渡して私も横に座れば、崩れた本丸のせいで押しつぶされてしまった藤を見つめる日本号。
「大したことねぇよ。」
ぐいっとお茶を一気飲みして、こちらを見つめる。
「お礼なら茶より酒を用意してくれてもいいんだぜ?」
ニヤリと笑う日本号。
少しだけ呆れると、後ろから三日月が顔を出してくれる。
「まだ日も高いと言うのに。日本号もサボってないで仕事したらどうだ?」
笑いながら、私の横に座ると、そっとお茶をくれる。
「執務って言って雛菊と1日中居れる三日月が羨ましいもんだ。」
皮肉たっぷりに嫌味を言えば、三日月は笑って私の手を取る。
「仕方なかろう?主はまだ怪我が治ってないからな。日本号を傍に置いといたらお互いに仕事にならんだろうしな。」
確かに。
日本号が執務室に居たらきっとゴロゴロして仕事しないだろうし、きっと私もちょっかい出されたら仕事にならない。
握られたままの手を嫌そうに見つめる日本号は、そっと私を引き寄せると、三日月の手を放させた。
「分かってるよ。
だから、三日月も俺の嫁に手出すなよな。」
『嫁』と言うフレーズに思わず顔が熱くなる。
言い返そうと顔をあげた瞬間。
三日月に見せつけるように、触れるだけの口付けをして立ち上がるとそのまま歩き出す。
「夕餉には、美味い酒用意しとけよ。」
後ろ手に手を振ってまた戻っていく日本号に、真っ赤な顔のままの私。
「いやはや。
主もとんでもない男を選んだもんだ。」
楽しそうに、三日月は笑っている。
「………もぅ………。
絶対夕餉に薬湯出してやる………。」
青空の下、少しだけ平和を取り戻した本丸。
お姉ちゃん、私はまだまだお姉ちゃんみたいにカッコよくなれない。
でも、お姉ちゃんが守りたかった本丸も刀剣も私が絶対守るから。
だから、見守ってて………。
ー終わりー
破壊された本丸はそれぞれが力を合わせて直しながら生活をしている。
そして。
取り潰しになった紅葉様の本丸にいた刀剣達は、こちらの本丸で預かり受けることにした。
日本号や三日月は刀剣が多くなることを懸念していたけど。
あそこに居た刀剣は、ただ辛い思いをしていただけで、何も悪くない。
瘴気に当てられた人達は、全て私の血で元に戻せた。
「主よ、今日は賑やかじゃのう。」
お茶を持ってきてくれた三日月は、目を細めて外を走り回る短刀達を眺める。
本丸の修繕を大人集にお願いしてるせいで、畑仕事や馬の世話は短刀達がやっている。
その声は賑やかで、私も楽しくなる。
「紅葉様の所から来た五虎退達短刀も、すぐにこちらの子達と仲良くなったし、走り回るのを見てるとやはり賑やかなのも良いね。」
貰ったお茶を飲みながら開けてもらっている障子の向こうには、我先にと走る短刀達。
「主様~!!」
途中で目が合った途端、こちらに寄ってきてくれる。
立ち上がり、縁側に行くと、ワラワラと集まる子達がとても可愛い。
「主様、手は大丈夫?」
「まだ痛いですか??」
「主も外いこー!!」
各々が元気に話してくれることが、私を笑顔にする。
「内番ご苦労さま。
手は大丈夫だよ。」
ニコニコと笑う短刀と話していると、短刀の後ろに大きな影があらわれる。
「こぉら!サボってないで仕事しろ!!」
顔を上げれば、それは頭にタオルをまき、上着を脱いだ姿の日本号で。
今剣くん達の頭をワシワシと撫でる。
「はーい!!」
慌てて逃げるように皆散り散りに去っていってしまった。
「日本号も、お疲れ様。お茶、飲む?」
縁側に座り、汗を拭いてる姿に声をかければ。
「あぁ、くれ。」
そう言って、近くの井戸に顔を洗いに行ってしまう。
部屋に戻り、お茶を入れて持っていこうとすると、執務をしていた三日月が顔をあげた。
「お茶なら日本号に入れさせたら良いのに。」
怪我が治りきってない私はまだ片手の生活だから、三日月は心配して渋い顔をする。
「いいの。私ができることはしたいから。」
笑ってまたお茶を持ち縁側に戻れば、日本号はガシガシと顔を手ぬぐいで拭いていた。
「力仕事ばかり頼んでごめんね。」
お茶を渡して私も横に座れば、崩れた本丸のせいで押しつぶされてしまった藤を見つめる日本号。
「大したことねぇよ。」
ぐいっとお茶を一気飲みして、こちらを見つめる。
「お礼なら茶より酒を用意してくれてもいいんだぜ?」
ニヤリと笑う日本号。
少しだけ呆れると、後ろから三日月が顔を出してくれる。
「まだ日も高いと言うのに。日本号もサボってないで仕事したらどうだ?」
笑いながら、私の横に座ると、そっとお茶をくれる。
「執務って言って雛菊と1日中居れる三日月が羨ましいもんだ。」
皮肉たっぷりに嫌味を言えば、三日月は笑って私の手を取る。
「仕方なかろう?主はまだ怪我が治ってないからな。日本号を傍に置いといたらお互いに仕事にならんだろうしな。」
確かに。
日本号が執務室に居たらきっとゴロゴロして仕事しないだろうし、きっと私もちょっかい出されたら仕事にならない。
握られたままの手を嫌そうに見つめる日本号は、そっと私を引き寄せると、三日月の手を放させた。
「分かってるよ。
だから、三日月も俺の嫁に手出すなよな。」
『嫁』と言うフレーズに思わず顔が熱くなる。
言い返そうと顔をあげた瞬間。
三日月に見せつけるように、触れるだけの口付けをして立ち上がるとそのまま歩き出す。
「夕餉には、美味い酒用意しとけよ。」
後ろ手に手を振ってまた戻っていく日本号に、真っ赤な顔のままの私。
「いやはや。
主もとんでもない男を選んだもんだ。」
楽しそうに、三日月は笑っている。
「………もぅ………。
絶対夕餉に薬湯出してやる………。」
青空の下、少しだけ平和を取り戻した本丸。
お姉ちゃん、私はまだまだお姉ちゃんみたいにカッコよくなれない。
でも、お姉ちゃんが守りたかった本丸も刀剣も私が絶対守るから。
だから、見守ってて………。
ー終わりー
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