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君との見る月
君の名前は?
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三日月が出払い、日本号が戻るまでは何も起こらないでほしいと願った。
三日月が出てから、不穏な気配は消えたけど。
モヤモヤと胸の奥に不安が過ぎる。
(日本号………早く帰ってきて………。)
冷めてしまったお茶を飲みながら、戦況を見守っていると。
障子の向こうに足音が聞こえた。
「主様。」
聞きなれた声に顔を上げる。
「あ、はい。」
戦況を消して障子をそっと開けると。
「あれ………?蜻蛉切……?」
さっき、三日月と一緒に出陣したはずの蜻蛉切が膝まづいている。
(なんで………?)
どうしたの?と、聞こうとした時。
「主よ、聞こえるか?」
不意に三日月から通信が入りハッとする。
振り返って通信を取ろうとした瞬間。
「動かないでください。」
後ろから口を塞がれて押し倒される。
「んー!!」
(な、なに!?)
びっくりして蜻蛉切を見上げれば。
落ち着いた声なのに、目に光が無い。
「主!!聞こえるか!?」
三日月がまた声をかけるけど、口を塞がれていて全く喋れない。
もがいて逃げようとしても。
蜻蛉切の力は強く、全く動けない。
(三日月………!!)
どうにか腕を解こうとした瞬間。
鳩尾に走る痛みと共に、視界が暗くなる。
(………日本号……助けて………。)
頬を伝う涙と共に、私は意識を手放した………。
ーピチョンッピチョンッ………ー
水の滴る音がする………。
(……ここ……。)
どれくらい意識を失っていたのか………。
ぼんやりと目を開ければ。
目の前には、さっき飲んでいたお茶が倒れ、滴っている。
(自分の部屋………)
起き上がろうとしたけど。
両手は後ろで縛られている。
痛いくらいキツく。
「あら、やっとお目覚め?」
ゾクリとする声に顔を上げれば。
つまらなそうに戦況を眺める紅葉様。
横には、目に光の無い蜻蛉切と宗三が並んでる。
「なんで………こんなこと………。」
やはり、あの不安は紅葉様が原因。
小夜くんとは違い、蜻蛉切も宗三も明らかに操られている。
日本号も三日月も居ない今、本丸がどうなってるのか。
なんで紅葉様達があっさり入ってきてるのか。
全てが分からなくて。
残ってる刀剣達が心配になる。
「なんでって、言ったじゃない。どうなってもしらないわよって。」
飽きたのか、戦況を消すと、私に近ずいて服を引っ張ると起き上がらせる。
「本丸を、貰いに来たの。」
嬉しそうに、襟を掴んだまま笑って話す。
その顔に、寒気が起こる。
「ここは、何があっても、渡しません。」
睨みながら強い口調で告げると。
イラつかせたのか、肩を煙管で叩かれる。
「いっ……た………。」
痛みに顔を歪めると、また楽しそうに笑う。
「あんたの意思なんて、どうでも良いのよ。
あんたが居なければ良いんだから。」
そう言うと、伸びてきた手が首にかかる。
「なんで、どいつもこいつもこの本丸ばっかり優遇して………。」
たぶん、刀剣を失ってからは紅葉様の本丸はまともに機能していなかったはず。
「やめて………」
もがいても、紅葉様は妬みとも取れる言葉を発しながら、首に掛けた手に少し力が入る。
「あんたの血は稀血だから。下手に怪我させて血流されたんじゃ適わないしね。」
そう言っては、力を入れて、呼吸が出来なくなる。
「や……め……て……」
意識を失いそうになる度に力を緩められて、咳き込む。
紅葉様はそれを楽しそうに見ている。
「あんたが悪いのよ。私の三日月も日本号も、育てたら囲って返してくれない。
2人が居ればうちの本丸だって、あんなに弱くないのに。」
冷たい視線をなげられ、背筋が凍りそうになる。
日本号達を捨てたのは、紅葉様なのに………。
「でも、ボロボロになるまで戦わせて、使えなくなったら捨てたのは、紅葉様ですよね。
なんで、大切にしないんですか!?
刀剣達は一生懸命本丸を、時間を守ろうとしてるのに!!」
報告をうけた紅葉様の本丸にいる刀剣達があまりにも不便で。
怖いけど、声を振り絞ってだせば。
「煩いな……。」
また首に掛けた手に力を込め始める。
「弱い刀剣なんか要らないの!!
三日月達も役に立たなかったから捨てたのよ!
何が悪いの!?」
まるで子供が駄々をこねるように、叫びながら首を絞められる。
「昔からそうよ!
どいつもこいつもこの本丸はすごいとか。
こっちの本丸にろくな司令出してこないくせに!!」
段々と加減を無くした紅葉様は、手に込めた力を緩めなくなる。
(苦しい………!)
息もできず、もがいて払うこともできない。
(日本号…………助けて………)
意識が飛びそうになった瞬間。
廊下にバタバタと足音が聞こえてきた。
「あら………。」
オモチャの存在を思い出したように。
紅葉様は首に掛けた手を離して立ち上がる。
「かはっ………ハァハァ………。」
言葉にならず、紅葉様を見上げれば。
「あんたはここで見てなさい。日本号が、私の物になるとこ………。」
嬉しそうに、顔を覆うと。
上げた顔は正しく、私の顔。
「なにっ………するの………」
やめてと言おうとしても、楽しそうに笑うだけ。
「この御簾の中は結界が張ってあるから、向こうからこっちは見えないし、声も届かない。
だから見てるといいわ………。」
嬉しそうに、御簾の向こうに紅葉様が出た瞬間、障子が開いた。
「雛菊!!」
タイミング良く入ってきたのは日本号で。
驚いたように、私の姿をした紅葉様が顔を上げた………。
三日月が出てから、不穏な気配は消えたけど。
モヤモヤと胸の奥に不安が過ぎる。
(日本号………早く帰ってきて………。)
冷めてしまったお茶を飲みながら、戦況を見守っていると。
障子の向こうに足音が聞こえた。
「主様。」
聞きなれた声に顔を上げる。
「あ、はい。」
戦況を消して障子をそっと開けると。
「あれ………?蜻蛉切……?」
さっき、三日月と一緒に出陣したはずの蜻蛉切が膝まづいている。
(なんで………?)
どうしたの?と、聞こうとした時。
「主よ、聞こえるか?」
不意に三日月から通信が入りハッとする。
振り返って通信を取ろうとした瞬間。
「動かないでください。」
後ろから口を塞がれて押し倒される。
「んー!!」
(な、なに!?)
びっくりして蜻蛉切を見上げれば。
落ち着いた声なのに、目に光が無い。
「主!!聞こえるか!?」
三日月がまた声をかけるけど、口を塞がれていて全く喋れない。
もがいて逃げようとしても。
蜻蛉切の力は強く、全く動けない。
(三日月………!!)
どうにか腕を解こうとした瞬間。
鳩尾に走る痛みと共に、視界が暗くなる。
(………日本号……助けて………。)
頬を伝う涙と共に、私は意識を手放した………。
ーピチョンッピチョンッ………ー
水の滴る音がする………。
(……ここ……。)
どれくらい意識を失っていたのか………。
ぼんやりと目を開ければ。
目の前には、さっき飲んでいたお茶が倒れ、滴っている。
(自分の部屋………)
起き上がろうとしたけど。
両手は後ろで縛られている。
痛いくらいキツく。
「あら、やっとお目覚め?」
ゾクリとする声に顔を上げれば。
つまらなそうに戦況を眺める紅葉様。
横には、目に光の無い蜻蛉切と宗三が並んでる。
「なんで………こんなこと………。」
やはり、あの不安は紅葉様が原因。
小夜くんとは違い、蜻蛉切も宗三も明らかに操られている。
日本号も三日月も居ない今、本丸がどうなってるのか。
なんで紅葉様達があっさり入ってきてるのか。
全てが分からなくて。
残ってる刀剣達が心配になる。
「なんでって、言ったじゃない。どうなってもしらないわよって。」
飽きたのか、戦況を消すと、私に近ずいて服を引っ張ると起き上がらせる。
「本丸を、貰いに来たの。」
嬉しそうに、襟を掴んだまま笑って話す。
その顔に、寒気が起こる。
「ここは、何があっても、渡しません。」
睨みながら強い口調で告げると。
イラつかせたのか、肩を煙管で叩かれる。
「いっ……た………。」
痛みに顔を歪めると、また楽しそうに笑う。
「あんたの意思なんて、どうでも良いのよ。
あんたが居なければ良いんだから。」
そう言うと、伸びてきた手が首にかかる。
「なんで、どいつもこいつもこの本丸ばっかり優遇して………。」
たぶん、刀剣を失ってからは紅葉様の本丸はまともに機能していなかったはず。
「やめて………」
もがいても、紅葉様は妬みとも取れる言葉を発しながら、首に掛けた手に少し力が入る。
「あんたの血は稀血だから。下手に怪我させて血流されたんじゃ適わないしね。」
そう言っては、力を入れて、呼吸が出来なくなる。
「や……め……て……」
意識を失いそうになる度に力を緩められて、咳き込む。
紅葉様はそれを楽しそうに見ている。
「あんたが悪いのよ。私の三日月も日本号も、育てたら囲って返してくれない。
2人が居ればうちの本丸だって、あんなに弱くないのに。」
冷たい視線をなげられ、背筋が凍りそうになる。
日本号達を捨てたのは、紅葉様なのに………。
「でも、ボロボロになるまで戦わせて、使えなくなったら捨てたのは、紅葉様ですよね。
なんで、大切にしないんですか!?
刀剣達は一生懸命本丸を、時間を守ろうとしてるのに!!」
報告をうけた紅葉様の本丸にいる刀剣達があまりにも不便で。
怖いけど、声を振り絞ってだせば。
「煩いな……。」
また首に掛けた手に力を込め始める。
「弱い刀剣なんか要らないの!!
三日月達も役に立たなかったから捨てたのよ!
何が悪いの!?」
まるで子供が駄々をこねるように、叫びながら首を絞められる。
「昔からそうよ!
どいつもこいつもこの本丸はすごいとか。
こっちの本丸にろくな司令出してこないくせに!!」
段々と加減を無くした紅葉様は、手に込めた力を緩めなくなる。
(苦しい………!)
息もできず、もがいて払うこともできない。
(日本号…………助けて………)
意識が飛びそうになった瞬間。
廊下にバタバタと足音が聞こえてきた。
「あら………。」
オモチャの存在を思い出したように。
紅葉様は首に掛けた手を離して立ち上がる。
「かはっ………ハァハァ………。」
言葉にならず、紅葉様を見上げれば。
「あんたはここで見てなさい。日本号が、私の物になるとこ………。」
嬉しそうに、顔を覆うと。
上げた顔は正しく、私の顔。
「なにっ………するの………」
やめてと言おうとしても、楽しそうに笑うだけ。
「この御簾の中は結界が張ってあるから、向こうからこっちは見えないし、声も届かない。
だから見てるといいわ………。」
嬉しそうに、御簾の向こうに紅葉様が出た瞬間、障子が開いた。
「雛菊!!」
タイミング良く入ってきたのは日本号で。
驚いたように、私の姿をした紅葉様が顔を上げた………。