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君との見る月
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それから。
翌朝には起きられるようになり、小夜君とも会えた。
土下座をして、今にも泣きそうな小夜君があまりにも可哀想で、ついつい強く抱き締めてしまう。
怒ってないし、小夜君が戻ってくれたことが嬉しいことを伝えて笑うと、短刀君達も羨ましがり、次から次へと抱っこされに来た。
どさくさに紛れて陸奥守も来ては、三日月達に怒られていた。
事が落ち着き、今日も皆を見送り、やっと落ち着いた。
「主よ、痛み止めの薬湯じゃ。」
三日月が昨日貰っていた報告書と一緒に薬湯を持ってきてくれたのだが、昨日も飲んで、びっくりするくらい苦かったのを知っている。
「うー………。」
飲まなきゃいけないのはわかっているけど。
思い出すだけで喉の奥が苦くなる。
「なんじゃ?湯飲みが持てんならわしが飲ませてやるぞ?」
三日月は苦いのを知っているから、嬉しそうに笑いながら湯飲みを持とうとする。
「だ、大丈夫…………。飲むから………。」
苦いのは嫌だけど、確かに痛みが収まるから、諦めて一口飲む。
「うー……やっぱり苦い~……。」
プルプルと震えながらも、なんとか飲みきると、三日月は頭を撫でてくれた。
「はい、お疲れ様。よく頑張ったのう。」
誉められたけど、あんまり嬉しくはない。
「甘いものが食べたい~!!」
口の中を変えたくて少しわがままを言うと、笑って立ち上がった。
「あい、わかった。持ってくるからおとなしく待っておれ。」
そう言うと、障子を開けて出ていった。
少し見えた外が気になり、窓を開ける。
空は綺麗に晴れているのに空の奥がなんだか暗い気がする。
(なんだろう………変な空気。)
少しだけ嫌な予感がする。
作られた空間だから、本丸の外側から何か圧があるのかもしれない。
「こんのすけ、結界って問題ないかな?」
空間や、部隊を見守ってるこんのすけに話しかけると、部屋に姿を表した。
「主様、今確認してますが、結界自体は問題なく作動してますが、外より不穏な者が近づいてきてます。正体がわかり次第、報告します。」
こんのすけの慌てる様子に少しだけ不安になる。
「わかりました。お願い。」
こんのすけは頷き姿を消した。
その代わりに三日月が部屋に戻ってきた。
「主よ、気づいたか?」
私の目の前に暖かいお茶とお饅頭をだしてくれて、近くに座る。
「うん。なんだか、空の奥が変な感じ。こんのすけに頼んで調べてもらってるよ。」
お饅頭を一口食べると、口の中がスッキリした。
「もしかしたらだが、紅葉様が動き出したかもしれんな。」
三日月もお茶を飲みながら、窓の外を眺める。
「紅葉様?」
もしかして、三日月や日本号を返さなかったことを怒ってるのか、そう考えていると。
「もしかしたらだ。小夜が狂った原因が、紅葉様の仕業だとしたら。
小夜が主の血により元に戻ったことも、伝わってる可能性はある。
だとしたら、紅葉様は主の血を欲しがるかもしれん。」
いつになく真剣な顔に、少しだけ不安が募る。
紅葉様が血を手に入れたら、本当に時間遡行軍を操り始めるかもしれない。
それだけは阻止しなきゃ。
出陣した日本号の部隊状況を見ていると、政府から通信が入った。
「雛菊殿、至急、文久土佐に部隊を出陣せよ。時間遡行軍、及び検非違使の出現が見られる。」
急な伝令に驚く。
「は、はい。了解いたしました。」
返事はしたものの、今は日本号の部隊が出ていて、あと集められるのは三日月の部隊だけ。
通信が切れて、三日月に不安な視線を送ってしまう。
「どうしよう………。」
まだ、結界の外の情報も入っていないのに。
でも、検非違使がいるとなると、三日月を出さないわけにはいかない。
悩んだ表情をしていると、三日月が立ち上がった。
「大丈夫じゃ。蜻蛉切りと陸奥守と小夜達短刀を連れていこう。本丸は岩融と燭台切も残っておるし、日本号達も終われば戻ってくる。」
そう言うと、日本号と通信を繋げてくれた。
「日本号よ、申し訳ないが、急な出陣ができた。
わしの部隊で出るからなるべく早く戻るようにしてくれ。」
そう言うと、日本号は
「しゃーねぇな!主よ、おとなしく待ってろよ?」
と、余裕を見せて通信を切った。
「では、行ってまいるぞ。」
そう言って頭を撫でてくれた。
「三日月、検非違使も居ます。どうぞ、無事に戻ってきてください。」
三日月を見送り、日本号の戦況を見守る。
2部隊出陣なんて早々あるものではないから。
やはり心配になる。
「主様、失礼します。」
不意にこんのすけが姿を表した。
「こんのすけ。何かわかりましたか?」
「それが…………。政府からの出陣が出た後、気配が消えました。」
どうゆうことだかわからなかった。
なんで三日月達が出陣したあと気配が無くなったのか。
「そう………何もないと良いけど………。」
不安が募る中、早く日本号達が帰ってきてくれることを祈った。
場所は代わり、ここは結界の外。
そこには、瞳に光の無い宗三が結界の一部を破壊していた。
「………もうすぐです。雛菊の本丸など認めない………。」
足元には、割れた水晶の欠片が散らばっていた。
そこに歩いてきた紅葉様。
「宗三左文字、ご苦労様。これで結界は破られた。さぁ、お前達、行きなさい。雛菊を捕らえなさい!」
そう言うと、わらわらと時間遡行軍と瞳の光を失った刀剣達が入っていく。
そして。
そこには三日月に同行してるはずの蜻蛉切の姿もあった。
他の刀剣と同じように、瞳の光は失われ、操られていた。
「蜻蛉切、あなたは雛菊のところに行きなさい。この本丸の刀剣なんだから、容易いことでしょ?」
紅葉様が頬を撫でると、御意、と言って消えていった。
「さぁ、雛菊、楽しみましょう?」
紅葉様は笑いながらゆっくり歩き出した。
翌朝には起きられるようになり、小夜君とも会えた。
土下座をして、今にも泣きそうな小夜君があまりにも可哀想で、ついつい強く抱き締めてしまう。
怒ってないし、小夜君が戻ってくれたことが嬉しいことを伝えて笑うと、短刀君達も羨ましがり、次から次へと抱っこされに来た。
どさくさに紛れて陸奥守も来ては、三日月達に怒られていた。
事が落ち着き、今日も皆を見送り、やっと落ち着いた。
「主よ、痛み止めの薬湯じゃ。」
三日月が昨日貰っていた報告書と一緒に薬湯を持ってきてくれたのだが、昨日も飲んで、びっくりするくらい苦かったのを知っている。
「うー………。」
飲まなきゃいけないのはわかっているけど。
思い出すだけで喉の奥が苦くなる。
「なんじゃ?湯飲みが持てんならわしが飲ませてやるぞ?」
三日月は苦いのを知っているから、嬉しそうに笑いながら湯飲みを持とうとする。
「だ、大丈夫…………。飲むから………。」
苦いのは嫌だけど、確かに痛みが収まるから、諦めて一口飲む。
「うー……やっぱり苦い~……。」
プルプルと震えながらも、なんとか飲みきると、三日月は頭を撫でてくれた。
「はい、お疲れ様。よく頑張ったのう。」
誉められたけど、あんまり嬉しくはない。
「甘いものが食べたい~!!」
口の中を変えたくて少しわがままを言うと、笑って立ち上がった。
「あい、わかった。持ってくるからおとなしく待っておれ。」
そう言うと、障子を開けて出ていった。
少し見えた外が気になり、窓を開ける。
空は綺麗に晴れているのに空の奥がなんだか暗い気がする。
(なんだろう………変な空気。)
少しだけ嫌な予感がする。
作られた空間だから、本丸の外側から何か圧があるのかもしれない。
「こんのすけ、結界って問題ないかな?」
空間や、部隊を見守ってるこんのすけに話しかけると、部屋に姿を表した。
「主様、今確認してますが、結界自体は問題なく作動してますが、外より不穏な者が近づいてきてます。正体がわかり次第、報告します。」
こんのすけの慌てる様子に少しだけ不安になる。
「わかりました。お願い。」
こんのすけは頷き姿を消した。
その代わりに三日月が部屋に戻ってきた。
「主よ、気づいたか?」
私の目の前に暖かいお茶とお饅頭をだしてくれて、近くに座る。
「うん。なんだか、空の奥が変な感じ。こんのすけに頼んで調べてもらってるよ。」
お饅頭を一口食べると、口の中がスッキリした。
「もしかしたらだが、紅葉様が動き出したかもしれんな。」
三日月もお茶を飲みながら、窓の外を眺める。
「紅葉様?」
もしかして、三日月や日本号を返さなかったことを怒ってるのか、そう考えていると。
「もしかしたらだ。小夜が狂った原因が、紅葉様の仕業だとしたら。
小夜が主の血により元に戻ったことも、伝わってる可能性はある。
だとしたら、紅葉様は主の血を欲しがるかもしれん。」
いつになく真剣な顔に、少しだけ不安が募る。
紅葉様が血を手に入れたら、本当に時間遡行軍を操り始めるかもしれない。
それだけは阻止しなきゃ。
出陣した日本号の部隊状況を見ていると、政府から通信が入った。
「雛菊殿、至急、文久土佐に部隊を出陣せよ。時間遡行軍、及び検非違使の出現が見られる。」
急な伝令に驚く。
「は、はい。了解いたしました。」
返事はしたものの、今は日本号の部隊が出ていて、あと集められるのは三日月の部隊だけ。
通信が切れて、三日月に不安な視線を送ってしまう。
「どうしよう………。」
まだ、結界の外の情報も入っていないのに。
でも、検非違使がいるとなると、三日月を出さないわけにはいかない。
悩んだ表情をしていると、三日月が立ち上がった。
「大丈夫じゃ。蜻蛉切りと陸奥守と小夜達短刀を連れていこう。本丸は岩融と燭台切も残っておるし、日本号達も終われば戻ってくる。」
そう言うと、日本号と通信を繋げてくれた。
「日本号よ、申し訳ないが、急な出陣ができた。
わしの部隊で出るからなるべく早く戻るようにしてくれ。」
そう言うと、日本号は
「しゃーねぇな!主よ、おとなしく待ってろよ?」
と、余裕を見せて通信を切った。
「では、行ってまいるぞ。」
そう言って頭を撫でてくれた。
「三日月、検非違使も居ます。どうぞ、無事に戻ってきてください。」
三日月を見送り、日本号の戦況を見守る。
2部隊出陣なんて早々あるものではないから。
やはり心配になる。
「主様、失礼します。」
不意にこんのすけが姿を表した。
「こんのすけ。何かわかりましたか?」
「それが…………。政府からの出陣が出た後、気配が消えました。」
どうゆうことだかわからなかった。
なんで三日月達が出陣したあと気配が無くなったのか。
「そう………何もないと良いけど………。」
不安が募る中、早く日本号達が帰ってきてくれることを祈った。
場所は代わり、ここは結界の外。
そこには、瞳に光の無い宗三が結界の一部を破壊していた。
「………もうすぐです。雛菊の本丸など認めない………。」
足元には、割れた水晶の欠片が散らばっていた。
そこに歩いてきた紅葉様。
「宗三左文字、ご苦労様。これで結界は破られた。さぁ、お前達、行きなさい。雛菊を捕らえなさい!」
そう言うと、わらわらと時間遡行軍と瞳の光を失った刀剣達が入っていく。
そして。
そこには三日月に同行してるはずの蜻蛉切の姿もあった。
他の刀剣と同じように、瞳の光は失われ、操られていた。
「蜻蛉切、あなたは雛菊のところに行きなさい。この本丸の刀剣なんだから、容易いことでしょ?」
紅葉様が頬を撫でると、御意、と言って消えていった。
「さぁ、雛菊、楽しみましょう?」
紅葉様は笑いながらゆっくり歩き出した。