「卒業式か･･･」


もうだいぶ前のことなんだなーと、泣いて学校から出る生徒達を見てしみじみ思う
中学校とかほんと嫌な思い出しかない
それと、･･･初恋の思い出
なんであんな最後にしてしまったのか･･･
















あの頃の私は積極的に委員長とかをやっていた
いや、やらされていたと言うべきかもしれない
「名無しさんなら大丈夫だよね」
なんて勝手に言われて

「手伝って」
なんて言えるわけなく、先生達とみんなからいらない期待をもらって
もちろん自分の意見も言えなかった
そんなとき


「え？思ってないですけど」
すごいな、と素直に思った
サイタマくんはちょっと有名人で
なんでも先生にケンカをうってる。バカだなーとみんなは言っていたけど
私はそんなこと思わなかった。むしろ自分の言いたいことを言えて羨ましいなぁとも思ってたぐらいだ


最初は憧れだったけど、サイタマくんの自由で素直な性格にだんだん惹かれていった
いつのまにか好きになってたけど、全然共通点なんてない私達はまったく話さなかった


そしてそのまま卒業式
私は捨て身でサイタマくんに


「好きです!!」


と言ってそのまま逃げてしまった
何故自分でもあんなバカなことを･･!!と思うがしかたない
若さ故というものだろう