僕と君の宇宙旅行
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私は名無しさん!極々普通のスロース星という所で生まれて平々凡々に生きてきたはずなのに・・・
えぇ~!?まさか宇宙の覇者に攫われちゃうなんて!!
次週、君のハートをえぐりだす☆
まった見てね~
と、軽く前置きしてみたがどうだろうか
自分で言っといて何だがかなり恥ずかしいから忘れてくれ
さっきのでわからない人がいると思うのでもう一回説明しておこう
一つ目の単眼男にどうやら惚れられたようで誘拐されました
意味わからんだろ?私だって意味わかんないさ
大体私に惚れるとかどんな視力してんだって問いたくなりますね
その一つしかない目の中に薬草ぶち込んであげようか??
「名無しさん」
ドアから入ってきたのは誘拐犯であるボロス
噂をすればって本当のことなんですね
そして何でお前堂々と私の目の前に座ってるの?
ここは私の部屋なんですけど
・・・まぁボロスの宇宙船だけどさ
でも私だって女なのだからプライベートだってあるし見られたくない事だってある
せめてノックぐらいしようや
ボロスにそんなこと言っても無駄だということは何年も前から理解してることだから何も言わないけど
だから一発だけ殴らせてくれ
「いい加減早く俺の妻になったらどうだ」
「寝言は死んでから言え」
「ふん、素直じゃないやつだな」
今の言葉充分素直なんですけどね
私はいつだってボロスに素直だよ
「じゃあ素直に言っていい?」
「あぁ」
「ここから出せ星に返せ私に惚れるとかどうかしてるぜ」
「却下だな」
素直に言ってみてもこれですよ
そして最後の言葉は完全無視らしい
都合悪いものはなかったかのようにすることから俺様だと伺えるだろう
どこかの星では「俺様萌え!」と言っているそうだが実際俺様に惚れられてみろ
毎日精神削られるぞ
人の話は聞かないし我侭だし強引だし
減るSAN値。増えるストレス
これはいつ血吐いてもおかしくないぜ
いつ死んでもいいように今のうちから遺書でも書いておこうかな!
まぁ遺書といっても適当に生きてきたから言い残すことなんてないんだけど
「美味しい高いご飯が食べたかったです」とでも書いておこうか
でもここで出てくる食事も美味しいんだよなぁ
そう思うとここでの生活も悪くないって思ったり
あと一番いいなって思ったのが
「おっ今の星すごい綺麗だった」
「どれだ?」
「あれあれ」
指差しで教えてあげる
ボロスは私の横に来てどれだどれだと探している
そう、宇宙の光景を眺めることが一番ここで楽しいこと
いつまでも星に引きこもってたらみれなかった光景だ
未知の綺麗さに目が輝く
そこだけは感謝してるよ、そこだけは
一つ一つの星は小さくて何の役にもたたなさそうなのにこうやって何千もの星が集まれば真っ暗な飲み込まれそうな闇をこんなにも幻想的な光景を作り出してくれる
素敵じゃないか
こんな宇宙の中にほっぽりだされたら数ある星達にまぎれてきっと永遠に迷子になってしまうんだろうな
・・・あ、いやいいことなんじゃね?
だってそれでボロスから逃げられるなら
うわこれ良い作戦かも
「そんな作戦無理に決まってるだろ」
「うぉう!?勝手に読心術するんじゃない」
「読心術というより名無しさんの考えてそうなことだ」
何ボロスって私のことそんなにバカな奴だと思ってたの?
そりゃ私だってこんな作戦成功するはずないってことぐらいわかってますから
きちんと理解してるからその「バカだな」みたいな目やめろ潰すぞ
お前惚れてる相手にその態度とかどうかと思うんだけど
「・・・まぁ」
「あん?」
「名無しさんがもしもこの広大な宇宙で見失ったとしても俺はお前を見つけてみせるけどな」
平然とした顔で言う
まるで挨拶をしてるような感じで
「どうした名無しさん。照れたのか」
「照れてない」
「嘘付け。だったら顔見せてみろ」
「うるさい。近づいてくんな出てけ」
「本当素直じゃないな」
「うるせぇ殺す」
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