先輩の言うことはきちんと聞きなさい
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「気をつけー!!礼っ!!」
「「「おねっしゃーす!!!」」」
気の入った声が崖っぷちから聞こえる
そこはS級ヒーロー、バングが直に武術を教えている道場だ
武術を始める理由は人それぞれだろう
強くなりたい、ヒーローになりたい、モテたい
理由がそうなのでここは男ばっかのむさ苦しい道場
そんな中に男に負けないぐらいの気合をもつ女の子が一人
「おいこらそこ!!サボんなー!!」
「・・・ちっ、うるせーよ名無しさん」
「なんだと!?」
「まぁまぁ、落ち着きんしゃい」
「だっておじいちゃん!!ガロウが・・・S級ヒーローが教えてくれてるけどサボッちゃう俺かっこいいって・・・」
「そんなこと言ってねぇだろゴラァ!!」
その少女はシルバーファングの実の孫の名無しさん
なんとなくおじいちゃんがやってておもしろそうだから、という理由で武術を始めたのである
当然血筋というものもあって名無しさんの実力は
「まったく短気だな。いいよ、かかってきなよ」
ガロウは名無しさんに掴みかかるがすぐにかわされ
逆に襟元も持たれてしまい投げられる
それは流水岩砕拳でもなんでもなく、ただの背負い投げだ
「まだまだ弱いねぇガロウ君。私に勝てるようになってからサボりなよ」
「クソが・・・!!」
それで諦めるガロウではない
ムカつくことを言われて、しかも短気でキレやすい性格なので何度も掴みにかかる
当然、名無しさんに何回も投げられるハメになったが
「ほれほれ、そろそろやめてあげなさい名無しさん」
「おじいちゃんは甘いなー。もっといためつけてやりたかったよ」
「・・・」
疲れきって大の字になりねっころがった状態から動けない
それほど名無しさんの実力はすごいということだ
彼女はこの練習以外にも家でも直々にバングに教えてもらってるのだから
そりゃ強いに決まってる
だけどヒーローにはなりたくないらしい
あくまで自分は武術が好きなだけであって、実際に戦ったりはしたくないんだという
もったいない、とバングはいつも思っていた
「ほら」
手を差し伸べてきた
「今度こそほんとうに休憩時間だからさ」
「チッ」
舌打ちをしつつもその手をとる
なんだかんだ言ってガロウは名無しさんの実力を認めていたし少しの憧れもあった
それは絶対に口にはださないが
「水分補給もしっかりしてよね」
「いちいち指図すんじゃねーよ」
「はぁ!?私のほうが先輩ですけどー!?」
「何言ってんだ?お前のほうが誕生日早かっただけだろうが!!」
「だけど先輩ですー!!人生の先輩ですー!!」
「つまり先にババァになるっつーことじゃねぇか」
ついに我慢できなくなって名無しさんはガロウを殴ってしまった
ガロウもそれに反撃して殴ろうとするがあたらない
それがカンにさわりずっと殴る、かわすという行為を二人でやっていた
やっと諦めたのか、疲れたのか
ガロウのほうが先にやめた
「・・・このゴリラ女」
「あぁん!?」
「まぁまぁ名無しさんさん落ち着いてください」
オドオドとした風に二人の仲介にはいったチャランコ
ここでの彼の勇気はみんなから尊敬されるレベルだ
・・・まぁ、バングの命令だったのだが
「名無しさんさんは普通に美人さんですよ(むしろ俺が続けられてるの名無しさんさんに会いたいからだし)」
「チャランコ・・・!!お前というやつは本当にいい後輩だな・・・!!」
チャランコに抱きつく
汗臭いのとかは気にしなくていいだろう
もうこの道場は最初っから汗臭いのだから
「ちょ、ちょちょちょ名無しさんさんっ・・・!!」
「これだけで照れてるのか。かわいいやつだね!」
ほんとにやめてほしい、とチャランコは思う
これは名無しさんさんが嫌だというわけではなく
むしろもっとお願いしますと言いたいところなのだが
「・・・」
「(ヒィィこえぇぇ!!!!)」
すぐそばでガロウはウサギぐらいなら殺せるんじゃないかという目つきでチャランコをにらめつけていた
「先生・・・あれチャランコかわいそうなんじゃないっすかね。ガロウそろそろチャランコ殴りそうですよ」
「いいんじゃよ。子供の恋愛は見てて楽しいのう」
あ、この人性格悪
そう思う門下生であった
明日も千里の道も一歩から、と踏ん張り
階段のぼって強くなるためにがんばる門下生達
「「「おねっしゃーす!!!」」」
気の入った声が崖っぷちから聞こえる
そこはS級ヒーロー、バングが直に武術を教えている道場だ
武術を始める理由は人それぞれだろう
強くなりたい、ヒーローになりたい、モテたい
理由がそうなのでここは男ばっかのむさ苦しい道場
そんな中に男に負けないぐらいの気合をもつ女の子が一人
「おいこらそこ!!サボんなー!!」
「・・・ちっ、うるせーよ名無しさん」
「なんだと!?」
「まぁまぁ、落ち着きんしゃい」
「だっておじいちゃん!!ガロウが・・・S級ヒーローが教えてくれてるけどサボッちゃう俺かっこいいって・・・」
「そんなこと言ってねぇだろゴラァ!!」
その少女はシルバーファングの実の孫の名無しさん
なんとなくおじいちゃんがやってておもしろそうだから、という理由で武術を始めたのである
当然血筋というものもあって名無しさんの実力は
「まったく短気だな。いいよ、かかってきなよ」
ガロウは名無しさんに掴みかかるがすぐにかわされ
逆に襟元も持たれてしまい投げられる
それは流水岩砕拳でもなんでもなく、ただの背負い投げだ
「まだまだ弱いねぇガロウ君。私に勝てるようになってからサボりなよ」
「クソが・・・!!」
それで諦めるガロウではない
ムカつくことを言われて、しかも短気でキレやすい性格なので何度も掴みにかかる
当然、名無しさんに何回も投げられるハメになったが
「ほれほれ、そろそろやめてあげなさい名無しさん」
「おじいちゃんは甘いなー。もっといためつけてやりたかったよ」
「・・・」
疲れきって大の字になりねっころがった状態から動けない
それほど名無しさんの実力はすごいということだ
彼女はこの練習以外にも家でも直々にバングに教えてもらってるのだから
そりゃ強いに決まってる
だけどヒーローにはなりたくないらしい
あくまで自分は武術が好きなだけであって、実際に戦ったりはしたくないんだという
もったいない、とバングはいつも思っていた
「ほら」
手を差し伸べてきた
「今度こそほんとうに休憩時間だからさ」
「チッ」
舌打ちをしつつもその手をとる
なんだかんだ言ってガロウは名無しさんの実力を認めていたし少しの憧れもあった
それは絶対に口にはださないが
「水分補給もしっかりしてよね」
「いちいち指図すんじゃねーよ」
「はぁ!?私のほうが先輩ですけどー!?」
「何言ってんだ?お前のほうが誕生日早かっただけだろうが!!」
「だけど先輩ですー!!人生の先輩ですー!!」
「つまり先にババァになるっつーことじゃねぇか」
ついに我慢できなくなって名無しさんはガロウを殴ってしまった
ガロウもそれに反撃して殴ろうとするがあたらない
それがカンにさわりずっと殴る、かわすという行為を二人でやっていた
やっと諦めたのか、疲れたのか
ガロウのほうが先にやめた
「・・・このゴリラ女」
「あぁん!?」
「まぁまぁ名無しさんさん落ち着いてください」
オドオドとした風に二人の仲介にはいったチャランコ
ここでの彼の勇気はみんなから尊敬されるレベルだ
・・・まぁ、バングの命令だったのだが
「名無しさんさんは普通に美人さんですよ(むしろ俺が続けられてるの名無しさんさんに会いたいからだし)」
「チャランコ・・・!!お前というやつは本当にいい後輩だな・・・!!」
チャランコに抱きつく
汗臭いのとかは気にしなくていいだろう
もうこの道場は最初っから汗臭いのだから
「ちょ、ちょちょちょ名無しさんさんっ・・・!!」
「これだけで照れてるのか。かわいいやつだね!」
ほんとにやめてほしい、とチャランコは思う
これは名無しさんさんが嫌だというわけではなく
むしろもっとお願いしますと言いたいところなのだが
「・・・」
「(ヒィィこえぇぇ!!!!)」
すぐそばでガロウはウサギぐらいなら殺せるんじゃないかという目つきでチャランコをにらめつけていた
「先生・・・あれチャランコかわいそうなんじゃないっすかね。ガロウそろそろチャランコ殴りそうですよ」
「いいんじゃよ。子供の恋愛は見てて楽しいのう」
あ、この人性格悪
そう思う門下生であった
明日も千里の道も一歩から、と踏ん張り
階段のぼって強くなるためにがんばる門下生達
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