第96話 兄妹喧嘩はどこまで許されるのか
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昨日、サイタマの家へ行くためにヒーローマンションへ行ったというのに。
お昼過ぎにバタフライDXから連絡がきたのだ。
内容はフォルテが入院したということ。
どうして入院したかというと、車に轢かれて脚を怪我したそう。
何をやっているのだ、と頭を抱えてしまう。
まぁせっかくなので、お見舞いに行こうと思い立ち上がった。
果物屋に寄り、フルーツの盛り合わせを購入する。
バイクに跨り、A市を目指した。
「な……うぇ!?」
A市に辿り着き、ヒーローマンションへ行く途中、その周りは災害が起きたかのような惨状になっていた。
地面は抉れて、周りは瓦礫だらけ。
怪人協会と戦ったZ市を思い出す。
怪人が出たにしては周りに血も飛び散っていないし、死体もない。
自然災害にしては綺麗すぎる。
では──超能力者たちの戦い?
少し進んでみると、空中に浮いているフブキが見えた。
「フブキさん!」
「! 名無しさん……」
「い、一体何が起きたんですか!?」
「……」
フブキは考える。
名無しさんならば姉を止められるのでは?
きっと名無しさんが説得すれば、姉の暴走も止められるし、フブキ組の事も説得できるのでは。
ここで名無しさんに会えたのは幸運だ。
考えがまとまった所で地に降りる。
「軍人貴公子、お願いがあるの」
「は、はぁ……」
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